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映画レビューまとめ。

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#洋画

映画#89『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』

映画#89『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』

ドイツは愛によって戦争に負けた。
同じく愛によって腐敗してしまった、1人の天才によって。

第二次世界大戦当時、ドイツがヨーロッパ諸国を侵略し始め猛威を振るい始めていた頃、ドイツの執り行う奇襲作戦を予測することはほぼ不可能に近かった。

それを唯一推察することができるのが、難解すぎるあまり解析不可能とすら呼ばれる暗号機「エニグマ」。どうにかして暗号を解読できれば、ドイツの快進撃を止めることが出来る

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映画#88『マトリックス』

映画#88『マトリックス』

 真実は時として非常に残酷である。

この『マトリックス』では、自分が今まで暮らしていた世界は虚構であり、その世界に住む人々はそれに気づかずに生きていた、という事実を突きつけられた主人公、トーマス・アンダーソン/ネオを描いた作品である(まぁSFアクション映画として確固たる地位を築いた作品であるので、知らない人はほぼいないとは思うが)。

 世界は虚構であると気づいた主人公ら「レジスタンス」、そんな

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映画#87『ワイルド・スピード MEGA MAX』

映画#87『ワイルド・スピード MEGA MAX』

過去最高に無謀かつ壮大な強奪計画。
集いし最強の仲間達。立ちはだかる最強の敵達。
最高にエキサイティングでゴージャスでデンジャーな物語の幕が開いた。

過去作『X2』『X3 TOKYO DRIFT』『MAX』に出演した主要キャストらが再集合。

その豪華さは正に『アベンジャーズ』のよう……更にそれに乗じて、カーアクションもよりインパクトのあるものへと進化。

ワイスピシリーズは『MAX』を皮切りに

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映画#86『ワイルド・スピード MAX』

映画#86『ワイルド・スピード MAX』

ブライアン/ポール・ウォーカー、ドミニク/ヴィン・ディーゼルが久々の共演。

『ワイルド・スピード』の新たなる幕開けだ。

『1』『X2』『X3』までのストリートレースの話から打って変わり、

今作から最近のワイスピでよく見られる「チーム」や「ミッション」が主体の話に移り変わる。

その為レースアクションは徐々に減っていき、その代わりにスリル満載なカーチェイスアクションが増えていく。

しかしだか

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映画#85『パシフィック・リム/アップライジング』

映画#85『パシフィック・リム/アップライジング』

ロボットとモンスターがぶん殴り合う『パシフィック・リム』、その続編。

全体的な感想としては、イェーガーや怪獣の挙動が良くも悪くも軽くなったといった感じ。

前作は両方動きが鈍重だった分、その巨体の一挙一動は非常に重みがあったように思えた。

イェーガーの繰り出す拳が、怪獣に激突する瞬間(その逆もまた然り)……その衝撃はまさしく震天動地の如し。

が、今作はどちらも動きがより軽快かつスタイリッシュ

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映画#84『パシフィック・リム』

映画#84『パシフィック・リム』

超巨大ロボット と 超巨大モンスター、激突。

史上最強の「男の浪漫」がここに降臨。

突如地球に出現した、全てを破壊し尽くさんとする巨大なモンスター「KAIJU(怪獣)」。

人類はこれに対抗すべく、パイロット2人が搭乗し操縦する巨人兵器「イェーガー」を建造。

それから10年後、怪獣の脅威は増していき、人類は劣勢に立たされていた。

果たして人類、そしてイェーガーの運命や如何に……といったスト

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映画#82『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』

