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消雲堂自分史 阿武隈川

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駄目な人間の私が、どうやって生きてきたのかを再確認するマガジンです。自分のためのものですが、興味のある方はどうぞご覧下さい。
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2022年3月の記事一覧

「人生年鑑」 前編

「人生年鑑」 前編

僕は、海外旅行こそ香港と深圳だけと少ないですが、日本国内では、いろいろなところに行きました。

僕は福島県いわき市に生まれました。父の仕事が建設会社の営業職だったので、転勤ばかりしていました。僕の記憶にはないのですが、生まれたいわき市から会津若松市に移ったように聞いています。その後、福島市、青森市、秋田市(市内を計3回引っ越しました)を経て、父が会社を設立するというので再び福島に戻ってきました。

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街の灯りは人生の灯火

街の灯りは人生の灯火

昔、大阪に出張した際に、羽曳野から近鉄電車に乗って奈良に向いました。翌日に奈良の橿原での取材のために予約している奈良駅近くのビジネスホテルに泊まるためでした。あたりは暗くなっていました。確か、大阪から奈良市内に入る際に眼下に見える無数の街の灯りが見えました。僕はその灯りを見てちょっとした衝撃を受けました。街灯りの美しさにではないのです。そんなロマンチックなものではありません。衝撃だったのは夥しい灯

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知波万景「カルチャースクールにて」

知波万景「カルチャースクールにて」

「船橋の太宰治」

昨日は、カルチャースクールで“千葉と作家”第二弾「船橋の太宰治」を解説させていただきました。2週間かけて作った太宰治の資料を元に紹介したのですが、進行台本を作っていなかったので、またまた支離滅裂な解説になってしまったのでした。

太宰治は昭和10年から翌11年まで船橋に住んでいました。その時代の船橋は遠浅の海が美しい避暑地だったのです。ですから太宰は盲腸炎をこじらせたせいで、手

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東京万景「船橋→飯田橋→王子神谷→足立区新田→東十条→西日暮里→松戸」

東京万景「船橋→飯田橋→王子神谷→足立区新田→東十条→西日暮里→松戸」

昨日は、中国人の女友だちを訪ねて千葉から総武線で飯田橋、地下に潜って南北線で王子神谷、そこから徒歩で足立区新田というところまで出張しました。

足立区といえば、よく行く綾瀬も足立区ですが、今回の目的地は、荒川と隅田川が交差する中州のようなところです。江戸川に浮かぶ浦安の小さな妙見島とは違って北千住から続いている広大な中州のような…いや、中州です。

総武線で船橋から飯田橋に向います。久しぶりの総武

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追悼:西村京太郎、大谷羊太郎

追悼:西村京太郎、大谷羊太郎

推理小説作家の西村京太郎さんが亡くなりました(3月3日)。大谷羊太郞さんも亡くなっていました(2月28日)。ご冥福をお祈りします。

僕が本格的に推理小説(本当は探偵小説と言いたい)に懲りだしたのは昭和48年からで、春陽堂文庫で江戸川乱歩の短編と長編を読み、同じ頃に西村京太郎さんの「伊豆七島殺人事件」「殺人者はオーロラを見た」「殺しの双曲線」「四つの終止符」や、大谷羊太郎さんの「殺意の演奏」「殺意

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