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あふれでてくるものを詩として、ここにのせてみます。 こじんてきなこと。は、じつは、つな…

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あふれでてくるものを詩として、ここにのせてみます。 こじんてきなこと。は、じつは、つながってることかも。

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書いてる

夏になったら 夏の野菜を食べる トウモロコシに胡瓜 茄子にピーマン トマト ズッキーニ あなたはちゃんと食べてるかしら 食べてないだろうな カップ麺ばかり食べてるん…

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1日前
7

どうやって

忘れないようにと さわってたあなたのすみずみまで まんまと 忘れられないでいる ふとしたときに あなたの感触がよみがえってきて それは今もさわってるみたいで なのにあ…

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7日前
4

一日

わたしは今日も元気である うんこずわりで歯を磨く 「先生、できたで」 と、うれしそうに声をかけてくれた中学生のことなど思い出す その中学生のつくったもの 天使の羽 …

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12日前
6

こどく、かもしれない

YouTubeを流しながら お皿を洗っている 洗いたくないのは確実だけど べつに聞きたい話ってわけでもない あるいはお風呂場にまでケータイを持ち込んで なんとなくのネットサ…

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13日前
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探さなくていい

かんたんなことばなのに むねがつまって ことばがでない わたしがAIだったら あなたは仕事を愛していない わたしは仕事を愛していないあなたといっしょにいるのが つらい…

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2週間前
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それだけ

あなたがいない わたしがそれをえらんだ あなたは それを受けいれて というか ただただそこから逃げて 今は どこかとおく 今もあの部屋で 今はひとりでねむっている わ…

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3週間前
13

ふくらむ

くもり空の河原で あなたとお昼ごはんを食べた まだ桜は咲いていないし 川のむこうには 化学工場がひたすらにひろがっているだけ その工場のまえの道を 高校生のわたしは…

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3か月前
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春のはなたば

春の花を買いにいった クロモジとスイートピーと ラナンキュラスとミモザと たなばねるあなたは わたしの相談者 わたしたちはかんがえるのが好きで わたしたちは話しを…

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4か月前
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春なんだな

DVD返しがてらドライブ 音楽低い音まで聴こえている 夜はすっ飛ばしている車 たくさん抜かれる すいすいすーいすい たどりつく 広い人気映画の映画館と本屋のある場所 車が…

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4か月前
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ゼロになって あなたをみる あなたがいる ここにいる 輪郭がはっきりして でも まるでしらないひとみたいなあなたを わたしはふしぎなきもちで みつづける いままでい…

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4か月前
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ずるいやりかた

とびおりることは 勇気のいることだ ひとりになる なんにもなくなる それはすがすがしいことでもある そこからまた あたらしくはじまるものがたり だけど 今 わたしは不…

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4か月前
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生んでない 《詩》

十五もはなれてるんだからね わけわからなくなったみたいでずっとうろうろうろ部屋中を歩きまわってね 息子のことを語る彼女 髪を切りながら わたしは切られながら 彼女…

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4か月前
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かえる 《詩》

しごとをしている わたしからはなれて こいびとをしている わたしからはなれて ここに書いている わぎりにされたわたしを ゆっくりと ゆっくりと ことばは つなげ…

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4か月前
4

あるいは

あなたとわかれること いまはわたしのあたまのちゅうしんはそのことでいっぱい ほかのこともめのまえのこともぼんやりして あなたとわかれることを なんども こころにき…

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4か月前
11
書いてる

書いてる

夏になったら
夏の野菜を食べる

トウモロコシに胡瓜
茄子にピーマン
トマト
ズッキーニ

あなたはちゃんと食べてるかしら

食べてないだろうな
カップ麺ばかり食べてるんじゃないだろうか

コンタクトを外して
足をだらんと伸ばして

わたしはきっと
立ち直りつつある

いろんなことがあったのに
そんなことはぜんぶ嘘みたいに

わたしたちはこのとき
この場所にいることしかできない

あれ
なんだっけ

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どうやって

どうやって

忘れないようにと
さわってたあなたのすみずみまで
まんまと
忘れられないでいる

ふとしたときに
あなたの感触がよみがえってきて
それは今もさわってるみたいで
なのにあなたはいなくて

どうして
忘れないようになんて
思ったのかな

わたしは
あなたとはなれることを決めていた
ずっとずっと決めていた

だから大切にさわった

くりかえされる約束
「今度はいつ?」
とあなたはきく
「水曜日かな」

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一日

一日

わたしは今日も元気である
うんこずわりで歯を磨く
「先生、できたで」
と、うれしそうに声をかけてくれた中学生のことなど思い出す

その中学生のつくったもの
天使の羽
ダンボールに
障子の紙貼って
まだレースはかけてない

その羽をつけるひと
小学生四年生
内弁慶
お兄ちゃんにだけ高飛車
最近すこし笑ってくれる

わたしは今日も
こどもたちの作文を直して演劇づくりをして
昼寝して
実家に帰り
甥っ子

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こどく、かもしれない

こどく、かもしれない

YouTubeを流しながら
お皿を洗っている
洗いたくないのは確実だけど
べつに聞きたい話ってわけでもない
あるいはお風呂場にまでケータイを持ち込んで
なんとなくのネットサーフィン

