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孤独なグルメ『京都出町柳の豆大福』

仕事絡みで車を鴨川沿いを走る。紅葉が綺麗かと思っていたけど少し遅かったようで枯葉舞い散る車道に寂しさもひとしお。

昨晩、娘に二葉亭四迷って『くたばってしまえ』を当て字にしたペンネームなんやでと教えても二葉亭四迷自体知らなかった。
昨今の国語教育どないなってるねん。

やっと河原町辺りを抜けて、これから少し車が減るだろう。そう言えばこの近くに彼女が好きな豆餅が有名な和菓子屋があるっけ。

冬の八瀬を周り少し心を癒しながら一仕事終え帰路につこうとスマホを開く。だいたいここから15分くらいか。

碁盤の目から外れたこの場所からそこへ走らせるにはどう行くのがスムーズか。未だに東西の通り名を「あねさんろっかくたこにしき」しか知らないのに考えても無駄か。

なんとなく方向性だけ決めて走らせてると記憶のランドマークのカーブに差し掛かった。

そろそろだ、いつも店の前に列をなしているけど今日は水曜日の午後、比較的空いているのではないかと根拠のない希望で右側に目を向ける。

なんだあれ?!およそ10mはあるであろう店内幅に3列以上の長蛇の列。一瞬、躊躇したがお腹も甘味を求めているようなので脇の駐車場に車を停め意を決して最後尾に並ぶ。

インバウンドの影響か?外国人観光客がいないわけではないがほとんどが日本語でやりとりしてる。

前の若い女性に触れて痴漢と間違われないよう細心の注意を払いながらスマホニュースを読んで時間を潰す。

季節限定は売切れ。と言ってもココにくるお客のほとんどは豆餅を買いに来てる。店内に見えてる番重の数からして売切れはの心配無用なようだ。

30分くらい並んだんかな?豆餅を今食べたい分と持ち帰りの分を注文。店員さんが慣れた手つきでパック詰めしてお会計。

行列って並んでいる間は、まだかまだかと思うけど買うのは一瞬やな。

車に戻り早速小さめのパックを開け、豆餅の手前を一口。

本来、豆単体は好きやけど豆ごはんなどコラボしている食べ物は苦手。豆は豆だけで食べさせてくれって思ってしまう。

でもここの豆餅は皮のかすかな塩味と豆の食感、その後にやってくる甘味抑えたアンコのハーモニーが美味し。

お腹も一気に食べさせろって呼び掛けてきてるけど、せっかくやからと3口くらいで食べ終えた。

ポットに用意しておいた緑茶はまだ温かい。口の中をさっぱりとさせ次の案件へ向かうべくギアをドライブに入れた。

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