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エッセイ集 俳句編

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口語俳句(現代語俳句・現代俳句)についてのエッセイを集めています
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#現代俳句

口語俳句 〜その作品と基礎基本・つくり方の構築〜Kusabue版

口語俳句 〜その作品と基礎基本・つくり方の構築〜Kusabue版

口語俳句
〜その作品と基礎基本・つくり方の構築〜
Kusabue版

現在まで約5年ほど、口語俳句の作品を毎日つくり、そこから得た気づきや学び、様々な方法を文章にまとめnoteを中心に投稿してきました。

その結果、多くの作品とともに

『口語俳句の基礎基本とつくり方』

が自分の中でようやく構築できたように思います。

あくまで「自分なりの方法」ですが、口語俳句の作品づくりの現場で日々十分に機能

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口語俳句  読みもの集  〜その特徴・現状・詠み方・切れ字・美意識について〜

口語俳句 読みもの集 〜その特徴・現状・詠み方・切れ字・美意識について〜

これまでに記した
口語俳句に関するエッセイを集めました

上から順に読みすすめられると
よりわかりやすいのではないかと思います

記事の内容に共感いただけましたら
作品づくりにご自由にご活用ください

※下記のエッセイに記した内容は、口語俳句の作品を実際につくり、学ぶ過程で得たものです

※作品をつくるための予備知識などとして活かしていただければ幸いです

口語俳句
〜読みもの集〜

口語俳句集

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現代俳句 〜あたらしい美意識と境地へ〜

現代俳句 〜あたらしい美意識と境地へ〜

日本古来の美意識・心の境地というものは数多いです。

雅・無常・もののあわれ・をかし・幽玄・風流・わび・さび・軽み・粋・自然美・めでたさ、等々。

時代ごとに細かくみていけば、さらに増えると思います。

和歌・能・茶・画・書・俳諧などから直に生まれたものもあれば、それらに取り入れられたもの、洗練されたものなど様々のようです。

芸道では、こうした美意識・心の境地を見出すこと・取り入れることと、それ

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現代俳句 〜次の美意識と境地へ〜 小エッセイ

現代俳句 〜次の美意識と境地へ〜 小エッセイ

俳句にご興味のあるnoteのみなさまに俳句の様々なことについてご紹介していく記事です

はじめに

「ものごとの花」「沈黙の美」「内的宇宙」

上記のことを俳句作品にあらわす取り組みを、2021年からつづけてきました。

その取り組みで生まれた作品は、上記の作品集に主におさめました。

今回の記事は、その続きになります。

現代俳句
〜次の美意識と境地へ〜

日本古来の美意識・心の境地は数多いです

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俳句について 〜文語俳句と口語俳句の特徴と現状〜

俳句について 〜文語俳句と口語俳句の特徴と現状〜

俳句にご興味のあるnoteのみなさまに、俳句の様々なことについてご紹介をしていく記事です

「俳句について」
〜文語俳句と口語俳句の特徴と現状〜

俳句は現在、文語俳句と口語俳句の大きく2つの傾向にわかれているようです。

それぞれの特徴と現状について短くご紹介したいと思います。

それぞれの基本的な特徴と例句です。

◯文語俳句(古典語俳句・伝統俳句)

・文語体(古い時代の文体)を基本にして詠

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口語俳句のつくり方 〜その基礎基本・解説〜 まとめ

口語俳句のつくり方 〜その基礎基本・解説〜 まとめ

俳句にご興味のあるnoteのみなさまに、俳句の様々なことについてご紹介をしていく記事です

口語俳句のつくり方
〜その基礎基本・解説〜

口語俳句のつくり方、基礎基本の解説です。
できるだけ簡潔にわかりやすく記しました。

まずはじめに、口語俳句の「口語」とはなにか、という疑問をもたれる方は多いと思います。

下記は、俳句における
文語・口語の大まかな図です。

◇文語=文語体=古典語=古い時代の

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口語俳句 〜口語体で詠む俳句について〜

口語俳句 〜口語体で詠む俳句について〜

俳句にご興味のあるnoteのみなさまに、俳句の様々なことについてご紹介をしていく記事です

『口語俳句 〜口語体で詠む俳句について〜』

俳句で使う言葉には、文語体と口語体があるとされています。

※俳句では、日常話したり書いたりする現代語を口語、古い時代の言葉を文語と呼ぶ場合が多いです。

文語体で詠む文語俳句は、

咲き満ちてこぼるる花もなかりけり 高浜虚子

のような『古い時代の文体』を用い

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文語俳句と口語俳句の違い 〜使う言葉が違うだけ〜短文エッセイ

