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【1分で読める健康習慣の科学28:時間は心の傷を回復してくれない。だから『レジリエンス』を鍛えるんだ】

 こんにちは(o・ω・o)カエルです。

『レジリエンス』


 心理学用語で『精神的回復力』のことです。

 仕事で大きな失敗をしたとき。
 失恋したとき。
 挫折を経験したとき。
 大切な人を失ったとき。
 
 そんな状況から立ち直る力のことを指します。

 一般的に、「どんな辛いできごとも、時間が経てば立ち直ることができる」など言われますが、

 2016年のアリゾナ州立大学による50000人のデータを基に行った研究では、

「時間経過で精神的ダメージから回復できる人は、全体の30%程度である」

 という内容の論文が発表されました。
 
 ちなみに以前は、「全体の7〜8割の人は時間経過で回復できる」というのが定説だったとのこと。
 つまり研究で論文が覆ったケースです。


◆人は2つのタイプに分かれる

 論文では『レジリエンス』の高さには2パターンあると言います。

レジリエンス(回復力)を10段階で評価
 
①レジリエンスが高い人
⇒6〜8ポイントで安定している。回復力が高くいわゆる「時間経過」で回復するのが早い
 
②レジリエンスが低い人
⇒2〜10ポイントで不規則であり、回復する時もあれば長期間ダメージを引きずることがある

 
 さらに、そもそも時間経過による回復というのは信頼性が低いとしています。

時間経過による回復の場合……
 
□大切な人の死から立ち直るのは27%程度
 
□離婚によるメンタルの回復は36%程度
 
□仕事をクビになった場合の回復は48%程度

 となっており、つまりは

✅時間経過では回復しないケースは多々ある

 と結論づけています。


◆レジリエンスを鍛えるべく介入行動をとるしかない

 大切な人の死を体験しても、約3割の人は自力で回復することが出来る、と研究では導き出していますが、それはあくまで理論値のお話。
 
 人の心はそんなに強くありませんし、数字通りの結果が出るわけではありません。
 
 では、どうすれば「辛い状況から回復することができるようになるのか?」

 という話ですが、実は既にいくつかの介入行動をnoteに書いています。

■【1分で読める健康習慣の科学27:『レジリエンス』を鍛えるには運動が1番】 

「運動しようぜ!」

 ってお話。とは言え、ハードな運動ではなく、

✅週に2回、60分前後のウォーキングでも効果あり

 という意外と簡単にできるメンタルトレーニングとなっています。
 レジリエンスを高めるためのトレーニング手段というのは調べればたくさん出てくるのですが、
 
「健全な精神は健全な肉体に宿る」

 みたいな話で「週2回のウォーキングで健康な身体と精神が鍛えられる」といいます。

■【noteで学ぶ健康習慣の科学⑦:『瞑想』と『運動』をセットにする『MAPトレーニング』でメンタルが激改善する件】 

 メンタルを強化するのに適している『MAPトレーニング』
 
 運動と瞑想を組み合わせたシンプルなトレーニング方法ですが、運動・瞑想をそれぞれ単品で行うよりも運動直後に瞑想という単純かつ効果的なトレーニングが精神を鍛えるのにかなり向いています。

■【1分で読めるnoteで学ぶ腸内細菌42:人の『社交性』を左右する腸内細菌たち】 

 腸内細菌を豊かにするとメンタルの回復が安定するというのは腸内細菌学では有名な話です。
 なぜなら腸内細菌はストレス耐性にも影響力を持っており、人の性格や行動までを変化させる働きをしているからです。
 
 特に腸内細菌は対人ストレスに対して影響するため、腸内細菌が豊かな人は『社交性』が高くなるという研究があります。
 
 
 現代社会で心身ともに健康に過ごす為に『レジリエンス』を鍛えてみてはいかがでしょうか?(o・ω・o)

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