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日々の思考と記録

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毒にも薬にもならないけれど、身体に染み込むように、思ったこと、考えたことを自分の言葉で書きます。拙くたって、伝わらなくたって、真摯に書く。
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2020年2月の記事一覧

手をつける

手をつける

 時間があったので、朝から掃除をした。
 紙や本の散乱した部屋がスッキリして、気分も穏やかになっている。

 やる前は億劫なのに、やったらスッキリする。そんな場面はたくさんある。結局、めんどくさいことはやるが早いのだ。

 やる気云々を理由にするからおかしくなる。
 ただ、手をつける。それは必ずしも行動を開始するだけではない。掃除のように手軽な作業はすぐに始めればよいが、計画を立てる過程を省くと後

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ただ気持ちを打ち明ける

ただ気持ちを打ち明ける

 不安とか恐怖にじっくり向き合う時がきているんじゃないだろうか。

 内から湧き起こる動揺から目を背けたくて、手っ取り早い解決法を求める。目に見える物資を手元に置いて気休めをして、まことしやかな対処法に飛びつく。けれどその結果、不安も恐怖も消えるどころか、増大していないだろうか?

 なんでそうなってしまうのだろう?

 その感情自体を見ないようにしているからだ。臭いの発生源を取り除かないまま、部

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今こそ笑って

今こそ笑って

 一昨日、身内から LINEで肺炎関連のデマが送られてきた。
 僕は特に気にせず取り合わなかったけれど、今日「デマだったみたい」と謝罪の連絡がきた。
 善意が不安を煽った末に、潰れていくのを目にしてやるせない気分になった。

 鬱屈とした空気を感じている。
 身近な人に対しても疑心暗鬼にならなくてはいけない。物理的にも、心理的にもそうなってしまっている。なんなら、自分自身ですらも本当に大丈夫なのか

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他者の使い方

他者の使い方

 だれも見ていないからといって手を抜く。ズルをする。とても簡単で、甘美な誘いだ。

 自分は楽ができて、かつ周囲も羨むような成果を出せるかもしれない。
 けれど、だれも見ていなかったとしても、自分自身は必ず見ている。

 他人は誤魔化せても、自分自身は誤魔化せない。だから、一人でいる時こそ自分を律する力がいる。

 逆に、だれかが見ている時にこそ、力を抜いて、だらしなくするのだ。そうすれば力の入れ

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活かし活かされ

活かし活かされ

 研鑽を積み、経験を重ね、ハードルは上がっていく。

 いつだって自分が越えられるか、越えられないかのギリギリを要求されている。別に応えなかったからといって失望されるわけではない。けれど、できると思って任せられている。

 自分自身よりも信頼しているその人達の見立てを信じている。

 やっている最中は決して楽ではなくて、むしろしんどさが勝る。喜びと達成感はその先に待っているほんの一瞬の気休めだ。そ

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第三者も主観がある

第三者も主観がある

 本当に自分に執着しているうちには見えない部分がある。

 対外的な報告を行う場があって、今日そのために集まって準備をしていた。各自のPCと音源やプロジェクターの端子の確認、内容のフィードバックなどをしながら進めていく。

 そして、一人が報告の練習をした後に、修正をする必要が出てきた。PCの画面とプロジェクターで映し出した画面では、見栄えに差があるためだ。

 ただ、その修正方法に戸惑っていたた

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聞かないでおきたい〇〇

聞かないでおきたい〇〇

 人の話を聞くってことは、同時に「なにを聞かないか?」を考えることでもある。

 よくコミュニケーションを続けるコツとして、質問が挙げられる。自分が話すのではなく、問いかけて相手の話を聞く。そうすると、相手も自己開示がしやすく関係性はより深まる、と。

 確かにそういった面もあるだろう。けれど、ただ質問すればいいのではない。

 ただ質問を並べ立てて,、それに答えるだけだと尋問のようになる。あっち

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内省の時期

内省の時期

 去年は暖かかった影響もあるのか、今年はもう花粉が飛び始めている。
 くしゃみと鼻水が出始めて、頭がボーッとしている。そのせいで、今日は逆方向の電車に乗ってしまった。

 乗って2駅ほどで、おかしさに気づいて乗り換えたけれど、普段なら絶対しない行動に自分でもびっくりした。

 10代の頃は本当に症状が酷かったが、年を重ねるごとに体質改善をして、花粉症も楽になってきた。それでも今年は、たくさん飛んで

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見えないものを見るには

見えないものを見るには

 どこにいても音がある。自分が黙っていても、電灯が光る音、風の音、水滴の音、大小様々な音が僕達の周りにはある。

 けれど、ほとんどの音は僕達の意識には引っかからない。

 それと同じで、そこにあっても気づかないのは珍しくもない。だから、慣れ親しんだことも改めて、視点を変えて向き合ってみれば新しい発見がある。

 人と相対する時、相手を十全に知っていると思い込んでいないだろうか。
 自分は本当にこ

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焼き芋布教活動

焼き芋布教活動

 かつて実家の近所でも時々、石焼き芋の販売車がやってきていた。絶妙にダサくて、耳に残るあのメロディーはしかし、子どもの僕にとっては興味のないものだった。

 かつての焼き芋は「ホクホク」で、ちょっと固め。熱いので、猫舌には食べづらい。素材の味を生かしたほんのり甘い味も甘いお菓子と比べると物足りなかった。

 そんな僕が最近焼き芋にハマっている。
 きっかけはスーパーでたまたま買った焼き芋だった。そ

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「終わりはない」からいつまでも先へ進められる

「終わりはない」からいつまでも先へ進められる

 正解のない問いについてよく考える。

 すると大体が思考が煮えたぎってきて、答えは出ない。仕方なく、辿り着いたところまでの答えを仮置きしておく。そして、折に触れて同じ問いにを考え直す。

 模範解答はない以上、終わりはない。さっさと止めてしまうのがいいのかもしれない。けれど、時折行き止まりだと思っていた場所を乗り越えられる瞬間がある。それは時間をかけなければ辿り着けない領域だ。

 考えることを

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登場人物の1人

登場人物の1人

 自分を被害者に仕立てあげない。

 被害者意識が強くなって、悲劇のヒーロー(ヒロイン)のように思い始めるだけならば自分の中だけで済むけれど、周りを巻き込み始めると性質が悪い。

 なぜなら、そこには必ず倒すべき敵役がいるからだ。
 そして、その敵役を倒すために中立的な立場の人に、あることないこと吹き込んで、巻き込んでいく。

 そうして関わる人全員が損をする。

 だから、完全なる被害者はいない

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時間の流れが速いと感じたら……

時間の流れが速いと感じたら……

「最近、時間の流れが早く感じる」
 つい先日していた。往々にしてその次には、子どもの頃はとても長く感じた話が繋がるのだ。

 例によって、少年時代の話になって、なぜあんなにも長く感じたのかを話していたら、「毎日のように新しいものが出てきたからだ」とふと思った。

 勉強をとっても、足し算を学んだら、引き算、掛け算、割り算と1つを知ったらすぐに新しい要素が出てくる。それを理解するのに精一杯で過ごして

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2年

2年

 noteを始めて、今日でちょうど2年になる。

 正直、自分でもここまで続けるとは思わなかった。それも毎日のように更新し続けている。

 頑張ったというよりも、無理せず、今日やれることをやってきた。なにかを得るために続けるのではなく、続けたことからなにが得られるかを考えてきた。

 毎日更新を掲げて、途絶えていく人をたくさん見送ってきた。タイムラインに記事が上がらなくなって、フォローを外す時は切

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