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外川駅

 司馬遼太郎は生前、日本の街並みを、「座敷にゴミ箱の中身をぶちまけたような景観」と評した。
 その言葉には100パーセント同意するし、また実際その通りなのだが、その中でも目を凝らせば、心を落ち着かせてくれる景色や場所も、あることはある。

 銚子電鉄の終点駅である外川駅は、そんな数少ない場所のうちの一つだろう。
 木造平屋建ての駅舎は、何度も改装しながら、開業当時の面影を留めている。留めようと懸命に努力をしている。その心意気は称賛に値するものだ。

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