映画#82『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』

レース映画の金字塔『ワイスピ』シリーズ。

第3作目の舞台は我らが東京。

煌びやかな東京の街を、爆速で駆け抜ける。

立ち位置としては番外編的な作品であり、既存のキャストは出てこない。

そのためかストーリーの流れも1、2作目とは少々異なっており、

「主人公がレース技術の極地たる「ドリフト走行」を会得し、成長していく」

という、王道的な展開に変化している。

タイトルにある通り、今作のメイン

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映画#81『ワイルド・スピードX2』

映画#81『ワイルド・スピードX2』

ストリートレースで爆速の世界に生きる男たちの生き様を描く『ワイルド・スピード』シリーズの第二作目。

前作の主人公であるブライアンと、彼の幼馴染であるローマンが主役。

ブライアンは前作のラストにおいて、ドミニクの逃亡を援助したことにより警官をクビになってしまった。

以来、マイアミにてストリートレーサーとして大活躍しており、その表情は何だか純粋に「レース」を楽しんでいるかのようだ。

(前作は囮

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映画#80『ノースマン 導かれし復讐者』

映画#80『ノースマン 導かれし復讐者』

今年一発目の劇場映画。

私を始め、ダークファンタジー好きには間違いなくブッ刺さる映画。

その暗く重い世界観は、かの有名な『スカイ◯ム』のよう……

親父の仇を討つという使命を抱き、復讐に身を焦がす王子・アムレートが主人公。

(かの有名なシェイクスピアの悲劇『ハムレット』の元ネタであるらしい)

王国の崩壊後は、略奪を繰り返すヴァイキングとして生きていたアムレート。

ヴァイキングとしての彼の

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映画#79『ワイルド・スピード』

映画#79『ワイルド・スピード』

カーアクション映画の金字塔、『ワイルド・スピード』シリーズ。

その原点たる今作を「今更ながら」鑑賞。

(観たのは『スーパーコンボ』のみ)

最近のワイスピに比べると、アクションの規模などはやや控えめ。

(風の噂では、今年公開の『FAST X(原題)』では宇宙が舞台になるそうな)

だが疾走感の溢れるカーチェイスは、まさに迫力満点の一言。

それも正式なレースではなく、非合法的に開催されたもの

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映画#78『コンスタンティン』

映画#78『コンスタンティン』

ジョン・ウィックを3作しっかりと見返しました〜。

という訳で「ジョン繋がり」というくだらない理由で鑑賞。笑

(ジョン・ウィック観た後だと若いキアヌの違和感がすごい)

某電鋸男のアニメOPでも取り上げられた、悪魔狩りのお話。

主人公は生粋のヘビースモーカー。

(なんと15歳の頃から毎日30本も吸ってるらしい……その為肺ガンにかかっており、余命も僅か)

その為劇中では何度も彼の喫煙シーンが

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映画#55『ホビット 決戦のゆくえ』

映画#55『ホビット 決戦のゆくえ』

「ホビット」三部作、最終章。『ホビット 決戦のゆくえ』いざ参る。

スマウグの脅威は去り、無事故郷を取り戻したトーリン。だがその膨大な財宝は中つ国の多くの種族を魅了し、更にトーリンは財宝の魔力に取り憑かれ別人のように変貌してしまう。ここに、中つ国最大の大合戦が勃発した。

『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』よりも、更にハイスケールな大戦闘。映像も綺麗になっているおかげで迫力もマシマシに。

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映画#53『アムステルダム』

映画#53『アムステルダム』

『RRR』同様、ふと映画館でポスターを見かけ「うわ、面白そう、観よ」となった映画。国家の陰謀を巡る群像劇『アムステルダム』。

この映画、とにかくキャストが豪華すぎる。クリスチャン・ベールやマーゴット・ロビーを始め、登場人物のどれもが著名な俳優ばかり。

あらすじとしては「ある事件の濡れ衣を着せられた男女3人が、知らず知らずの内に国家の陰謀に巻き込まれていく」というもの。真実の片鱗に触れた彼らは、

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映画#51『マン・オブ・スティール』

映画#51『マン・オブ・スティール』

原点にして、頂点。「アメコミ」史上初のヒーロー、スーパーマン。

穢れなき純朴な心を持つ彼は、その圧倒的な力を以て世界を守る正義のスーパーヒーロー。その戦闘力はアメコミ史上最強と言っても過言ではなく、まさに「原点にして頂点」の如き存在だ。

そして2013年、『ウォッチメン』などで名を馳せたザック・スナイダー監督による新シリーズが始動。その第1作目こそが『マン・オブ・スティール』だ。

後に「DC

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