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「柳田國男を読む」シリーズ

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個人的偏向に基づいた柳田國男の論文読書録をまとめました。 スーパー利己主義的な動機でマガジンを組んでいます。
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忌々しき飲みニケーションの起源...酒宴で香る日本の古代文化ー柳田國男を読む_11(「木綿以前の事」)ー

忌々しき飲みニケーションの起源...酒宴で香る日本の古代文化ー柳田國男を読む_11(「木綿以前の事」)ー

(アイキャッチはニューヨーク公共図書館より)

『柳田國男全集17』ちくま文庫(1990)

序論 「〇〇君、この後一杯どうかね?」「○時間飲み放題で○割引致します!いかがですかぁ〜」「久々に家に帰ったんだから、少しは飲まんか」...会社、街中でのキャッチ、実家、テレビ、ネットその他広告、酒の話題は尽きることなく、実に喧騒の感さえ、漂わせます。

出血泥酔者の幼児返りという情けない大人像を幼少の頃

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流行語・若者言葉こそ、日本語史の中心である...標準語運動と方言ー柳田國男を読む_10(「方言覚書」「国語史新語篇」「標準語と方言」「国語の将来」「小さき者の声」)ー

流行語・若者言葉こそ、日本語史の中心である...標準語運動と方言ー柳田國男を読む_10(「方言覚書」「国語史新語篇」「標準語と方言」「国語の将来」「小さき者の声」)ー

(アイキャッチはニューヨーク公共図書館より)

①『柳田國男全集21』ちくま文庫(1990)
②『柳田國男全集22』ちくま文庫(1990)

序論 「りょ」「エモい」「イキる」「とりま」「わかりみが深い」...日々転々とする現代の新語ないし若者言葉。

若者言葉を聞き、眉を顰める年輩者とて、その昔に「マブダチ」や「バイビー」、「ナウい」「ケバい」と時代の流行語に挟まれていたわけでして、ビジネスや改

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