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映画レビューまとめ。

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2023年2月の記事一覧

映画#100『タイタニック』

映画#100『タイタニック』

記念すべき100回目。どうせなら大作で飾ろうじゃーないかとゆーことで。

言わずと知れた、映画監督にして探検家であるジェームズ・キャメロンの『アバター』に次ぐ代表作。1912年当時に実際に起きた「タイタニック号沈没事故」をベースとした作品だが、公開当時のその世界的大ヒットぶりは、まさに破竹の勢い。今も尚、歴代世界興行収入ランキングの内第4位の座を守り続けている、正真正銘の「超大作」である。

そん

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映画#99『マトリックス リローデッド』

映画#99『マトリックス リローデッド』

決戦の時が迫る中、救世主が歩む道、その先にあるものとは。

久々に続編を鑑賞。前作のラストにて、遂に救世主として覚醒したネオ。ガンアクションが多めだった前作に比べ、今作は軽やかなスタイリッシュ・アクションが際立っている。

これを是と捉えるかどうかは人それぞれだが、私としてはもう少し重みが欲しかったといった感じ。だがしかし、救世主としての力を持て余すことなく発揮し無双しまくるネオのキレッキレなアク

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映画#98『アントマン&ワスプ:クアントマニア』

映画#98『アントマン&ワスプ:クアントマニア』

舞台は広大なる「量子世界」へ……。
激動の「フェーズ5」が幕を開ける。

特殊なスーツを身にまとい、身体を極限まで縮小することができる「世界最小のヒーロー」ことアントマン/スコット・ラング。本人は「平凡な男」と自称しているが、『アベンジャーズ/エンドゲーム』では「量子力学を用いたタイムトラベル」を提案し、結果として世界を救うことに成功している。

そんな彼が、今回も作中において重要な局面に立たされ

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映画#97『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』

映画#97『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』

シリーズ9作目(番外編を含めると10作目)となる今作、『X3 TOKYO DRIFT』〜『EURO MISSION』までの、『ワイスピ』シリーズ計4作品を手がけたジャスティン・リン監督がカムバック。

それに伴ってか『TOKYO DRIFT』にて主人公を務めた「ショーン」が復帰、更にはシリーズの中でも屈指の人気キャラ「ハン」が復活。ハンは『TOKYO DRIFT』にて死亡扱いされていたキャラクター

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映画#96『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』

映画#96『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』

最強の「元」捜査官と、最強の「元」殺し屋。
シリーズ最大級の「不仲」な2人に、世界の命運が託された。

『ワイルド・スピード』シリーズ初のスピンオフ作品となる今作。主人公は2人……ドウェイン・ジョンソン演じるルーク・ホブスと、ジェイソン・ステイサム演じるデッカード・ショウだ。

『SKY MISSION』では敵として激闘を繰り広げ、『ICE BREAK』では一瞬ではあるが仲間として共闘した2人。今

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映画#95『バイオレント・ナイト』

映画#95『バイオレント・ナイト』

『Mr.ノーバディ』や『ブレット・トレイン』の87ノース・プロダクションズから、やや遅めなクリスマスプレゼントが到着。

ある裕福な家庭を襲った強盗と、そんな家へプレゼントを届けに訪れたサンタクロースが、血塗られた激闘を繰り広げるバイオレンスアクション。

オープニングはバーにて酒をしこたま飲む、赤と白のコスチュームを身に纏った老人、サンタクロースが「最近の子供は物欲に塗れてやがる」「感謝の気持ち

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映画#94『バビロン』

映画#94『バビロン』

どうやら私はとんでもない映画を観てしまったようである。
夢と希望、狂乱と野心が渦巻くハリウッド黄金期をご照覧あれ。

『セッション』や『ラ・ラ・ランド』にて一躍有名となった、デイミアン・チャゼル監督の最新作。

今作の舞台はまたもやハリウッド……それも20年代の。当時は「無声(サイレント)映画」が主流となっていた時代であり、同時に「有声(トーキー)映画」が生み出され業界に大きな衝撃を与えた、所謂「