こんな
わたしではなかった

あなたがケータイばかり見ていると
わたしといるときまで
それはやめてほしいと
わたしはあなたにハグをした

あなたは
最近自由がないと言った

わたしも
あるいはあなたも
さみしそうだっ

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探さなくていい

探さなくていい

かんたんなことばなのに
むねがつまって
ことばがでない

わたしがAIだったら
あなたは仕事を愛していない
わたしは仕事を愛していないあなたといっしょにいるのが
つらいと感じている
とつまらずに言うことができる
涙も流さずに
すむ

でもAIは
じぶんではない人間が仕事を愛していないことに
悲しみを覚えたり
するのだろうか

わたしは人間なので
ふとした瞬間に
ぱっと暗闇に落ちて

泣く

人間の

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それだけ

それだけ

あなたがいない

わたしがそれをえらんだ
あなたは
それを受けいれて
というか
ただただそこから逃げて
今は
どこかとおく

今もあの部屋で
今はひとりでねむっている

わたしもひとりで
ねむらなきゃいけない

えらんだけど
すごくさみしい

あなたはわたしに
もらったものは
ぜんぶ捨てるね
と言った

そんなこと
わざわざ言わなくていいのに
と思ったけど
好きにしたらいいよ
と言った

いつもあ

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ふくらむ

ふくらむ

くもり空の河原で
あなたとお昼ごはんを食べた

まだ桜は咲いていないし
川のむこうには
化学工場がひたすらにひろがっているだけ

その工場のまえの道を
高校生のわたしは毎日
自転車で行き帰りしたんだ

そんなことを話してみた

あなたはずっとくしゃみをして
とまらないくしゃみをわたしはわらいながら
とちゅうのスーパーで買ったオムライスを食べた

オムライスはケチャップがかかりすぎていてからかったけ

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春のはなたば

春のはなたば

春の花を買いにいった

クロモジとスイートピーと
ラナンキュラスとミモザと

たなばねるあなたは
わたしの相談者

わたしたちはかんがえるのが好きで
わたしたちは話しをするのが好きで
わたしたちははっきりきめないのが好きで
わたしたちはおもしろいのが好きで
わたしたちは未来へ歩いていくのが好き



冒険者


わたしたちは、ひりひりする


わたしたちは、きりきりする


わたしたちは、

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春なんだな

春なんだな

DVD返しがてらドライブ
音楽低い音まで聴こえている
夜はすっ飛ばしている車
たくさん抜かれる
すいすいすーいすい
たどりつく
広い人気映画の映画館と本屋のある場所
車がざーっと
車がざざーっと駐車場一面にひろがる
通路を車がたくさん走る
人もいる
田舎の夜のたくさん人のいる場所
驚いた、一週間前は
こんなではなかったのに今日は
そして土曜日
なかに入る
赤いスカート揺れるわたし
狩るのか
男と男

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0

ゼロになって
あなたをみる

あなたがいる
ここにいる

輪郭がはっきりして
でも

まるでしらないひとみたいなあなたを
わたしはふしぎなきもちで
みつづける

いままでいっしょにいたのは
だれだった

そもそもわたしたち
いっしょにいたのだろうか

なに
どうしたの

やっときづいて
こちらをみるあなたに

わたしはいわない

「(もっと
わたしをみて)」

わたしはただ

「あなたを
みていた

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ずるいやりかた

ずるいやりかた

とびおりることは
勇気のいることだ

ひとりになる
なんにもなくなる

それはすがすがしいことでもある
そこからまた
あたらしくはじまるものがたり

だけど

わたしは不安で

にぎりしめて
はなしたくない

それは執着だ
それはずるいことだ

「さっさと
とびおりてしまいなさい」

ほかのひとがなんていっても

だれかにたよって
なにかにあまえて
にげて
みないふりをして

うしなわないで

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生んでない 《詩》

生んでない 《詩》

十五もはなれてるんだからね
わけわからなくなったみたいでずっとうろうろうろ部屋中を歩きまわってね

息子のことを語る彼女
髪を切りながら
わたしは切られながら

彼女に三人目のこどもがうまれる

それはよろこばしいこと
この世界にとってもわたしにとっても

だけど
こころをはさみが
すこしかすったのがわかった

それは彼女がしたのではない
わたしが

かすったと思ったけど
家に帰ってひとりになって

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かえる 《詩》

かえる 《詩》

しごとをしている

わたしからはなれて

こいびとをしている

わたしからはなれて

ここに書いている

わぎりにされたわたしを

ゆっくりと

ゆっくりと

ことばは

つなげて

いきを

すって

はいて

わたし

わたしは

わたし

そう

ずっと

すっと

そのままでよいはずなのに

わたし

さらされて

みくだされて

あいされて

あまえられて

気泡になった

わたし

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あるいは

あるいは

あなたとわかれること

いまはわたしのあたまのちゅうしんはそのことでいっぱい

ほかのこともめのまえのこともぼんやりして
あなたとわかれることを
なんども
こころにきめる

でもきょうもいえなかった

あたなのかおをなでながら
ああもうさわることができなくなるんだ
そうおもって
わたしはないた

あなたは
きょうのおひるごはんをどこへいくかを
ちゃんとかんがえなかったから
わたしはそれがかなしくて

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