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#青山美智子

苦味も渋味もある人生に、ほっとする甘味の一口を。

青山美智子『月曜日の抹茶カフェ』、読了。
東京と京都をつなぐ、12ヵ月12編の物語です。

●印象に残った一文

この世に生まれ落ちたときから、僕たちはただどこまでも繋がり続けている。

本作は、同著者『木曜日にはココアを』の続編です。
読み終えた時、京都での茶道体験を思い出しました。

茶道の世界から生まれた「一期一会」という言葉。
いま、この時間に集う人との関係は二度と同じものはない、一度きり

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「心が病んでる人」って、どんな人を思い浮かべますか?

「心が病んでる人」って、どんな人を思い浮かべますか?

青山美智子『猫のお告げは樹の下で』

悩める人たちがふと立ち寄った神社。
そこにふらりと現れる猫のミクジ。
ふわりと舞い落ちる葉っぱの「お告げ」が導く、7人7枚の物語。

●印象に残った言葉
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心が病んでるって、一生懸命な人のことを笑ったり、誰がが大切にしているものを平気で踏みにじったりするやつのことだと思うんだ。(本編より)
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...なるほどなぁ

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図書室で見つけられるのは、本だけじゃない。

図書室で見つけられるのは、本だけじゃない。

青山美智子『お探し物は図書室まで』

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誰かが誰かを想う。それが居場所を作るということ・・・?
(本編より)
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この一文が、グッと来ました。

それぞれの悩みを持った人たちが立ち寄った図書室。そこにいる司書さんは、予想外の本を紹介し、付録を渡す。悩める人たちの人生が、さてどう動いていくのか、、、?

私自身、本が好きで大学の時に図書館学を

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