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【日記】9月21日〜9月27日

9月21日
ようやく晴れた。でも引き続き家で過ごす。
朝、ジェリー・マリガン「ナイト・ライツ」を聴く。とろけるような優しい音楽。この作品もまたニューヨークを想起させる音楽だなと思う。

昼食はセブンイレブンのレトルトバターチキンカレー。初めて食べたけど無印良品のバターチキンカレーよりもこちらの方がまろやかな味。鶏肉もゴロゴロ入っているし、これからはこちらにしよう。

短い昼寝をしてから音楽と読書。
「オスカー・ピーターソンの世界」を聴く。スタジオ録音盤となっているものの拍手が入っている。公開録音されたものか。超高速なワルツでもミスタッチ一切無しで繰り出されるフレーズの数々は強い高揚感を生む。

夜、昼間に開催されたイナダミホさん主催のイベントをツイキャスのアーカイヴで見る。この半年間でコロナウイルスが色々なことがめちゃくちゃに変えてしまった。けれど、この世界にはどんなことがあっても決して変わることのない、素晴らしい音楽がある。そして自分はそんな音楽を信じる。イナダさん、that's all folksりょうさん、都市とカンタータ。それぞれの音楽を自分はいつまでも聴き続ける。

9月22日
連休最終日。
台風が近づいているので買い物に出かける。2日ぶりに外出したら駅前は人々でごった返していた。テレビでは"ステイホームは少しずつやめてコロナとともに元の暮らしへ"なんて意見も出始めている。果たしてそれが正しいのか。我々が歩いているのは破滅の道なのか。今はまだ分からない。

マイルス・デイヴィス「カインド・オブ・ブルー」の旧盤CDを見つけたので購入。現行盤とはミックスが違う。こちらの方が「真っ青な美しい景色」みたいなものが頭の中に浮かんでくるのが良い。音響の難しさ。

9月23日
連休明けの水曜日。
台風が近づいているからか、不思議な空模様。帰宅間際に雨が降ってくる。

ヒステリック・ブルーの元メンバーが逮捕された。またしても性犯罪。2000年にリリースされた「ワラビー」というアルバムがとても好きで当時はライヴにも行ったりした。けれど、「グロウアップ」をピークに楽曲の質がどんどん下がっていったのが残念だった。最初の逮捕はその少し後のことで、あまりにも悪質な犯行内容に愕然とした覚えがある。"作品に罪は無い"とは思う。ただ、思い出を全て壊された記憶。ネガティヴなきっかけだけど、久しぶりにYouTubeであれこれ聴いてみる。CDはもう手元にない。「今見える明日、戒める今日」が一番好きな歌だった。

9月24日
朝、台風を気にしながら窓の外を見ると曇り空。テレビを見ると「台風に警戒せよ」と繰り返している。頭の上にはてなマークをいくつも浮かべながら家を出る。雨にはほとんど降られなかった。
帰り道はレコード屋に寄ってマイルス・デイヴィスのライヴ盤を買う。4枚組のライヴボックスも取り寄せているので今週末はマイルス三昧だ。

今週のカタカナ配信はミツビシさんがメンバーさんそれぞれの相談に乗ってくれる企画。男気あふれるミツビシさんの姿が見られるかと思いきや…いつものミツビシさんだった。コメント欄が盛り上がっていたので自分も参加しようとするも、文字を打つのがあまりにも遅すぎてタイミング逃しまくり。悔しい。でも今週も楽しかった。

9月25日
台風は去った。でも前日以上の雨。
コンピュータシステムのせいで1時間以上も待たされる。結果、最後はしっちゃかめっちゃかに。何度も書く。本当にこれでいいのか。

デヴィッド・ボウイのグラストンベリーフェスDVDを見る。2018年にリリースされた時に即買いしたものの、何故か付属のDVDを見ることなく手放してしまった。今回改めて手に入れてDVDを見た。ハッキリ言って最高だった。そして見ながらずっと泣いていた。この20年間ずっとボウイの音楽が自分のそばにいてくれたことを思い返していた。

深夜、「浦安鉄筋家族」の最終回を見る。コロナの影響で放送休止になりながらも無事に完結。初回から引き詰められた伏線が次々と回収されていくのを見るのはもはや快感の連続だった。いつか続編が見たい。まだまだ登場していないキャラが沢山いる。

9月26日
野瀬泰申「天ぷらにソースをかけますか?」を読み終える。言葉に方言があるように食にも方言がある。自分は幼少期は愛知県や宮崎県で過ごすことが多かったせいか、味覚は半分西日本寄りだと思っていた。この本によってそれは立証されたような感じがする。

マイルス・デイヴィスの4枚組ライヴボックスを聴く。セロニアス・モンクやジェリー・マリガンを率いていた1955年から始まり、トランペットをワウペダルに繋ぎ大編成のバンドとともに漆黒のファンクで暴走する1975年まで。一気に聴くと音楽性の変化の激しさにクラクラする。色々なアーティストを聴いてからマイルスを聴くと気楽に聴くことを拒否するような緊張感があることに気づく。

ヘッドホンを業務用のものに変えた。業務用なので音に遊びがない。CDやレコードに記録された音がそのまま聴こえる。それこそ自分の欲しかった音。だから音楽を聴くのがさらに楽しくなった。足りない音域はアンプでどうにでもなる。試しに新しいヘッドホンでカタカナ「プラスチックティック」を聴いてみたら彼らのライヴで体感する"体ごとぶっ飛ばされるような迫力"を感じることが出来て思わずノリノリで聴いてしまった。

「ワカコ酒」「この会社に好きな人がいます」の新刊を読む。いずれも先月発売になっていたのに買うのを忘れていた。

9月27日
朝6時、アメリカ人の友人とLINEでやり取り。遠藤賢司さんの話。向こうの時間は何時なんだっけ?と思いながら。エンケンさんのライヴは数回しか見られなかったけど、今でも強烈な印象として記憶に残っている。もし今も生きていたらコロナ禍のことをどう捉えたのかなと考える。

昼に昨日読んだ本に載っていた「卵かけご飯にカレーソースをかけて食べる」を実践。またしてもカレー。カレーのスパイシーさと卵かけご飯のまろやかさが合わさってとても美味しかった。ウスターソースが無かったので今度再チャレンジしたい。

訃報がふたつ入る。コロナ禍を除いても今年は悲しいことばかりの年になってしまった。

「ブラックホークのマイルス・デイヴィス」を聴く。ここまで徹頭徹尾オーソドックススタイルのジャズを演奏するマイルスは逆に珍しい。本を読むのを止めて聴き入ってしまう。当時の奥さんにあてて書かれた「フラン・ダンス」はどのライヴテイクを聴いても小気味良くて楽しい。本作の演奏も良かった。

山口瞳「月曜日の朝・金曜日の夜」を読み終える。

雨降る夕暮れ時、買い物に行く。街は人で溢れていた。離別した女性によく似た人を見かけた。後ろ姿だったから本人だったかも…。雨の日曜日の18時過ぎはどこか寂しい雰囲気が漂う。
駅前のスクランブル交差点に立ちながら何故か小西康陽さんの文章を思い出していた。

"幸せとか、不幸とか、それは他人が見てとやかく言うことではない。彼女には彼女の人生があった、ということ"。

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