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これから大学生になる貴方と、送り出す親御さんに贈る【20代後半社会人の取るに足らない忠告】

すべては、未来の貴方が「選ばれる」ために。

ここから貴方の人生は永らく「選ばれる」ことにフォーカスする事になる。
世の中のあらゆる力は、物理法則に従うように、上から下に流れていることに気づく。

「選ばれる」ことでしか、「選ぶ」力を持つことができない。

読むのが面倒臭い、親が理解力なくて困っている貴方(もしくは子どもが上京し、社会の荒波な耐えられるか心配な貴方)は、この記事を貴方の親へ、もしくは子どもにLINEでシェアするだけで、人生が少しいい方向に進むかもしれない。(シェアされた親、または子どもが実際読まないと意味がなくなってしまう。果たして貴方の親もしくは子どもは読むだろうか。心配なら貴方がまず読むべきだ。)
※以下の内容は、今年の4月に大学生になる従兄弟とその親の叔母さんに向けて、今自分が伝えられる最大限をまとめたものです。実際に話したあとに気付いたことも、編集して文章に折り込んでおります。


私に何が教えられるだろうか。それは、コスパや損得勘定で生きてきた結果、苦しんだ経験から学んだ教訓だ。選ばれない20代前半を過ごし、選ばれることを拒んでは、選ぶ力が欲しくなって、苦しみ考えた結果、選ばれること再度目指し、選ばれることで選ぶ力を得た、遠回りをしてきたからこそ見えた景色と武器を伝えられると信じて、伝えようと思う。貴方は踏まえて、選んで欲しい。自分の人生を切り拓くために。

残念ながら、大人が正解は出せるとは限らない。

人が教えられることは、これまで経験してきた事についてだろう。これまで受けてきた躾(シツケ)、交通ルール、社会の何となくのルールは教えることはできる。が、経済のこと、これからの未来のことは教えることができない。なぜなら、まだ世の誰もが経験したことのないことであり、大人ですら予測不可能な社会になっているからだ。

10年前に発売された2020年の予測本を見て確かめたいところだが、おそらく100%当てている人はいないだろう。(抽象的な未来予測をしている大人もいるが、ほぼ逃げの予測だ。例えば、10年後は今より平和になっている、とか、人類に衝撃を与える技術が出ているだろう、とか。もはや誰でもできる予測は、逃げだ。そんなズルい大人は私は認めない。笑)

では、誰が正解に一番近いか?

正解を出せる人はいないが、近い人はいる。
それは、未来の半分ぐらいは見通せる優秀な大人(30人に1人とかのレベル、3%もいない気がする)。もしくは、行動する若者だろう。

となれば、正解に近づく方法はこうだ。

①優秀な大人と出会い、近くで学ぶ②行動する若者になる

貴方はどちらを選ぶ。

「①優秀な大人と出会い、近くで学ぶ」を選ぶ

①は、運要素が強い。なぜなら、私の体感で3%ぐらいしか優秀な大人はいないからだ。貴方のこれから行く環境の周りに優秀な大人がいるとは限らない。そして、優秀な大人かどうかの見極めは、まあまあ難しい。ましてや、大人は言葉巧みに振る舞い、貴方を騙す力を持っている。たまたま、近くにいたらラッキーぐらいに思う方がいい気がしている。

あとは、「読書がいい」と大人が言うのは、この出会いの確率をスッ飛ばすことができるからだ。貴方が出会えるか出会えないかは、本屋に行く回数と、本を読む回数に比例するに違いない。本屋の数万冊の中で真に貴方に価値がある本は、50冊か多くて100冊ぐらいだと誰かが言ってたが、その例えは極端ではない気がしている。出会いの質は、出会う量も関係している。出会いが良かったなんて、出会ってすぐにわかったら、なんか怪しい。本も良かったかどうかは、読んだ後すぐわかるかも、これまた怪しい。そんなもんだから、とにかく、読むしかないのだ。大学生のうちは、良しも悪しも判断がつかないから、乱読、乱れるように読む、狂ったように読むで構わない。量と質の話はまたこのあと出てくるので、頭の片隅に残しておいておくといい。

ちなみに、「優秀な大人」について私の定義を話す。

「愚者は経験から学ぶ、賢者は歴史から学ぶ」なんて言葉があるが、優秀な大人とは、「経験からも歴史からも学ぶ」。優秀な大人は、さっさと行動し、良質な失敗をし、経験から歴史を紐づけて学び、繰り返すうちに、大きな成功を掴む人だ。

