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読書記録_本

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読書(漫画以外)の記録。 名前が覚えられないため、外国の本があまり読めない。まほろ市出身。 Instagramにも載せています。 https://www.instagram.co… もっと読む
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#ビジネス本

『みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」』日経コンピュータ

『みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史 史上最大のITプロジェクト「3度目の正直」』日経コンピュータ

エンジニアでない素人で部外者の私にもわかるホラー。みずほ銀行システム障害のニュースを見かけたので読んでみた。

2002年に3つの銀行が統合して誕生したみずほ銀行は統合初日に、また2011年には東日本大震災の義援金受付をきっかけに大規模システム障害を起こす。そして今月8月には今年に入って5回目のシステムエラーを起こす。

儲からなくなった銀行は、巨額を要する「勘定系システム(給与振込や公共料金引き

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『共感SNS 丸く尖る発信で仕事を創る』 ゆうこす

『共感SNS 丸く尖る発信で仕事を創る』 ゆうこす

私は手仕事が好きで、糸巻きボタンのワークショップを開催したり、「ベトナムの少数民族に刺繍を習いにいく方法」や「金継ぎ方法の違い解説」といったマニアックな情報をブログに書いている。手芸好きはさておき、ベトナムで少数民族に刺繍を習いたい人や金継ぎをしたい人は身の回りにさほどいないけれど、インターネットを通じて広がる世界にはきっと居る、そしてこの情報は役立てられると思っている。どうやったらその人たちに私

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『サードドア: 精神的資産のふやし方』 アレックス・バナヤン

『サードドア: 精神的資産のふやし方』 アレックス・バナヤン

スティーヴン・スピルバーグ、ビル・ゲイツ、レディ・ガガ…彼らはどうやってビッグになったんだろう?そのきっかけを聞きたい。でもそんな本はない。「いっそ自分で書く?」と18才の彼は思いつく。親はイランからの移民で、息子を念願の医師にしようと大学に送り込まれたが、全く試験勉強をする気が起きない。そんなコネもお金もない彼は有名人たちのインタビューを実現していく。その後アレックスは19歳でシリコンバレーの投

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『アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る』 藤井保文・尾原和啓

『アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る』 藤井保文・尾原和啓

私が3年考えても、というかもっと考えても、残念だけどこの本に出てくるアイデアを思い浮かばない。でも、中国やエストニアといった外国でこのアイデアは実現されて普通の人たちが使っている。「やっば~遅れてる、私やばい、日本やばい」と恐怖心が沸き上がるも、読み進めるうちに「まあそういう流れになるよな」とフラットな気持ちになり、「中国すごいなあ、アリババすごいなあ、頭のいい人たちがいるもんだなあ」と尊敬の念と

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『もしアドラーが上司だったら』 小倉広

『もしアドラーが上司だったら』 小倉広

温かい目で部下を見守り、仕事の仕方を教え、人間的成長までも促してくれる上司。現実世界にいないのならば、私は本の世界に師を求めよう。でも本当はこう言いたい。「ドラさ~ん、本から出てきて~ちょっと私の職場なんとかして~!なんだったらタイムスリップして20代の私に指導してやって~!」

米国でアドラー心理学を学んできた上司が会社に戻ってきた。背が低くて太めの猫型ロボットみたいな憎めない彼の愛称は「ドラさ

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『マーケット感覚を身につけよう』 ちきりん

『マーケット感覚を身につけよう』 ちきりん

マーケット感覚?どういうこと?それがあると生き残れてお金も稼げるっぽい、じゃ読んでみよう!ということで読んでみた。

「はじめに」によると"マーケット感覚"と対になるのが"論理的思考"だそう。“思考”と“感覚”は何となく逆な気がするけれど今ひとつわかんないなと思って本編へ。最初に出てきた例で引き込まれる。「ANAの競合は?」まず最初に思い浮かぶのはJAL、British Airways、LCCなん

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『「ない仕事」の作り方』 みうらじゅん

『「ない仕事」の作り方』 みうらじゅん

確かに、みうらじゅん以前に「マイブーム」も「ゆるキャラ」も「仏像ブーム」も「いやげ物」もない。彼が手がけることは「ない仕事」である。ゆるい本だと思って読み始めたら、ノウハウがぎっしり詰まっていた。

好きなもの、面白いことをただ発信していても、誰にも見てもらえない。だから「一人電通」と称して、企画、プレゼン、接待といったあらゆることを自ら行って「ブーム」を作り出す。そんなMJの手がけた業績が具体的

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