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映画#93『秒速5センチメートル』

映画#93『秒速5センチメートル』

桜の花が秒速5センチメートルで落ちる頃、
僕らの距離は果たしてどれ程縮まったのだろうか。

近年超大作を連発し今や日本を代表するアニメーターの1人となった新海誠監督。そんな彼がかつて描いた、残酷なほどに流れ行く時の中ですれ違う男女の物語。

早速、至極表面的な感想となってしまうのだが、今作は「抒情的展開」……所謂「激エモな展開」にこれでもかと満ち溢れた作品だと言える。

それは「雪と寒風が吹き荒ぶ

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映画#92『ワイルド・スピード ICE BREAK』

映画#92『ワイルド・スピード ICE BREAK』

誰よりも家族を愛した男の、衝撃の裏切り。

キューバにてレティと共にハネムーンを堪能していたドミニクは、あることをきっかけに車を賭けたレースを開始する。オープニングから『ワイスピ1』に似せたかのような展開が来るとは中々粋な演出である。

ボロ車に改造を施し、炎上させる程に車をボロボロにしながらも見事勝利を収めたドミニク……「何としてでも勝利をもぎ取る」かのような荒々しさ満点のレースは、今はどこか遠

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映画#91『ワイルド・スピード SKY MISSION』

映画#91『ワイルド・スピード SKY MISSION』

「スピードを愛して生きてきた」
「だから俺たちは兄弟だ」
「お前も同じだった」

2023年現在も全世界興行収入のTOP10に鎮座し続ける、シリーズ最大のヒット作。

監督は『X3 TOKYO DRIFT』から『EURO MISSION』までを手がけたジャスティン・リンに変わり、『ソウ』シリーズや『死霊館』シリーズを手がけたジェームズ・ワンに。

「ホラーの監督がワイスピを撮れるのか?」と一瞬不安

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映画#90『ワイルド・スピード EURO MISSION』

映画#90『ワイルド・スピード EURO MISSION』

「愛」を守り抜け。「家族」と共に走り抜け。
舞台は遂に欧州へ。

ある種シリーズの集大成的な作品であった『MEGA MAX』の続編。新たなる強敵・ショウやドムの亡き恋人・レティの生存など、数々の障壁が再びファミリーの前に立ち塞がる。

さて、今回のテーマは間違いなく「愛」だろうと私は思う。例えばブライアンはミアとの間に子供を授かり、ハンとシゼルも前作での出来事を経て結ばれた。前回はファミリーの「結

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映画#89『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』

映画#89『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』

ドイツは愛によって戦争に負けた。
同じく愛によって腐敗してしまった、1人の天才によって。

第二次世界大戦当時、ドイツがヨーロッパ諸国を侵略し始め猛威を振るい始めていた頃、ドイツの執り行う奇襲作戦を予測することはほぼ不可能に近かった。

それを唯一推察することができるのが、難解すぎるあまり解析不可能とすら呼ばれる暗号機「エニグマ」。どうにかして暗号を解読できれば、ドイツの快進撃を止めることが出来る

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映画#88『マトリックス』

映画#88『マトリックス』

 真実は時として非常に残酷である。

この『マトリックス』では、自分が今まで暮らしていた世界は虚構であり、その世界に住む人々はそれに気づかずに生きていた、という事実を突きつけられた主人公、トーマス・アンダーソン/ネオを描いた作品である(まぁSFアクション映画として確固たる地位を築いた作品であるので、知らない人はほぼいないとは思うが)。

 世界は虚構であると気づいた主人公ら「レジスタンス」、そんな

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映画#87『ワイルド・スピード MEGA MAX』

映画#87『ワイルド・スピード MEGA MAX』

過去最高に無謀かつ壮大な強奪計画。
集いし最強の仲間達。立ちはだかる最強の敵達。
最高にエキサイティングでゴージャスでデンジャーな物語の幕が開いた。

過去作『X2』『X3 TOKYO DRIFT』『MAX』に出演した主要キャストらが再集合。

その豪華さは正に『アベンジャーズ』のよう……更にそれに乗じて、カーアクションもよりインパクトのあるものへと進化。

ワイスピシリーズは『MAX』を皮切りに

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