とはいえ、もし出会った時のために、「優秀な大人」の見分け方のヒントとなりそうなことを授ける。

大学生から、その大人がどう見えるかというと、恐らく、つかみどころのない大人に見える。もの凄い忙しそうにしているのに、物凄く暇にしている時もある。平日の昼間とかフラフラ街を歩いていたり、平日の日中に返信をすぐ返してくれたり、どこにそんな時間があるんだという、つかみどころのない大人だ。本当に優秀な人は、忙しいも暇も、自分でコントロールできている。人生の主導権を握っている。それが会社員であってもだ。・・・うん、あんまりいなそうだ、と思ったら、本を読み漁るか、②を選ぶべきだ。

「②行動する若者になる」を選ぶ

②は、自分の取るに足らないプライドだけ捨ててしまえば、なんとでもなる。基本的に大人は、行動する若者を応援したい。若いうちは失敗しても取り組む姿それ自体が可愛い。甲子園球児の開会式の行進を見ているだけで、私の母は涙ぐんでいる。そういうことだ。

若いのは、どうしたって、今のうちだけだ。大事だからもう一回言っておく。若いのは今のうちだけ。そして、今日が残された人生のうちで最も若い1日であることを忘れないでおこう。

そして、優秀な大人ほど、行動している若者、失敗している若者に対して、応援や具体的な支援やサポートをしてくれる。と言うことは、②をやっているうちに、①が達成するなんて言うこともあるかもしれないのだ。①をひたすらやるより、コスパがいいだろう。

しかし、大人の中には若くして行動して成功しそうな若者を潰そうとしている大人もいる。そんな大人からは早々に離れるべきだ。貴方が選べばいい。

行動するということは、「学ぶ」ということに似ている。

「学ぶ」ことを知るにあたっては、AI(人工知能)の学習の仕組みが参考になり、かつ教養として知っておくと良いので話しておく。

AIがなぜ恐れられてるか、人間を超えると言われるか?

AIは簡単にいうと、自分で学習するシステムのことだ。そして、AIは学習効率が人間に比べて高いとは到底いえない。「え?本当?」そう思う人は、ゲームのブロック崩しを学習するAIの動画を見るとよくわかる。


ブロック崩しを開始直後、引くほどゲームが下手だ。下手というか、何もできていない。まるで、おばあちゃんにゲームをさせた時の反応のようだ。

しかし、最終的には、人間が追いつかない速度でプレイができている。これはどういうことかというと、学習効率は悪いが、経験のスピードが、人間の比ではない、ということだ。スピードもそうだが、AIは一生ブロック崩しをプレイせよと命令されれば、一生やっているだろう。人間はどう頑張っても一生続けられないだろう。ましてや24時間ですら、ぶっ通しで「ブロック崩し」ができるとは思わない。(中にはいるかもしれないが、有意義な時間な使い方とは言えない)

AIが恐れられているのは、この尋常ではない学習スピードが起因している。そして、膨大な処理の過程は、人間には理解し得ない、どれだけ説明しても処理の数の方が多く、説明が足りないという点だ。手に負えないくらい優秀になることが恐れられている点だろう。ちなみに、AIが人間を支配するという予測みたいなものもあるが、それよりずっと、AIの力を利用して人間を支配しようとする、悪どい人間の方がずっと恐れられるべきだ。AIは、銃のようなツールだと思えば理解は早い。銃を持っている善人もいれば、悪人もいる。気をつけるべきは、銃でなく、悪人の方だ。

AIから学ぶべき2つのこと「量が質を生む」「失敗の質が学びの加速につながる」

AIの学習手順、正解を出す方法は、先程のブロック崩しの例の通り、圧倒的な経験・失敗量にある。人間の赤ちゃんの成長プロセスも似ている。圧倒的に転んで、泣いて、忘れてまた転んで、という失敗の量があるから、知らぬうちに立って走るようになっている。

歳を取れば取るほど、失敗すると恥ずかしい気持ちは増す。ついには、失敗しない人生を選び続け、成長が止まる。だからこそ覚えていて欲しい。成長には失敗はつきものだということを、歩けなかったあの時代のことを忘れてはならない。AIのように、失敗を気にせず、量を繰り返すことも必要なのだ。大人の成長格差は、失敗に飛び込んだ量の差が大きいと感じる。量が質を生むのだ。そして、量が質を生むということは、量をこなしたものにしかわからない。

