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【人生が疲れた人へ】韓国エッセイ『あやうく一生懸命生きるところだった』を読んで。

こんにちは!
今年のGWも過ぎ去り、また会社に出勤する日々が再開する憂鬱な今日。
みなさんはどんな心持ちで出勤しますか。
また満員電車に揺られて、好きでもない上司にあれこれ言われる日々。
これが人生なら私の前世は何をしたのだろうか。
きっととんでもない犯罪をしたに違いない。

こんな憂鬱な気分なGWにこんな本を読んだ。
「あやうく一生懸命生きるところだった」
タイトルに惹かれてつい図書館で借りてしまった。

今回はこのエッセイを読んでみて思ったことをこの記事で記していきたい。


この本の著者は自分のやりたいこと、夢のために諦めず努力をしてきた。
しかし、現実は理想の自分とはかけ離れていて2年間もニート。
さらに40歳を目前にして何のプランもないまま会社を辞め、「一生懸命生きない」と決めたらしい。

私自身も現在同じような心境だ。
自分の夢を持って大学を卒業をして社会に出た。
しかし新卒で入った会社では、まるで左遷かのようなボロビルで働いている。自分のやりたかったこととはほど遠い。
しかも追い討ちかのように、上司ともどうも馬が合わない。
転職も未経験のためなかなかうまくいかず、断られてばっかりだ。
自分の理想、そして夢とのギャップに「このままでいいのか」と思い悩む日々。

つい私たちは資本主義の結果ばかりに目が行ってしまう。
「あんな大きな家に住みたい」、「あんないい車に乗りたい」
「あんなブランド品を持ちたい」「同期・高校の友人はあんな稼いでいる。」

勝てたらいいが、負けたらどうせ自分の責任だ。
こんなことが重なり続けて今。
本当にもう嫌だ。自分が嫌い。

そんなときこの本を読んで、一番心に沁みたのはこの言葉。
優しく私の心を包み込んでくれるような、実家に帰ったかのような安心感とぬくもりがあった。

「振り返ればいつも過程を楽しんでこなかった。誰かに勝つことが目的になった瞬間、楽しめなくなると思うから。」

P285

ここでいう「誰か」とは私自身も含まれているのかもしれない。
自分に勝つ、友人、同僚に勝つ、インスタで見たあの人に勝つ・・。
簡単には勝てないってわかっているのに。

一旦心を「無」にしてこの言葉を、そして欲を言えばこの本を読んで見てほしい。
同じような悩みを抱えているのは自分だけではないとわかるはずだ。
それだけでも少し暖かい気持ちになる。

私が好きなホストで実業家のローランドもこんな言葉を言っていた。

運転しなかったら目的地に行けない。だから、事故するかもしれないけど、アクセル踏まねえと始まらない。
失敗したときも『この俺でもまだできないことあったんだ』って、ワクワクしちゃう。『世界にはまだ俺ができないことが残されていたんだ』

ローランド

まだ自分の夢や目標を諦めようとは思わない。
しかしゴールは自分が思っているほど簡単ではないと当然理解するべきなのかもしれない。
うまくいかない9割の失敗を楽しんで1割の成功だけ大喜びする。
この心がけを持つこと、無理なのはわかっているがポジティブな人間のふりをしてみることが大切なのだと思った。

今年もあと1ヶ月で半年が過ぎる。
結果ではなく、過程の「上山あり、谷あり」を楽しむ。
人生は物語だ。死ぬ前に小説にできるくらい壮大な人生を歩んでみようか。
私は軽い気持ちで明日からの人生を生きてみようと思う。


わたあめ 韓国WEBライター🇰🇷
韓国🇰🇷のK-pop、政治・経済、ビジネスニュースを中心にライター活動中!
🫧読書好き社会人3年目🗼
🫧TOPIK:3級保持(5級目指して勉強中)
🫧お仕事の依頼や書いてほしいトピックがあれば下記アドレスまで🧏🏻‍♂️  ML:miliiondreams515.gmail.com





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