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石川真理子
2019年12月27日 09:55
「がんばっておやりなさい。なんと言っても高い志がいるよ。うんと遠くにある志にひたすら向かっていけば、つらいことも悲しいことも、やがては通り過ぎていく。そのうえ気がついたら、ちゃんとお金もついてくるよ」「どんな人に対しても親切で敬う気持ちを忘れない徳のある人は、同じように徳のある人から慕われるようになるものですよ。そのような人は絶体絶命の窮地に立たされても、必ず、どうにか切り抜ける。徳のある人が
2019年12月19日 09:35
武家の娘は、泣いてはいけないと躾けられます。合戦に赴く夫を泣き顔で送り出すことが、どれだけ武人の心を乱すか・・・おそらくはそうしたところから来ているのでしょう。***** 泣いてはいけないと教えられますから、私はどうしても涙が出るうちは一人で泣きました。そういう時は家族の誰もが放っておいてくれたものです。さんざん泣くと泣いていることに飽きてきて、どうしてあんなに悲しかったのだろう?などと
2019年12月16日 08:17
「譲ることと負けることは違います。それどころか譲ることによって一歩先へ進めるのです。またひとつ、徳のある人に近づくことができるということですよ」 わざわざ「負けることとは違う」と付け加えたのは、私が譲ることによって負けたような気になることをお見通しだたからです。二宮尊徳が教えた「たらいの水」のようなものでしょう。たらいの水を欲張り心で自分のほうにかき集めようとすると水が向こうに逃げてしまう。水
2019年12月12日 08:33
一緒にいて楽しい人、また会いたいと思う人は、まずまちがいなく礼を心得ている人です。 礼と言うと礼儀作法や礼法ばかりが思い浮かび、堅苦しいものだと思われるかも知れません。けれど、そもそも礼とは心が形となってあらわれたもの、思いやりそのもので、形式やお作法のことばかりをさすのではありません。 大切なのは、あくまで「心」です。無礼だとか失礼だとかいうのは、作法や形式を知らないということではなく、思
2019年12月5日 08:55
才能は誰にでも与えられているもの。それは人のために使うと光るんですよ。まわりの誰もがえらく見え、自分がみそっかすに感じられる。自分はいつまでも一人前になれない役立たずだと感じていました。そのくせ私は自分を甘やかすのです。自信が持てず、そのくせ怠け者な私に、祖母は言いました。「才能というのは、その人の持っている優れた能力のことなんだよ」「人より優れているとか、勝っているとかいうことではない
2019年12月3日 08:37
幸福とは遠くにある特別なものではなく、ごく身近にある小さな幸せの集合体のようなものではないでしょうか。心の目で見なければ気づかずに通り過ぎてしまうようなもの。そんなものでもあるでしょう。日々幸せを見つけながら暮らすことで、心は豊に深まり、気品も備わっていくように思います。 (『女子の教養』致知出版社)
2019年12月2日 09:50
何かと気ぜわしい師走。予定をこなすのに精一杯、忙殺される毎日にならざるをえないものですね。忙しい、忙しいと思ってばかりいると、心の余裕が失われてしまいます。ささっと片付くはずの仕事に、なぜか時間も手間もかかってしまうのは、知らないうちに焦りを抱いているからかもしれません。すると効率が悪くなり、ますます忙しくなり、ますます焦ってイライラしてしまう・・・例年、そんな悪循環に陥っていませんか