そして、私たちはAIと違って、人間である。なので、失敗の質にもこだわる必要がある。つまり、失敗するまでの仮説や実験の質が重要になってくる。だんだんと日本も失敗歓迎社会になりつつあるが、失敗にも質があることを忘れてはならない。いつも同じ転び方をしていたら救いようのない人として見られるし、いつも同じ失敗ばかりして成長するわけがない。
計算の公式があるとすれば、それは人間もAIも一緒。「質×量」だ。

質が0だと、絶望だということはお分かりいただけるだろう。質が0だったら、いくら量をこなしても掛け算の結果は0だ。似たような話で、2ちゃんねる創設者のひろゆきさんの話が面白いので紹介する。

「99%の努力と1%のひらめき」というのは、発明家エジソンの有名な言葉だ。これの真意をみんな誤解している。本当は、「1%のひらめきがなければ、99%の努力はムダになる」ということだ。しかし、「努力すれば道が開ける」という表現で広まっている。

(引用:https://diamond.jp/articles/-/230532?page=3

質の高め方は、妄想にある。経験と妄想についての考察【図解】

では、質はどのように高められるのか?

1つの答えは、妄想力だ。

AIは、過去や未来の経験(事実やデータ)の2方向からしか学べないが、人間は過去と未来の経験と妄想の4方向から学べる。わかりづらいかもしれないので図解する。

・過去×経験(事実やデータ)

過去は歴史や事例。そのうち経験とは、歴史的な事実や史実のことである。AIは、過去の膨大なデータを食べて大きくなる。(AIは主にここの学習スピードが尋常ではない)

・未来×経験(事実やデータ)

未来の経験とは、シミュレーションや実験のことだ。現実に実験しなくても、コンピュータ上に物理世界を構築して、さまざまな実験を行っている。仮想空間における実験のことをシミュレーションという。現在研究が加速度的に進んでいる業界は、現実世界で行うとコストや時間がかかりすぎていたものが、仮想空間で行えるようになったからだ。すると、現実世界で行う実験は、少なくて済む。

一方、妄想は、人間にできる領域だ。上記の基本的なことができていて、妄想ができる人間が、AIに代替(ダイタイ)できないと私は考えている。

・過去×妄想

大河ドラマなどが分かりやすいかもしれない。大河ドラマは、およそ史実に基づいて、妄想されている。この妄想の部分を、業界用語で言うところで「脚色」「シナリオ」「演出」と呼んでいる。

人間は、歴史から勝手な意味づけを行うことができる。貴方にもできる。例えば「汎化(ハンカ)する」ということだ。現代に通用する知識や経験になるように変換、汎用化(ハンヨウカ)させる力のことだ。「今で言うと」、「今に生かすと」、この視点が汎化である。汎化するためには、まず史実を知ることから入るが、詳細で厳格な史実はそこまで必要ない。大体のことがわかれば、そこから妄想するのは人間にとっては容易いことである。

例えば、

日本に鉄砲が伝来された時、織田信長はいち早く取り入れることでその後の戦に勝つことができた。

ここで妄想してみる。

この話を「今に生かすと」すれば教訓としては、「ツールをいち早く取り入れることが重要だ」ということが言えそうだ。なぜ、織田信長は銃をいち早く取り入れることができたのだろうか。新しい物好きだったのだろうか?南蛮貿易を始めたという史実もある、もしかしたらそれが鍵だったのか。つまり、海外からの情報収集が命運を分けたのかもしれない。「今で言うと」、海外からの情報収集の手段は何がある・・・と言ったような感じだ。

過去からの「汎化」の視点を持つと、予測不可能な未来という霧を晴らす力になる。

・未来×妄想

これは人間の得意技でもあり、日本のクリエイターの得意技でもある。ドラえもん、攻殻機動隊、AKIRA、SF(サイエンスフィクション)は日本のお家芸とも言われている。

優れたSFや空想は、真実味がある。未来×妄想は、カンタンに見えて、難しいのは、他の3方向の力がそのまま未来×妄想という力に反映される点だ。他の3方向、過去未来の経験、過去の妄想の力が抜け落ちているSFは空想は、現実離れしているように見えて、優れたとは言えない。

スティーブン・スピルバーグは最も優れたSF映画監督の一人だが、レンタルショップで借りてきたDVDの特典映像で彼のインタビューを見た事がある。そこで語られていたもので今でも忘れられないのだが、SF創作にはコツがあるという。

「(SF映画において)冒頭20分の科学的な根拠の説明が最も大切。ここをしっかり説明して、観客を掴むんだ。すると、そのあとはどんなことをやっても観客は信じてくれるんだ。」

