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絵の中の物語

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絵のある暮し、僕の作ったものを紹介しています
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#作品

遠い街のあの子

遠い街のあの子

遠い街のあの子が手を振っている

「調子はどうだい?」

あの子が僕に話かける

「赤と黄色、それから青、
白が混ざり合ったような、そんな気分だよ」

僕がそう答えると、あの子は言った

「僕が暮らすこの街にも、赤と黄色、
それから青、白が混ざり合ったような、
そんな空があるよ」

そういってあの子は笑う

僕の中にある遠い記憶の街で

あの子は今でも僕に
手を振っている

遠い街のあの子

枠にとらわれず自由に描く

枠にとらわれず自由に描く

Freely(自由に 気ままに)

枠にとらわれないで、気ままに
制限なく、絵の中で自由に遊ぶ

制限なく絵の中で自由に遊ぶ

初めは画用紙に枠を描いて、
その中に絵を描いていたら・・・

絵が、枠に収まらなくなり、
画用紙いっぱいに絵を描いたら・・・

その画用紙にも収まらなくなり・・・(笑)

画用紙より大きい
ダンボールがあったので、

そのダンボールに
画用紙を貼り付けて描いた(笑)

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息づかいを感じる

息づかいを感じる

最近は何か分からないものを作ることが多い。
そもそも何も考えないで作り出すからだ。

手に取った切れ端を、貼ったり、切ったり、塗ったり、
ただ指先にまかせてみる。

そこには、失敗や成功したなんて感覚もなく、

これは何だろう? そんなことを思いながら、

目の前に現れたイロとカタチを、
色んな方向から眺めて味わう。

きっとこの絵も、
何かになろうなんてしてないのだろう。

でも息づかいは感じる

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「ハレ」を祈る

「ハレ」を祈る

久しぶりに絵の具を使って絵を描いた。

僕は絵を描くと、ほぼ同時に言葉も出てくることが多い。

この絵を眺めていた時、王様は「はれ」を祈った・・・

この言葉が頭の中に浮かんできた。

初め「はれ」は天気の「晴れ」だったが、
もうしばらく眺めていると、

天気のことではないとわかった・・・

「ハレ」は王様の中にある、とても大切なもの。

王様の中にもあるが、生きるもの全ての中にある「ハレ」

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「今ここ」を感じる

「今ここ」を感じる

ぼくはカメラを持って散歩するのが好きだ。

カメラを持つと、普段気づかずに通り過ぎていたものに目が行く。

垣根に咲いている花や、水溜りに映る空、
ひなたぼっこをしている猫など、

見渡せば、その一瞬の光景の中にも
物語がたくさんあることに気づく。

さらにぼくがカメラを持つことで
いいと思うことは、「今ここ」にいれること。

ぼーっとしている時でも、ついつい頭の中は
「今ここ」ではないどこかに飛

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物語が生まれる

物語が生まれる

今年は元旦から描きたくなって絵を描いている。

いつものように、何を描こうかなど一切決めずに、
真っ白な紙の上に、まずは宝箱の中から手に取った紙を貼る。

その瞬間ゼロから、物語が生まれる。
どんな物語になるのだろう、自分にもわからないからワクワクしてくる。

そのうちに謎の髭男が出てきた。

「あんたは誰だ?」と僕が言うと、

「お前こそなんなんだ!」と言われた(苦笑)

でもこの髭男、口からな

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今年もよろしくお願いします

今年もよろしくお願いします

新しい年が始まりましたね。

今年は、絵描きとしての活動の場をも少し広げていこうかなと思っています。

どんな一年になるか楽しみです。

王様になりたかった男の話

王様になりたかった男の話

作品が出来ると、それを眺めながら物語を考えてみる。

物語を吹き込むことで、止まっていたものが動き出す。

これは「王様になりたかった男の話」

男は絵から抜け出して自由に遊ぶ。

あなたならこの絵を見て、どんな物語をつくりますか?