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消雲堂綺談

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私は怪談奇談が好きで、身近な怪異を稚拙な文章にまとめております。
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2023年1月の記事一覧

夢日記「骨を食らう女が夢に現れる」2023/1/29

夢日記「骨を食らう女が夢に現れる」2023/1/29

大きな日本家屋。そのうちのひと部屋に布団を敷いて小さな子どもを寝かしつける。子どもは誰の子なのかはわからないが可愛がっているようだ。

家全体に異様な妖気を感じて日本刀を用意する。一振では充分ではないと判断して二振り用意して布団の側に置く。

突然、眠くなる。夢の中なのに眠くなるとは不思議なことだ。睡魔と戦いながら敵の襲撃に備える。

すると、隣の部屋から小豆色のコートを着た女が襲ってくる。僕が創

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「妄想邪馬台国」13

「妄想邪馬台国」13

「少し、日本列島の成り立ちについて見てみようか?」
「その方が邪馬台国について理解が深まるかもしれないわね」
「おい、おい、まだ話が長くなるのかよ、出雲説はどうなったんだ?」
「出雲説については結果が出ているじゃないか。半島から渡ってきた弥生人が、日本先住民である縄文人の領土を奪った。そのひとつの出雲の国…かなり規模の大きなものだったと言われているんだけどね、それが出雲の国譲りとして描かれていると

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「妄想邪馬台国」12

「妄想邪馬台国」12

「ほら、異能くん、邪馬台国から離れちゃったじゃない」治子がため息をついた。
「自分だってあんだけノって話していたじゃないか?」異能がふくれっ面をすると、治子が舌を出して笑った。
「コノハナサクヤヒメとイワナガヒメの例は、天武天皇の奥さんとなる鸕野皇女(うののひめみこ)は、と太田皇女(おおたのひめみこ)だと思うんだ。ウノノヒメミコは、のちの持統天皇だ」
「このふたりは天智天皇の娘なのよ」
「へえ。兄

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「妄想邪馬台国」11

「妄想邪馬台国」11

「創作だとしても、その話の元が何なのかっていうのはわかるよね。それを考えるだけでも、推理小説みたいで面白い」
「ははは、そうだよね。歴史パズル…パーツはたくさんあるけれど、それをはめ込んでいく作業は、まったく推理小説的だよね。じゃあ、話を続けようよ。どこまでいったっけ?」
「コノハナサクヤヒメだよ」
「コノハナサクヤヒメは、大きな産屋を作って中に入って火をつけて炎の中で子どもを産んだ。それが火照命

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「妄想邪馬台国」10

「妄想邪馬台国」10

「ホツマツタエが本当の記録だとしたら、先住民の蝦夷が邪馬台国を形成していたけれど、それが大陸から渡ってきた天皇の先祖たちに侵略駆逐されて、ホツマツタエの歴史まで奪われてしまったというイメージだな」
「本当の話ならばね」
「で、邪馬台国出雲説ってのは?」
「ったく、異能くんが話を脱線させるからよ」治子は異能を睨んだ。異能は頭を掻きながら「ごめん」と言って舌を出したが、開き直るように僕を見て「脱線させ

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「妄想邪馬台国」9

「妄想邪馬台国」9

「ホツマツタエ?」
「ええ、それはダメだよ。話がかえってややこしくなるじゃん」
「稗田くんの知識を増やしたいのさ」
「異能くんの自己満足じゃん。私が邪馬台国だと主張しているのは出雲なんだからね」治子がまたふくれた。
「一応知っておいてもらおうよ。ホツマツタエとは真実を伝えるという意味さ。これは縄文時代に作られたヲシテという神代文字で書かれているんだ」
「ふーん」
「これによるとね、高天原は東北にあ

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「妄想邪馬台国」8

「妄想邪馬台国」8

「話が複雑になってきたから一度整理してみようね」治子は自分のノートを取り出してさっきまでの話をまとめだした。
「ええっと、テキトーに書きだしてみるね」
「うん」
「あとで時系列に並べりゃいいからね」異能が頷いた。
「うん」治子がボールペンで書き出した。

①高天原=朝鮮の伽耶、百済
②葦原の国=日本=出雲=邪馬台国
②アマテラス=卑弥呼=神功皇后=皇極天皇=持統天皇
③スサノオ=卑弥呼の弟?もしく

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「妄想邪馬台国」6

「妄想邪馬台国」6

異能は「高天原は朝鮮半島に決まっているよ」自信たっぷりに言い切った。

「私もそう思うわ。古事記は神話って言うけれど、ある程度は事実をもとに書かれているはずだもん。高天原と地上を何度も往復してるってことは近くってことだからね。だから半島が高天原って説には大賛成」
「九州ってのは?」
「九州は邪馬台国だから違うよ」
「邪馬台国は出雲だってば…」
「ふふふ、あくまでも候補ということだよ」
「ふん、じゃ

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