SFを信じてしまう理由は、冒頭20分の科学的な根拠という話は、目から鱗だった。これは、どのSFや空想においても、または小説などの創作においても重要な考察に思える。余談だが、またこのインタビューを見てみたいと思っても、どの作品の特典だったかを忘れてしまったので、またいくつか借り直さなければならない。過去の自分を叱ってやりたい。

妄想力の源である、質問力の構造を知る

妄想を育む力として、質問力が挙げられる。質問を制すものが、全てを制す的な本は多くあるが、大体その通りだと思う。質問を受ける立場になるとこれはよくわかるのだが、質問のクオリティで、その人の基本能力が大体わかる。質問力の構造は、以下だ。

理解力 + 言語化能力

理解する力は、どのくらい事の本質をわかっているか、そしてわかっていないかを判断するための観察眼である。

言語化能力とは、「汎化(ハンカ)する」ということだ。私が思ったこの感覚を、貴方にもわかるように言葉にする力のことを言語化能力という。究極の言語化能力とは、言語がわかる全ての人にわかるように言葉にできることだ。(言語の種類が違う限り、それは限りなく難しいのだが、完璧主義の考えは一回置いておこう。)

例えば、コピーライターの仕事は、この能力に特化した仕事である。クライアント(依頼主)の言いたいことを一般化して、ターゲット全員に刺さるような言葉を作り上げることが仕事である。(もちろんクライアントの説得が最優先ではあるが)

完璧なコピーライターである必要はないが、コミュニケーションにおいて、少なくとも目の前の話し相手の心に刺す言語化能力は必要だ。

質問力が高いと、最短で答えに辿り着ける

質問力の重要な点は、答えに何回で辿り着けるかだ。

質問力が高い、で誤解されやすいのが、質問魔である。彼らは時間泥棒である。素敵な人や人気者は時間泥棒を一番嫌がる。たとえ良い質問をされたとしても時間泥棒の質問には適当に答える、もしくは答えたくなくなる。

時間泥棒を避けるためには、最短を考えるといい。

良いコピーライターは、時間泥棒とは真逆な人物である。逆に時間を奪われたくなる、捧げたくなる、甘美な問いかけをしてくる。

ああ、大学生活が、余計に心配になってきた。と、不安にさせているかもしれない。心配や不安の原因がわかっていれば、対策は取れる。もう、少し付き合って欲しい。

「周りから遅れているな」と感じたら取るべき戦略は「一旦レースを降り、先回りする」

ここまで走ってきたんだから、この集団から離されるわけにはいかないと思うが、それだと、いつまで経っても先頭集団には追いつけない。そして、先頭集団は一生追いつけない。ましてや、人生競走はマラソンのような決まったゴールはないレースだ。ゴールは先頭の気まぐれだったりする。先頭は、道を切り拓く側ということでもある。先頭集団に振り回されるくらいなら先回りの道を考えて近道をした方が人生得に思わないか。その上、先頭になれる。

一発逆転。ただし、これは難しいことも理解しておこう。なぜなら、今までしたことのないことだからだ。失敗するし上手くいかないこともある。だが、そういうものだということを忘れてはならない。ちなみに、先回り的なオイシイ話には気をつけよう。裏技はない。裏技っぽいものは、誰かに都合よく利用されている可能性が高い。オイシイ話を聞いたら誰が一番得をするか考えてみよう。地道に自分の人生をやりきったものだけに道は拓ける。

先回りは、他の人もやっている。また、先回りを助けてくれる大人もいる。パッと思いつく先回りは、集団化している可能性があることを忘れてはならない。

高校生の時に、大学受験の攻略本を読む。
大学生の時に、就職試験の攻略本を読む。
就職したら、ビジネスマナーの本を読む。

これらは、賢い先回りとは言えない。みんなもやっているのであればそれは普通だ。結果も普通になるのは必然だ。

先回りとは、もっと先で、集団化しない道のことだ。一旦レースを降りる覚悟も必要だ。レースを降りるということは、普通っぽい手段を取らないということだ。

高校生の時に、就職試験や仕事に出た時のビジネス本を読む。
大学生の時に、会社経営の本を読んでみる。中間管理職向けの本を読んでみる。
就職したら、リタイア後の過ごし方の本を読んでみる。

