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映画#51『マン・オブ・スティール』

『マン・オブ・スティール』(Man of Steel)

監督:ザック・スナイダー
原作:DCコミックス
製作:クリストファー・ノーラン、エマ・トーマス、チャールズ・ローヴェン、デボラ・スナイダー
出演:ヘンリー・カヴィル、エイミー・アダムス、マイケル・シャノン、ケビン・コスナー、ダイアン・レイン、他
製作会社:レジェンダリー・ピクチャーズ、シンコピー・フィルムズ、DCエンターテインメント
配給:ワーナー・ブラザーズ
公開:2013年6月14日(米国)8月30日(日本)
上映時間:143分
製作国:アメリカ合衆国

Wikipediaより引用

原点にして、頂点。

「アメコミ」史上初のヒーロー、スーパーマン。

穢れなき純朴な心を持つ彼は、その圧倒的な力を以て世界を守る正義のスーパーヒーロー。その戦闘力はアメコミ史上最強と言っても過言ではなく、まさに「原点にして頂点」の如き存在だ。

1951年にスーパーマンが主役のTVドラマが開始。
それ以降にも多くの作品が作られ続け、アメコミ映画史に名を刻んだ。

そして2013年、『ウォッチメン』などで名を馳せたザック・スナイダー監督による新シリーズが始動。その第1作目こそが『マン・オブ・スティール』だ。

後に「DCユニバース」として良くも悪くも後世に語り継がれることとなるシリーズ、その先駆けとなった今作。正直賛否両論な部分もあるが、個人的に主演のヘンリー・カヴィルは誰よりもスーパーマン役に適していると感じた。

キリッと整ったハンサム顔は勿論、時折見せる優しげな表情や、敵と戦う際の険しい表情、その全てが「スーパーマン」もとい「クラーク・ケント」にピッタリとはまっているのだ。


また今作は様々な場面にVFX・CGを取り入れており、その迫力は目を見張るものがある。スーパーマンの出鱈目の如き力を、迫力満点な映像で見事に表現しているのだ。

特にクラーク・ケントが「スーパーマン」としての宿命を知り、初めての飛行を試みるシーンは、ハンズ・ジマー手がける壮大な音楽圧倒的な躍動感が組み合わさり非常に迫力のあるシーンとなっている。

(余談だが、どうやら撮影は全てフィルムで行なったそう。どこかノーランを思わせるようなタッチはきっとそういうことだろう。ちなみにノーラン自身も「ダークナイト」三部作の成功を受けて今作にも製作として携わっている。)


だがその一方で、今までのスーパーマンとは決定的に違う点もまた存在し、それが賛否両論の一因にもなっている。

簡潔に言うとそれは、スーパーマンを主役に添えた作品としてはあまりにも暗すぎること。物語の始まりから終わりまでどこか暗いような雰囲気が続いており、絵のタッチも暗色や冷色を多く使っている。

今までのスーパーマンの映画…例えば1978年公開の『スーパーマン』では、ロイスと共にメトロポリスの上空をフライトすると言うシーンがある。2人が結ばれる理由にもなった、非常にロマンチックなシーンである。

が、今作にはそういったシーンがほぼない。今作は言うなればクラークが自分が何なのかを模索する映画であり、和気藹々としたシーンはほんの少ししか流れない。一緒に空を飛ぶにしても、ロイスが上空から落下した所をクラークが助けに行った時のみ。


従って、こういった暗めのテイストがスーパーマンにはそぐわないとされ、批評家からは正直イマイチな評価となっている。

しかし先程にも述べた通り戦闘シーンなどの迫力は随一であり、個人的に観る価値は全然あると思っている。細かいストーリーよりも、街をメチャクチャにするほどの熱い戦いが観たい!って人には是非ともオススメしたい。


まとめ

先述したスーパーマンの初飛行のシーン、そしてヴィランのゾッド将軍とのラストバトルはマジで必見レベルの大迫力。初めて観た時はその迫力に唖然としてたような気が。あまりにもスケールがデカすぎるあまり、ビルを壊しすぎやら何やらで一部から批判されていた模様。

今作を観たのは多分4回目?ぐらいだけど、改めて観るとゾッド将軍も中々可哀想なキャラだなぁと。何せ動機が「衰退した星と同胞を救う」だからね。一応筋は通ってるわけで。地球人との共存を選んでいれば、また違った未来があったんじゃないかなぁとも思った。


色々言われているけど、私はこの作品が大好きだ。もうこれは絶対揺るがない自信がある。自分の「好き」にはどこまでも正直にならなくちゃーね。

それではまた、次はドラマにて。

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