文語俳句と口語俳句の違い 〜使う言葉が違うだけ〜短文エッセイ

俳句にご興味のあるnoteのみなさまに、俳句の様々なことについてご紹介をしていく記事です

「文語俳句と口語俳句の違い」

俳句は現在、文語俳句と口語俳句に大きくわけることができるようです。

文語俳句とは「古典語を基本にしてつくる伝統的な俳句」です。

口語俳句とは「現代語を基本にしてつくる現代的な俳句」です。

古典語でつくるか、現代語でつくるか、基本使用をする言葉が違うだけでどちらも『俳句』

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口語俳句 〜革新的な詠み方・伝統的な詠み方〜 口語俳句の可能性

口語俳句 〜革新的な詠み方・伝統的な詠み方〜 口語俳句の可能性

俳句にご興味のあるnoteのみなさまに、俳句のさまざまなことについてご紹介していく記事です

「口語俳句
〜革新的な詠み方・伝統的な詠み方〜」

口語俳句とは、口語体で詠む俳句のことです。

まず下記は、
俳句における文語・口語の大まかな図です。

◇文語=文語体=古典語=古い時代の文体

◇口語=口語体=現代語=書き言葉(文語体)
         ∟==話し言葉(口語体)

口語俳句には現在大

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現代語・口語俳句の切れ字候補 〜その使い方・説明・参考句〜

現代語・口語俳句の切れ字候補 〜その使い方・説明・参考句〜

俳句にご興味のあるnoteのみなさまに俳句のさまざまなことについてご紹介していく記事です

現代語・口語俳句の切れ字候補
〜その使い方・説明・参考句〜

現代語・口語俳句を詠むときに使うことができる「切れ字候補」の語を18字集めてみました。

それぞれの大まかな使い方・説明・参考句を下記に短くまとめました。ご参考になれば幸いです。

詠む型のバリエーションを増やすためなどにもご活用ください。

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口語俳句 〜記号などを使った詠み方〜小エッセイ

口語俳句 〜記号などを使った詠み方〜小エッセイ

俳句にご興味のあるnoteのみなさまに俳句のさまざまなことについてご紹介していく記事です

「口語俳句 〜記号などを使った詠み方〜」

◇俳句作品◇
〜記号などを使った句〜

たくさんの顔、たくさんの花、吹雪

古池は芭蕉の「心」────蛙とぶ

春ぞらの雪 (ふりながらきえるのが)

日陰るか… 日当るか… 寝て野に遊ぶ

    M e s s a g e飛びかう都会 月おぼろ

春闘の空ガ

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俳句と仮名づかい 〜その組み合わせの長所・短所と特徴〜

俳句と仮名づかい 〜その組み合わせの長所・短所と特徴〜

俳句にご興味のあるnoteのみなさまに俳句の様々なことについてご紹介する記事です

俳句と仮名づかい
〜組み合わせの長所・短所と特徴〜

俳句で使われる仮名づかいには、「歴史的仮名遣い」と「現代仮名遣い」があります。

歴史的仮名遣いとは古典的な仮名遣いのことです。
・言ふ、けふ、ゐた、てふてふ、かをりなど

現代仮名遣いとは現代的な仮名遣いのことです。
・言う、きょう、いた、ちょうちょう、かおり

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俳句 〜添削指導のあれこれ〜 小エッセイ

俳句 〜添削指導のあれこれ〜 小エッセイ

俳句にご興味のあるnoteのみなさまに、俳句の様々なことについてご紹介をしていく記事です

『俳句 〜添削指導のあれこれ〜』

俳句には「添削指導」という指導法があり現在でもよく行われています。

特に初心者の方の作品に対して、より盛んに行われる傾向があります。

作者が詠んだ俳句作品に、指導者が筆を入れて「こうしたほうが良い」と修正の提案をします。

これは作品をより良いものにすることはもちろん

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俳句 〜口語俳句の口語とは何か〜 小エッセイ

俳句 〜口語俳句の口語とは何か〜 小エッセイ

俳句にご興味のあるnoteのみなさまに俳句のさまざまなことについてご紹介していく記事です

『俳句 〜口語俳句の口語とは何か〜』

俳句には、文語体で詠む「文語俳句」と口語体で詠む「口語俳句」があります。

俳句でいう文語は古代から明治期までの「古い時代の文体」のことです。

咲き満ちてこぼるる花もなかりけり  虚子
山国の蝶を荒しと思はずや      虚子
遠山に日の当りたる枯野かな     虚

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