そんな人が周りにいるだろうか?いなければチャンスだ。先回りできそうだ。

先回りは、よく言う「結果から逆算」だが、この結果を、人よりずっと先に見据えておく、これが優秀な逆算であり、優秀な先回りだ。

テスト勉強を、テストから逆算するのは、普通の逆算。

普通という言葉が出てきたので、普通という戦略が、いかに良くない戦略というのを一回考えてみたい。

「普通」に全賭けする人生の末路

カジノや競馬などのベッド(賭け事)を想像して欲しい。
順当に勝ちそうなところは、オッズ(配当)が低い。オッズが低いところに全賭けする戦略は、勝てるかもしれないが勝った時にほぼ増えず(1.1倍も増えない)、一方負けたらえらいことになる。勝てた時にみんなで喜び合うのは楽しい。だが、そんなに増えていない現実もある。オッズが高い選択肢は、みんなが選ばないから高い。そして、勝てたら大きい。だからと言って、全ベッドはしてはならない。それは無謀なギャンブラーである。

人生というレースは、カジノや競馬より予想がつかないことは、よく理解しているかと思う。勝ちの選択肢が、レースが始まっても出揃っていないこともあるからだ。

であれば、オッズが高いところに、分散して賭けられるのが、優秀なやり方ではないか。

先回りする理由は、結局は「人に選ばれるため」の仕込み

先回りする理由は、その他大勢を出し抜くということにある。そして、その目的は「選ばれる人」になるということだ。

「チャンスを自力で掴む人」が成功者と言われているが、正しくは、「与えられたチャンスを自力で掴む人」だということだ。

チャンスを持っているのは、神ではない。だいたい年長者であり、その年長者が下の世代にチャンスを与えている。

つまり、チャンスは、平等には与えられないというのが現実社会だ。

選ばれた人の前に現れては、掴むか掴めないか、の世界だ。

ここまでの話は、全て「選ばれる人」になるための伏線である。

選ばれる人とは、他の人より目立っているということ。
他人より目立っていると言うことは、普通ではないと言うことだ。
普通で、周りと一緒で安心するかもしれない。でもその前に想像してみて欲しい。最後まで選ばれずに売れ残ってしまうかもしれない未来を。

選ばれる人の条件はまだある。

「錯覚資産」の多い人である。人は人が判断するが故に、公平に判断はできない。この錯覚資産によって、公平には判断できない人間の隙をつけるテクニックが書いてある。これはふろむださんの「勘違いさせる力」に書いてあるので読んで欲しい。本で買うと1500円ぐらいだが、電子書籍kindleでは700円くらいだ。

就職活動で選ばれる人はどんな人だろう。

大学生になった後、次に選ばれる大きな機会はやはり就職活動だ。どんなに先回りを考えようが、気になるのは就職活動だろう。

大学までの人の選ばれ方は、おおよそ「学力」で選ばれる。人柄や個性はあんまり関係ない(AO入試はこの限りではない)。
就職は、「個人の能力」で選ばれる。人柄・個性が関係ある。その時に考えるべきは、あなたはどんな人を選びたいと思う?だ。あとは、どんな人が選んでると思うか?だ。より詳細に考えられた者が就職無双する。

新入社員に求める素質は、大きく3つある。

①高すぎる専門性
②高すぎる実務処理(ほぼ東大生)③何にでも染まれる力(染めたくなる最強クラスの愛嬌力×誰にも嫌われない人柄×高すぎる忠誠心)

①②は学生に分がある、要はパワーバランスが上だということ、主導権があるということだ。最後の1つは、③は正直、最終兵器である。学生側の立場が弱い。会社に入れるが、入ってからしんどい。泥水を舐める、いや飲めるぐらいのメンタルを持つものだけが挑むべきだ。

①高すぎる専門性は、「先回り」に他ならない。

②高すぎる実務処理は、大学に入った時点で大体序列がついているので、自信がない人はここに期待しない方が得策。

③ソルジャー(兵士)になる覚悟ができている人だけが選ぶべき。いくら世渡り上手でも、しんどい未来が待っている。

とはいえ、未来の社会がどうなっているか気になる

10年後、20年後までの妄想を見たければ、メディアアーティストで研究者の落合陽一さんの本か、元日本マイクロソフト社長の成毛眞さんの本を読むといい。(記事末にリンクをまとめておく)

