散文詩 さよなら



さよなら

さよなら

心の中にあった

わだかまりよ

さよなら

さよなら

痛みの根元(こんげん)よ

いつから

貴方といて

ただの苦痛でしかなった

ただ

だだ

ここに

いるということ

それだけの

存在と化した

意味のないやりとりに

意味のない話し合いに

自分の心のcapacity(きゃぱしてぃー)の

何割を取られただろう

もうここにいても

仕方ない

もうここにいても

意味がない

ここは

どこだろう

ここに

いる

必要はない


貴方と重ねた刹那と

貴方と重ねた体が

今となってはなかったかの

そんな意識に苛む

心の中

奥の奥

あなたを愛した

刹那が

頭の中と

心の中を

食い荒らすムカデなら

本当に愛した事でさえ

なかったかのように

僕の心と頭と

すべてを

食いつくして欲しかった



あなたが嫌いで嫌いで

たまらない

あなたが嫌いで嫌いで

たまらない

そのすべての細胞の叫びは

誰にも聞こえない鎮魂歌

あなたが嫌いで嫌いで

あなたが嫌いで嫌いで

本当に

あなたが嫌いで嫌いで

あなたが嫌いで嫌いで

そう思って言ってる口と

そう思って言ってる心と

そう思っていっえる私自身を

裏切って

流れる

涙は

何だろう


あなたが嫌いで嫌いで

あなたが嫌いで嫌いで

あなたが嫌いで嫌いで

すべてを否定してるのに

涙は

あなたが好きで好きで

あなたが好きで好きで

あなたが誰よりも何よりも

好きだった

あの頃に流した

涙と

同じ味がする

同じ味がした

何年も

何十年も

たった後なのに

あなたが嫌いで嫌いで

あなたが嫌いで嫌いで

あなたが好きで好きで

あなたが好きで好きで

涙は同じ味がした

涙は同じ味がした



涙は同じ味がした

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