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あふれでてくるものを詩として、ここにのせてみます。 こじんてきなこと。は、じつは、つな…

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あふれでてくるものを詩として、ここにのせてみます。 こじんてきなこと。は、じつは、つながってることかも。

最近の記事

どうやって

忘れないようにと さわってたあなたのすみずみまで まんまと 忘れられないでいる ふとしたときに あなたの感触がよみがえってきて それは今もさわってるみたいで なのにあなたはいなくて どうして 忘れないようになんて 思ったのかな わたしは あなたとはなれることを決めていた ずっとずっと決めていた だから大切にさわった くりかえされる約束 「今度はいつ?」 とあなたはきく 「水曜日かな」 わたしはいつもそれにこたえてしまう 大好きだけど大好きって 言わなかった だって

    • 一日

      わたしは今日も元気である うんこずわりで歯を磨く 「先生、できたで」 と、うれしそうに声をかけてくれた中学生のことなど思い出す その中学生のつくったもの 天使の羽 ダンボールに 障子の紙貼って まだレースはかけてない その羽をつけるひと 小学生四年生 内弁慶 お兄ちゃんにだけ高飛車 最近すこし笑ってくれる わたしは今日も こどもたちの作文を直して演劇づくりをして 昼寝して 実家に帰り 甥っ子と人形遊び その人形遊びを 甥っ子は映画と呼んでいる 映画は大人は見てはいけな

      • こどく、かもしれない

        YouTubeを流しながら お皿を洗っている 洗いたくないのは確実だけど べつに聞きたい話ってわけでもない あるいはお風呂場にまでケータイを持ち込んで なんとなくのネットサーフィン こんな わたしではなかった あなたがケータイばかり見ていると わたしといるときまで それはやめてほしいと わたしはあなたにハグをした あなたは 最近自由がないと言った わたしも あるいはあなたも さみしそうだった わたしといてもスマホを欲する あなたはわたしといて孤独だったか それはた

        • 探さなくていい

          かんたんなことばなのに むねがつまって ことばがでない わたしがAIだったら あなたは仕事を愛していない わたしは仕事を愛していないあなたといっしょにいるのが つらいと感じている とつまらずに言うことができる 涙も流さずに すむ でもAIは じぶんではない人間が仕事を愛していないことに 悲しみを覚えたり するのだろうか わたしは人間なので ふとした瞬間に ぱっと暗闇に落ちて 泣く 人間のわたしは どうして泣いているのだろう ただ泣く ただ泣く ただ泣く 涙のリズ

        どうやって

          それだけ

          あなたがいない わたしがそれをえらんだ あなたは それを受けいれて というか ただただそこから逃げて 今は どこかとおく 今もあの部屋で 今はひとりでねむっている わたしもひとりで ねむらなきゃいけない えらんだけど すごくさみしい あなたはわたしに もらったものは ぜんぶ捨てるね と言った そんなこと わざわざ言わなくていいのに と思ったけど 好きにしたらいいよ と言った いつもあなたがやりたいことをやれるようにと こころから思ってた あなたが楽しめることや

          それだけ

          ふくらむ

          くもり空の河原で あなたとお昼ごはんを食べた まだ桜は咲いていないし 川のむこうには 化学工場がひたすらにひろがっているだけ その工場のまえの道を 高校生のわたしは毎日 自転車で行き帰りしたんだ そんなことを話してみた あなたはずっとくしゃみをして とまらないくしゃみをわたしはわらいながら とちゅうのスーパーで買ったオムライスを食べた オムライスはケチャップがかかりすぎていてからかったけど いつもとちがうことをするのはたのしい 食べおわって ゴミをスーパーのふくろ

          ふくらむ

          春のはなたば

          春の花を買いにいった クロモジとスイートピーと ラナンキュラスとミモザと たなばねるあなたは わたしの相談者 わたしたちはかんがえるのが好きで わたしたちは話しをするのが好きで わたしたちははっきりきめないのが好きで わたしたちはおもしろいのが好きで わたしたちは未来へ歩いていくのが好き な 冒険者 の わたしたちは、ひりひりする の わたしたちは、きりきりする の わたしたちは、安心もそろそろほしく の お金もほしく の 愛もほしい の に な

          春のはなたば

          春なんだな

          DVD返しがてらドライブ 音楽低い音まで聴こえている 夜はすっ飛ばしている車 たくさん抜かれる すいすいすーいすい たどりつく 広い人気映画の映画館と本屋のある場所 車がざーっと 車がざざーっと駐車場一面にひろがる 通路を車がたくさん走る 人もいる 田舎の夜のたくさん人のいる場所 驚いた、一週間前は こんなではなかったのに今日は そして土曜日 なかに入る 赤いスカート揺れるわたし 狩るのか 男と男、女と女 男と男と男、女と女と女 男と男と女 狩らないのか だらだらといる 物欲

          春なんだな

          ゼロになって あなたをみる あなたがいる ここにいる 輪郭がはっきりして でも まるでしらないひとみたいなあなたを わたしはふしぎなきもちで みつづける いままでいっしょにいたのは だれだった そもそもわたしたち いっしょにいたのだろうか なに どうしたの やっときづいて こちらをみるあなたに わたしはいわない 「(もっと わたしをみて)」 わたしはただ 「あなたを みていたの」 と 視線はかすかにむすばれて わたしたちのあいだに ながれているもの

          ずるいやりかた

          とびおりることは 勇気のいることだ ひとりになる なんにもなくなる それはすがすがしいことでもある そこからまた あたらしくはじまるものがたり だけど 今 わたしは不安で にぎりしめて はなしたくない それは執着だ それはずるいことだ 「さっさと とびおりてしまいなさい」 ほかのひとがなんていっても だれかにたよって なにかにあまえて にげて みないふりをして うしなわないで 不安にならないで つかんで だきしめて わたしは今 愛をしったほうがいい #

          ずるいやりかた

          生んでない 《詩》

          十五もはなれてるんだからね わけわからなくなったみたいでずっとうろうろうろ部屋中を歩きまわってね 息子のことを語る彼女 髪を切りながら わたしは切られながら 彼女に三人目のこどもがうまれる それはよろこばしいこと この世界にとってもわたしにとっても だけど こころをはさみが すこしかすったのがわかった それは彼女がしたのではない わたしが かすったと思ったけど 家に帰ってひとりになってみたら けっこう切れていた そんなことってありませんか わたしにはこどもがい

          生んでない 《詩》

          かえる 《詩》

          しごとをしている わたしからはなれて こいびとをしている わたしからはなれて ここに書いている わぎりにされたわたしを ゆっくりと ゆっくりと ことばは つなげて いきを すって はいて わたし わたしは わたし そう ずっと すっと そのままでよいはずなのに わたし さらされて みくだされて あいされて あまえられて 気泡になった わたし 「もどっておいで」 声をかけて すこしずつ ことばをかさねて すこしずつ

          かえる 《詩》

          あるいは

          あなたとわかれること いまはわたしのあたまのちゅうしんはそのことでいっぱい ほかのこともめのまえのこともぼんやりして あなたとわかれることを なんども こころにきめる でもきょうもいえなかった あたなのかおをなでながら ああもうさわることができなくなるんだ そうおもって わたしはないた あなたは きょうのおひるごはんをどこへいくかを ちゃんとかんがえなかったから わたしはそれがかなしくてないたのかとおもって いっしょうけんめい ひるごはんのばしょをさがしてはわたしに

          あるいは