正しく未来を予測できる人は、科学的な態度を取っている。

過度に不安や恐怖をあおったり、希望を持たせ過ぎるタイトルは気をつけよう。

劇薬と塩梅(アンバイ)の用方用量をお守りください

人が変わるには、劇薬が必要

劇薬とは、極端な話、ショッキングなことである。

ただし、人が成功するには、塩梅、適当、良い加減が必要。これは、極端を知り、その中間を探り進むことを指す。

塩梅、適当、良い加減は、決してネガティブなことではない。
ただ、世の中に存在する大体の塩梅、適当、良い加減は、「その場しのぎの塩梅」、「テキトー」、「加減が狂ったいいかげん」なのだ。

本物の塩梅、これは漬物や料理の職人技のことを指すし、本物の適当は、適切な当たりのことだし、良い加減は緻密な調整を指す。

ほとんどの人が、できているようで、できていないことな気がする。

そのためにも知っておかなければならないのは極端な事だ。そして、間を探るための疑う力だ。色々知っていて、ある意見に偏らず疑えるからこそバランスが取れる。

極端とは、何もキテレツなことではない。例えばクラスの意見における極端は声がデカく、目立つあの人の意見だけではなく、目立たない生徒の本音も極端だ。極端は普通かもしれないが、一般化できないその人のストーリーや考えや好み、個人的なことも当てはまる。もちろん、地球の裏側のおじいさんの意見もある種の極端である。

極端は無限にある。無限にあるからと言って落胆することはない。「無知の知」と、ソクラテスは言ったが、知らないことを知っていることが、学びには何より重要な姿勢だ。質問ができるのも、無知の知が備わっているからだろう。Google社員に求められる素質の1つにも、「知的謙遜」がある。つまり、知らないことを知っている謙虚な状態のことだ。多数決に漏れている意見がないか?漏れている意見を無視すると、塩梅、適当、良い加減には収まらない。

もし、他人を変えようと思った時にも、この2つのステップを踏むのが大切だ。

極端な話でショックを与える、その次にバランスを取るようにして新しい塩梅、適当、いい加減を一緒に探ってあげることでしか、人は変わろうとしない。
言うは易く、行うが難し。私もまだこの修行の身である。

逆に声のデカい、一見魅力的な極端さも、疑ってかかるべき。目立つ極端な意見は、大体、なにかを搾取しようとする意図がある。ちなみに、私の意図は貴方から信頼を得て、ゆくゆくこの信頼の先で、課金記事を購入してもらったり、Amazonのアフィリエイトというお賽銭箱にチャリンチャリンして欲しいという意図を正直に白状させていただく。


ここまで読んでくださったお礼

ここまで付き合ってくれた貴方は優秀です。取るに足らない忠告を黙ってここまで聞けるというのは、知的謙遜の塊に他ならない。親子で付き合ってくれたとしたら、優秀すぎる親子で、すでに成功を掴んでらっしゃるのでは?笑 私の極端な文章を読んでくれて本当に感謝します。極端な話を聞いた後は、貴方が良い塩梅で、適当で、良い加減を目指して、活用して下さること、そして親子共々成功を掴んでいってくれることを祈っています。

また、行き詰まった時があるかもしれません。そのときは新たな極端な話を探しに行き、ああでもないこうでもないともがいてください。そのうちに良い塩梅が、適当が良い加減がきっと見つかります。(くれぐれも詐欺にはお気をつけください。大体タダから新書や文庫本ぐらいの価格1000円くらいで手に入る、お手軽な極端な話で十分です)

また、「20歳の時に知っていれば、人生無双していたかもしれない3つの力」という記事も書いているので興味があれば、読んで何か受け取ってくれれば嬉しい限りです。「①矛盾することを受け入れる力②幻想・虚構・フィクションという力③有機生態系の力」という3つの力は、ちょっと難しいが、確実に武器になる力だと信じています。

※参考図書

最後に、この文章を書くのに影響を受けた本を何冊か紹介させていただきます。以下のリンクから購入していただけると、私にもお賽銭が入るらしいです。感謝します。

↑阿部広告太郎さんこと、電通コピーライターの阿部広太郎さん。とにかく誠実で、真っ直ぐで、強かに生きている私の会った中でも優秀な大人の代表格。お会いできる機会があれば是非力を借りるといい。

↑日本におけるAIについての学習はまず、松尾豊先生の本から始めるのが王道。日本でAIの研究をしたい学生は、まず東大の松尾先生の門戸を叩くはず。王道なくして、邪道なし。モグリと言われないようにちゃんと勉強しておくこと。


詩「三原色/YOASOBI」

それじゃまたね 交わした言葉
あれから幾つ朝日を見たんだ
それぞれの暮らしの先で
あの日の続き 再会の日

三原色/YOASOBI


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