映画#87『ワイルド・スピード MEGA MAX』
過去最高に無謀かつ壮大な強奪計画。
集いし最強の仲間達。立ちはだかる最強の敵達。
最高にエキサイティングでゴージャスでデンジャーな物語の幕が開いた。
過去作『X2』『X3 TOKYO DRIFT』『MAX』に出演した主要キャストらが再集合。
その豪華さは正に『アベンジャーズ』のよう……更にそれに乗じて、カーアクションもよりインパクトのあるものへと進化。
ワイスピシリーズは『MAX』を皮切りにレース以外のカーアクションが顕著になっていくのだが、
今作はそんな特徴がより際立ったタイトルだと言えるだろう。
更に物語のスケールもより壮大なものになり、
主人公の1人であるポールと、もう1人の主人公ドミニクの妹であるミアが子供を孕ったことで、
これっきりで足を洗う、と意を決した「ファミリー」は、リオデジャネイロに眠る闇金・総額1億ドルを強奪する計画を立てる。
(よくシリーズで耳にする「ファミリー」という単語は、今作から度々使われるようになった)
成功確率はゼロに等しく、だがもしうまくいけば将来は未来永劫安泰となる……
そんな最後のヤマを成すべく、壮大な作戦が始まるのだった。
だがそこに立ち塞がるは「最強の捜査官」ことルーク・ホブズ。
演じるのは、かの有名なドウェイン・ジョンソン(通称「ザ・ロック」)。
強く、冷徹で、しかし仲間のために怒ることができるナイスガイ。
今作から初登場のキャラだが、これを機に人気が大爆発。
後にスピンオフ作品が制作される程に著名となった。
ブライアン、ドミニク、ミア、ローマン、テズ、ジゼル、ハン、テゴ、リオ。
個性すぎるメンバーによって遂行される作戦は観ていて非常に痛快。
シリアスもギャグもいい塩梅に取り入れられている為、娯楽作としてかなり良い出来に仕上がっていると感じた。
個人的にはブライアン、ドミニク、ローマン、ハンの4人がパトカーで即興のゼロヨンレースを行うのが燃えた。
今では初期の頃と比べ作風が一変したワイスピだけれど、
たまには初心の頃に立ち返ってこういうのもやって欲しいなぁ、って感じ。
仲間を大勢喪ったホブズがファミリーに加担、巨大かつ鈍重な金庫を引き摺りながら繰り広げられるカーチェイス。
そんな「ワイスピ節」全開なアクションシーンを経て、最後にはホブズすらも騙してみせたというオチ。
「してやられた」と高笑いするホブズ、これには我々もつられて笑ってしまうこと間違いなし。
長々と書いたけれど、今の所今作がダントツで面白かった。
観た後の満足感が凄いというか……
終わった後の余韻も今作が一番グッときた。
果たしてこれを超える『ワイスピ』はあるのか。
それではまた、次の映画にて。
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