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はやぶさの日に天から照らされる九州

最近しったのですが、6月13日は「はやぶさの日」だそうです。

小惑星探査機「はやぶさ1号」が地球に帰還した日で、しかも2023年は「13年後」という13尽くしです。

はやぶさについては映画にもなるぐらい奇跡のフライトで有名です。過去にも何度か触れました。

さて、そんな宇宙開発にとってはめでたい日に、日本の衛星が無事放出されるというおめでたいイベントがありました。

レーダー型衛星「アマテルーⅢ」が、無事SpaceXのFalcon9から軌道放出され通信に成功した、という話です。


出所:上記記事内の図(タイトル画像もここから引用)

今でもその解説記事動画を下記で見ることができます。
通常宇宙開発と聞くと、ロケット打ち上げがクライマックスですが、今回は衛星放出がメインなので、もしかしたらそういったシーンを初めて見る方も多いかもしれません。これはこれで感動ものなのでぜひ視聴をお勧めします。

レーダー衛星と書きましたが、正しくは「SAR(Synthetic Aperture Radar)衛星」と言われ、世界でも数少ないタイプです。
以前に、その利点について解説をしたので引用にとどめておきます。

今回が、3個目の軌道投入になるのですが、実は3号機と4号機は打ち上げロケットの失敗で願いがかなわずでした。

実はこの経緯について、テレ東「ガイヤの夜明け」でも放送されました。

九州大学初のベンチャー「QPS研究所」は地元の町工場の技術を結集し、世界と争う小型人工衛星で先陣を切ろうとしている。しかしその矢先、ロケットの打ち上げに失敗し、会社が危機に…。難局をどう乗り越えるのか密着した。

上記記事内

なかなかこの箇所だけ読んでもうるっとしそうな話ですね。今回その失敗(といっても選んだロケット次第なので天運にもよります)を乗り越えて、ついに成功しました。

1号機・2号機の名称が「イザナギ」「イザナミ」でした。
そして今回の名所が「アマテル」、これはアマテラスの別名です。

日本史に明るい方はすぐわかると思いますが、古代の日本における神々の名称でそろえています。系統図も載った記事を1つ紹介しておきます。

出所:上記記事内の図

まさに、日本のアダムとイブが1・2号機のある意味開発版で、今回はその子供にあたります。
そして今回は商用として地球観測衛星が搭載され、「天を照らす」という意味合いにぴったりです。

また、この衛星は上記の通り九州地域の企業が知恵を寄せ合って作り上げた下町ロケットで、地方活性化にもつながりそうです。

九州といえば、まさに今佐賀県にある「吉野ケ里遺跡」の全容が解明され、日本史最大のミステリーの1つ「邪馬台国論争」に影響を与える可能性もあります。

そんな発掘のさなかに古代神が空から照らす体制が整ったというのは、あまりにも出来すぎた偶然で、ついほっこりしてしまいます。

ということで、地上も宇宙も盛り上がる九州、何気に都道府県別幸福度ランキングで毎年上位を独占しており、興味がぐっと増してきました。

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