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【日記】8月31日〜9月6日

8月31日
明け方うなされながら目が醒める。どうも悪夢を見ている時は歯を食いしばったり、歯軋りしているらしく左側の歯が痛い。マウスピースをするべきか。

高橋幸宏さんの病気について知る。少し前から体調が悪いことを仄めかすようなツイートが続いていたので心配していたところだった。

9月1日
朝から上層部は新しいコンピュータシステム移行の準備で慌ただしくしていた。が、こちらは何も出来ないので値札をつける作業をのんびりやる。

早めに終わって時間が出来たので散髪へ行く。
時間が少し余ったので、乗り換えの駅で途中下車。巨大な駅ビルを囲むように作られた駅前の光景。坂道の途中にある中古レコード屋へ久しぶりに行ったり、古本屋で文庫本を買ったりする。

美容室は昔住んでいた場所にあるので、久しぶりに駅周辺を歩く。住んでいたアパートも含め、昔と何一つ変わらない街並みがそこにあった。
散髪が終わり美容室近くのスーパーで焼き秋刀魚を買って帰る。今年最初の秋刀魚は少しだけほろ苦い味。

9月2日
朝からコンピュータシステムの作業が終わるのを待ち続ける。ラジオを聞きながらひたすら待つこと数時間。結局何もせず帰宅することに。なんて日だ!

毎週水曜日のお楽しみだった原田龍二さんのラジオ番組が最終回を迎えた。寂しい。

冒頭の「とある国では家族が亡くなると残された者たちは一定期間、遺体とともに生活する。その間は生きている者と同じように着替えもするし、話しかけたりもするし、食事も遺体と同じ部屋で取る。勿論、子供が誤って遺体を蹴ってしまうときつく叱られる。肉体から魂が少しずつ離れていく日々を家族全員で過ごしたのち、遺体は埋葬される。けれど、魂はそのまま生き続ける」という話が興味深かった。どこの国の話なのかは聞き逃してしまったけれど。

「コロナ禍であっても半年イベントを開催していない個人イベンターは廃業したと同じ」という書き込みを読んで複雑な気持ちになる。

9月3日
朝、突然のゲリラ豪雨に襲われる。駅に着いて歩き出した途端に横殴りで降ってきた。結果、全身ずぶ濡れ。ものの5分で空は快晴に。着替えを用意しておいて良かった。

いよいよ本格始動した新しいコンピュータシステム。問題が多発する。今のところ利点がひとつも見出せない。作業能率も著しく下がっている。

夜、ひとり寄せ鍋を作って食べる。豚肉細切れ、豆腐、春雨、あと舞茸を入れる。白菜は値段が高騰していて買えなかった。

木曜は恒例のカタカナ配信の日。セイヤさんの話を聞いているうちに土鍋で炊いたほかほかのご飯が食べたくなり、タイシンくんの近況を聞いて思わず笑ってしまった。
その後、イラストしりとり企画では何回やってもなかなか最後まで繋がらなくて画面越しに見ている自分まで「ぁあー…」となる。
タイシンくんがメーコさんを描いたイラストがとっても素敵で、以前「オレ、絵を描いてるんですよ」って瞳を爛々と輝かせながら話してくれた彼の姿を思い出した。

9月4日
朝食に前夜の鍋スープに大量の春雨を入れ"春雨ヌードル風スープ"にして食べる。最近はニュースではなく猫の番組を見ながら朝食を取っている。朝から子猫の姿を見て涙が出る。自分も歳を取ったものだ。

新しいコンピュータシステムは今日もうまくいかない。スキャナーの感度が悪く、1100枚のマスクを取り込むのにも四苦八苦している上司の姿を見ていたらいよいようんざりしてくる。会社全体も新しいシステムのせいで焦燥感に駆られている。

帰り道、レコード・ストア・デイにリリースされたデヴィッド・ボウイのライヴアルバムを買う。新品のCDを買ったのは久しぶり。店員さんから「ポイントカードの失効期限が近いのでお気を付けください」と言われてしまった。

ボウイの1974年秋ツアーは15年くらい前に劣悪な音質のブートを聴いて以来、一切手を出さなかった時期なので新鮮に響く。さすが公式盤、音質も悪くない。
ツアー初期の演劇調だったステージコンセプトを捨て去り、ブラックミュージック一色に染め上げたツアー終盤の録音。ドラッグと過密日程のせいで掠れ気味なボウイの歌声が切ない。

「浦安鉄筋家族」を見るべく23時過ぎまで起きるも激しい睡魔に襲われ、残念ながら寝る。

9月5日
デイヴ・パイク・カルテット「パイズ・ピーク」を聴く。この作品もまたラズウェル細木さんのツイートで知った。ヴィブラフォン奏者のリーダー作。グレン・グールドみたいにメロディを口ずさみながら演奏している。ピアノはビル・エヴァンス。大胆に編曲された「ベサメ・ムーチョ」が秀逸。

夜、録画しておいた「浦安鉄筋家族」を見る。
ラスト間際に置かれた晴郎と桜のアイスキャンディにまつわる場面で思わず感動する。その矢先、春巻先生が知らぬ間に宇宙船でさらわれるオチ。その落差が素晴らしい。

9月6日
朝から録画しておいた「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」を見る。なんだか最近テレビ東京の番組ばかり見ている気がする。この番組、田中要次さんと羽田圭介さんになってからの方が断然面白いと思う。今回はゲストの北原里英さんの毅然とした物言いが良かった。

前日に初めて聴いたオスカー・ピーターソン・トリオの「ウィ・ゲット・リクエスツ」がとても良くて何回も聴き返してしまう。ひたすら弾きまくるスタイルなので好き嫌いがハッキリ分かれるピアニストらしいけど、自分は大好き。聴いていると頭の中に風景が見えてくる。

最近、紀行文をよく読む。本を開いて行間から広がってくる様々な景色を頭に描く。訪れたことのある場所ならば思い出を、訪れたことがない場所ならば空想する。旅行に行けないかわりに頭の中で日本中を旅行している。

いくつもの紀行文を読みながら自分にとって一番思い出深い街は京都だ、と再確認。
鴨川に架かる三条大橋を渡りながら見渡す景色、四条通りの賑わい、木屋町通りの華やかな雰囲気…。自分は所謂"古都"らしい場所にはあまり行ったことはない。それでも京都にしかない独特の雰囲気を街を歩いているだけでそこかしこから感じられる。

何気なく開いた紀行文を読みながら京都がとても恋しくなった。そんな日曜日の夕方。

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