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随筆集

83
(*ノω・*)テヘ
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#写真

純粋な応援

純粋な応援

 今年の初めに、一週間ほど、タイとラオスを一人旅してきた。
 当初の計画では、カメラは、一眼レフとコンデジの2台を持って行こうとしていたのだが、直前になって、富士フイルムのコンデジ、x30だけにしておいた。
 山登りに行き、車の中に、半ば確信的に一眼レフを置き忘れて入山した過去が俺にはあり、今回も、その癖のようなものが出てしまったのかもしれない。
 ただ今回、その一週間で、このカメラに対する愛着が

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zenfone3

zenfone3

 ASUSは、エイスースと読む。
 アスースやエイサス、アサスではないので、その点に注意しよう。

 ASUSのzenfone3を買った。

 いままでメイン機として使ってきた端末はNexus6だ。

 これもまだまだ十分に動くのだが、一年ほど前に、道路に落としてしまい、その時に画面がバキバキになってしまったので、今回新しい端末を買うことにした。初ASUSだ。

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消えたナイフ

消えたナイフ

 不思議なこともあるもんだ。思わずそう呟いた。
 ある日の朝、ハードチーズを食べようとしていた。
 そうしたら、である。かれこれ10年以上は使い続けていた、愛用のナイフがないのだ。
 どこを探してもない。
 そもそも、持ち歩いて出かけるわけでもないので、失くしようがないのだ。
 まさに、突然に消え失せてしまったとしか言いようがない。
 不思議なこともあるもんだ。一人、呟かずにはいられなかった。
 

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防水仕様ではないのだ

防水仕様ではないのだ

 電子書籍に否定的な見解を示す人はたくさんいる。
 俺もそうだった。

 全身がかゆくてしょうがないのが、そもそもの発端だった。

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外川駅

外川駅

 司馬遼太郎は生前、日本の街並みを、「座敷にゴミ箱の中身をぶちまけたような景観」と評した。
 その言葉には100パーセント同意するし、また実際その通りなのだが、その中でも目を凝らせば、心を落ち着かせてくれる景色や場所も、あることはある。

 銚子電鉄の終点駅である外川駅は、そんな数少ない場所のうちの一つだろう。
 木造平屋建ての駅舎は、何度も改装しながら、開業当時の面影を留めている。留めようと懸命

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銚子電鉄の新型車両3000形

銚子電鉄の新型車両3000形

 新しいレンズのテストを兼ねて、銚子電鉄の新型車両を撮ってきた。

 3000形は、銚子の海をイメージした鮮やかなカラーリングだ。
 この新型車両の導入にともない、1000形は引退してしまったが、2000形はまだまだ元気に頑張っている。

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SIGMA 単焦点広角レンズ 20mm F1.4 DG HSM | Art

SIGMA 単焦点広角レンズ 20mm F1.4 DG HSM | Art

 広角レンズが苦手だ。
 広角レンズの場合、ファインダーをのぞき込むと、背景が広範囲に写り込む。その情報の多さに、そもそも何が撮りたかったのかがわからなくなってしまうのだ。
 なので、街中のスナップショットは、もっぱら35mmを使っていた。
 ある日のこと。味わい深い建物を撮っていた。しかし、横にある電柱が邪魔で、どうしても納得がいかない。
 「ああ、くそったれ!」
 おもわず叫んだ。
 「どうし

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ガタガタぬかしてると絵葉書送りつけるぞ

ガタガタぬかしてると絵葉書送りつけるぞ

 セブンイレブンのコピー機で、絵葉書が作れるというので試してきた。

 これが、思いのほか面白い。
 自分の写真が絵葉書になっていくさまは、爽快ですらある。
 しかも白黒ならば、20円でできてしまう。ハガキ代込みでだ。

 最後にマック赤坂。日本国民は、そろそろ彼の重要性に気づくべき時ではなかろうか。

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人体実験

人体実験

 行きつけの喫茶店に行くと、臨時休業の張り紙がドアにあった。
 なのでしかたなしに、その近くにあったコメダ珈琲に初めて入ってみた。
 どうせチェーン店だろうと、いままで行かずにいたのだが、コーヒーに本物のミルクが添えられて出てきたので、少し驚いた。てっきり小容器に入ったコーヒーフレッシュが出てくるものとおもっていた。
 スーパーなどで大量に売られているあのミルクもどきは、油に水を混ぜて添加物で白く

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レンズを通して見える風景

レンズを通して見える風景

 最近は、35mmの単焦点とシグマのズームレンズを使っていたのだが、物足りなくなってきたので、レンズを一本買い増した。

 カメラが好きで、最初は一眼レフを使っていた。
 しかし、それはやはり重くて、旅行の時に、確信的に家にカメラを忘れたのを境に、コンデジ派となった。
 月日は経ち、どこかで読んだ記事に触発されて、そろそろコンデジを卒業したいというおもいが募り、今はDX機とコンデジの二つを手元に置

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ソムタムでも食べよう。

ソムタムでも食べよう。

 ส้มตำ(ソムタム)とは、もっともポピュラーなタイ料理の一つであり、日本語訳は、青パパイヤのサラダだ。そのバリエーションは豊富で、地域や店によって味は様々だ。
 初めて入るタイレストランでは、とりあえずソムタムを頼んでみよう。これが旨ければ、他の料理も大概は旨い。

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流鉄流山線

流鉄流山線

 レトロな車両が、陽光の中を走り抜けると、あたりの景観はとたんに鮮やかに彩られ、地域住民の生活に濃密に密着した単線鉄道は、心地よい走行音を街にひびかせる。
 線路沿いの梅の花の下では、小さな女の子が列車に手を振り、運転手は気軽に手を振りかえしながら、ワンマンカーは進んでいく。

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レザーストラップ

レザーストラップ

#買ってよかった2015
 人類が、革を生活の道具として利用してきた歴史は非常に古く、およそ200万年前の、旧石器時代からとされている。
 昔は、馬革や獣皮をなめすのには、人や馬の尿を使っていた。アンモニアを精製する技術がなかったためだ。よって尿は、結構な値段で販売することができた。
 その尿に、世界で初めて税金をかけたのが、ローマ帝国フラウィウス朝の創始者である、ウェスパシアヌスという皇帝なのだ

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