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#日記

上海のファッション。窓と鏡。

上海のファッション。窓と鏡。

数日前、あるアパレル関係者と上海のファッションビジネスの話になった。

SHOWROOM SHANGHAI、Ontimeshowなどの情報を見ていると、単なる感覚の問題なんだけど、かなりフェーズが変わってきていることに気づく。数年前までは、中国人アパレル業者が日本のセレクトショップや百貨店で洋服の写真を片っ端から撮っていた。帰ってレプリカを作るためだ。

ヨーロッパのコレクションなどでは撮影を禁止

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ロバート・ツルッパゲとの対話 : 魔法使い

ロバート・ツルッパゲとの対話 : 魔法使い

電気の本と、電気製品の説明書の違いは何か。

本を読むのは、応用が利く知識を得ること。説明書はその製品を使うためのモノで、新製品が出たら役に立たない。今求められているのは、「知識なんかどうでもいいんですよ。明日売れる方法だけが知りたいんですから」というマニュアル。

「勉強するのは、魔法を使えるようになること」

という誰かの言葉を聞いて納得した。目の前にある問題への対処法ではなくて、すべてを根本

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「コストをかけて見たことしか言わない」

「コストをかけて見たことしか言わない」

自分の目で見たものは、最低限そこに存在したモノだとわかる。当然それだって世界のごく一部なんだけどね。

だから見てもいないモノを語るような真似はしたくない。世界中を見れば見るほど、今まで見ていなかったことを恥じる。その繰り返し。

「ヨーロッパでは企業の環境問題への意識が高い」などとネットで読んだことを語ることもできるけど、そこに情報発信者の間違いがあれば鵜呑みにしてしまう。

ある時、のんびり船

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自分の得になりそうな人に媚びる。

自分の得になりそうな人に媚びる。

この歳になるまで、好き勝手に生きてきた。

毎日自分がやりたい仕事ができているし、尊敬する仲間もいる。日常のほぼすべてを仕事にさいているから興味の対象の多くが「仕事」になってしまうんだけど、自分にとって仕事は義務じゃない。俺が持っている能力に報酬をくれる人がいるから全力で応えようと思っている。つまり、人格を認めてもらっている。

だからただお金を儲けて得をしたいなどと思ったことはない。こういう考え

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「テニス方式でお願いしたい」

「テニス方式でお願いしたい」

大人になってよかったと感じるのは「裁量権」を獲得したことだ。

やることもできるしやらないこともできる。自分がやりたいことと、やりたくないことを選べる。

子供は命令され、強制される。これを不満だと思うか居心地がいいと思うかは人による。俺は全部を自分一人で決めるために大人になりたいと思っていた。理由は「勝っても負けても責任を取りたいから」。

「ひとりで」という言葉にはいろんな意味があって、世間と

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抽象的な話。

抽象的な話。

抽象的な話を書くぞ。

ちいさな子供がいるとする。

その子が捨て犬を拾って帰ってくる。泥だらけの汚い犬。それが見つかったら、お父さんは、「そんな犬は捨ててきなさい。病気がうつるぞ」と言うに決まっている。お父さんは潔癖症なのだ。

ある日の夕食の時、お父さんが「そう言えば、犬が欲しいと言っていただろう。血統書付きのを買ってやるぞ」と言う。ベッドの下に隠したあの犬はどうしよう。仕方がない。捨ててこよ

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失敗とアウトプット

失敗とアウトプット

先日、Twitterで「成功しようが失敗しようが関係ない。何かに挑んだ経験をした人は、成長してしまい、先に行ってしまう。それを繰り返してる人には追いつけなくなる。」って書いたら、なんとなくいつもより反応の数が多かったんです。と言っても、ハートマークが50個ぐらいなんですけど。てへ。

普段の私の「経過報告」みたいなTweetは、無反応みたいなものだから、私にしては反応を感じたんです。てへ。

SN

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「ギャラなしでもやります」は、アウト。

「ギャラなしでもやります」は、アウト。

「ギャラをどうやって決めていますか」という質問があったので、参考になるどうかは知らないけど、「写真の部屋」の記事を無料で公開する。

俺が20代の頃。駆け出しのデザイナーだったある日、今まで仕事をしたことがないプロデューサーに会議室に呼び出された。名の知られたグローバル・ブランドの企業広告を作るにあたって日本からもアイデアを出して欲しいらしく、手伝えと言われた。

巨大なブランドの仕事だから、俺に

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結果がすべて。

結果がすべて。

ここ数日で、来年の成り行きが大きく変わるプレゼンテーションがいくつかある。仕事は趣味じゃないから、どれだけ努力したかは関係なく、結果がすべて。善戦したとか頑張ったというのは仕事の評価じゃない。

There are some presentations that will change my life next year. Work is not a hobby, so no matter how

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他人の受け売りなので無料記事。

他人の受け売りなので無料記事。

キングコングの西野くんにはビジネスの才覚があります。先天的なモノもあるでしょうけど、かなり大事なポイントがひとつ。それは誰もが平等には得られない「環境の問題」です。

彼は若い頃からあらゆる分野のトップクラスの人と出会い、その人々から、一流のビジネス感覚を学んでいます。そこに大きな差がある。

そういった恵まれた環境を持たない多くの人は、その部分を「想像」で補っています。だから現実とのズレが大きか

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「ノタレ死ぬ」

「ノタレ死ぬ」

カジノに落ちていたコインをスロットマシーンに入れてみたら、人並みに暮らせるだけのお金が出てきた。

というような気持ちで生きている。

「資産家は本命でハズレがない馬に莫大な金額を賭ける」というよく知られたギャンブルの話がある。100円を1万円にするよりも、1億円を1億2000万円にする方が確度が高いことは誰にでもわかる。

絶対値としては、100円の人は驚くべき奇跡を成し遂げて9900円、お金持

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今回は無料公開。「写真の部屋」

今回は無料公開。「写真の部屋」

写真を仕事にしたいと名乗りを上げた14人のメンバー。
クローズドなグループページでオンライン勉強会をしているんですけど、そこで気づいたことを「写真の部屋」購読メンバーの皆さんにも共有したいと思います。

クアラルンプールのコンテスト

メンバーに課題として参加してもらったポートレートコンテストですが、誰もファイナリストには残らなかったようです。

https://www.klphotoawards

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経済力を上回る欲求の下品さ。

経済力を上回る欲求の下品さ。

昨日、ホームレス小谷と話していて、面白いことに気づいた。

コタは毎日誰かに豪華な食事や寝る場所を提供してもらって生きているんだけど、それと同じ生活をしようとしたらどれだけの収入が必要なのか。

毎日美味しいモノを食べ、毎月のように外国に遊びに行っている。多分3000万円くらいの年収でもそれをするのは不可能じゃないかと思う。また、その程度稼ごうとしたら遊んでいる時間が取れないはずだ。

「がんばっ

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1/1サイズの無知。

1/1サイズの無知。

「若いうちに外国に行く経験をした方がいいよ」と誰にでも言っている。

どんなことでも同じで、経験や体験の分母を増やすことは決して無駄にはならない。外国に価値があるんじゃなくて、なぜ自分がここに生まれたのかを外国という遠くから眺める経験が必要ってことだ。

俺は留学経験がないけど、本当はあまり考えが固まる前の10代に外国に行っておいても良かったなと思っている。

20歳を過ぎた頃、初めて外国に行って

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