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むらさきがなくなる前に

むらさきがなくなる前に

あまり躁モードにはなれない、雨の月曜日の午後。
藤の花の季節にその色を目にしては、ふと命日を思い出すようになったので、今年も4月21日から7時間と15日を過ぎた頃から、何となくマイPrince祭をやっていた。YouTubeで放送されていたPrinチャリティー番組も、わざわざライブで見てしまった。

人、ブランド、店舗。
時に、何かが失われた瞬間の衝撃よりも、時間を掛けて徐々に、実はそれをかなり愛し

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LIVE AID 2020はないし、ヒーローも来ない

LIVE AID 2020はないし、ヒーローも来ない

今朝のストリーミングライブを見た。
新型コロナウイルスと格闘する、医療従事者やエッセンシャルワーカーに感謝を示し、外出を自粛する市民を激励する、一大音楽イベント。Billie EilishやTaylor Swift、Lady Gaga、Rolling Stones、Paul McCartney、John Legendなど、欧米の著名アーティストがリモートで多数参加する、超豪華なラインナップだった。

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マラソンランナーに声援を送っているうちに

マラソンランナーに声援を送っているうちに

今日、開催された「福岡国際マラソン」は、毎年12月に開催されるガチのランニングレースである。
ドメインこそ fukuoka-marathon.com だが、11月に開催された市民参加型の「福岡マラソン」とは違って、不思議なデッサンのピカチューや毛深い妖精は走らない。

私はマラソンファンでも何でもないのだが、コース近くの場所にいられるうちは、できるだけ沿道から応援してみている。徹夜明けの時もあれば

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書きたいことでしか、生きていけない(けど、それで生きていけるかは別)

書きたいことでしか、生きていけない(けど、それで生きていけるかは別)

週末の朝、たまたま見掛けた青年失業家 田中泰延 @hironobutnk さんのツイートに、福岡行きの航空券の端が写っていたので、何となく調べてみたら、FCC(福岡コピーライターズクラブ)の60周年記念イベントにゲストで来るそうだったので、ふらりとお邪魔してみた。

FCC祭2019:福岡コピーライターズクラブ60周年特別開催
http://blog.fcc1959.com/article/186

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店も人もなくなる前に評価すべきなのだ、金と愛の両方で

店も人もなくなる前に評価すべきなのだ、金と愛の両方で

2月末も、多くの店が営業を終了してしまった。
福岡市近郊だと、小倉駅前の商業施設ビル井筒屋コレットが閉鎖して、縦に重なった街が一つ消えたらしい。かつての100万都市北九州市の悲哀、さらに…

店がなくなると、いつものお決まりフレーズがあちこちに躍る。『好きだったのに残念だ』『最後にもう一度行きたかった』『いつか行ってみたかったのに』…人の訃報に接した時の、お悔やみと同じだ。

だったらなぜ、そうで

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残すのに 整理できない 旅の記録

残すのに 整理できない 旅の記録

20年近く前、道南を旅した。祖母の付き添いで、叔父や叔母たちと共に、縁の場所を巡った。
親戚たちと久しぶりに会い、温かい訛りの観光タクシーで函館山からの夜景を愛でた。祖母は、開拓で入った土地に植えた白樺並木を見つめ、毎日見ていた羊蹄山をじっと眺めていた。
私は記録係だった。撮影したビデオや写真は、機会があるごとに披露してきたが、祖母がいなくなった今も整理できていない。当時はスマホもなく、場所やルー

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ザ デイ アフター ラッキー デー

ザ デイ アフター ラッキー デー

昨日は今年で一番幸運な日に当たっていたらしい。

占いや運勢は信じていない。『今日のラッキーアイテムはゆで玉子☆』はあっても、キャビアなどは絶対に採用されない配慮の中で、一喜一憂している人たちのことは、不思議な思いで興味深く見ている。玉子差別はともかく、カロリーより気分が上がって、人を動かすなら安いもの。よいではないか。

不可知論者も神社仏閣にもよく行くが、観察対象のひとつとしてはこれも面白い。

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