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映画#92『ワイルド・スピード ICE BREAK』

『ワイルド・スピード ICE BREAK』
(”The Fate of the Furious”)

監督:F・ゲイリー・グレイ
出演:ヴィン・ディーゼル、ドウェイン・ジョンソン、ジェイソン・ステイサム、ミシェル・ロドリゲス、タイリース・ギブソン、クリス・”リュダクリス”・ブリッジス、ナタリー・エマニュエル、スコット・イーストウッド、カート・ラッセル、エルサ・パタキー、シャーリーズ・セロン、クリストファー・ヒヴュ、他
製作会社:オリジナル・フィルム、ワン・レース・フィルムズ
配給会社:ユニバーサル(米国)東宝東和(日本)
公開:2017年4月14日(米国)4月28日(日本)
上映時間:136分
製作国:アメリカ合衆国

Wikipediaより引用

【あらすじ】
長い逃亡生活と、史上最悪の敵との激しい戦いを終え、ドミニク、レティ、ローマンら、固い絆で結ばれた“ファミリー”は束の間の日常を味わっていた。しかし、誰よりもファミリーを大切にしてきたドミニクのまさかの裏切りによって、ホブスは投獄され、ファミリーは崩壊の危機に直面する。残されたレティやローマンたちは、ドミニクの裏切りの背後に謎の女サイバーテロリストが関係している事を突き止め、ドミニクを取り戻そうと試みるも、ファミリーの大黒柱で史上最強のドライバーでもある彼に、誰もかなうはずがなかった。

Amazon Prime Videoより抜粋

誰よりも家族ファミリーを愛した男の、衝撃の裏切り。


キューバにてレティと共にハネムーンを堪能していたドミニクは、あることをきっかけに車を賭けたレースを開始する。オープニングから『ワイスピ1』に似せたかのような展開が来るとは中々粋な演出である。

まるっきり『ワイスピ1』でドムと初レースをしたブライアンで少しジーンと来た。

ボロ車に改造を施し、炎上させる程に車をボロボロにしながらも見事勝利を収めたドミニク……「何としてでも勝利をもぎ取る」かのような荒々しさ満点のレースは、今はどこか遠くに暮らしているというブライアンの走法を彷彿とさせる。


が、謎の女スパイ・サイファーの愉しによりドムは急遽ファミリーを裏切ってしまう。その理由はなんと、ドムの元恋人エレナと身篭っていた息子を人質に取っていたからだ。

そりゃーどうしようもできないわ……そして挙句の果てにはサイファーの部下がエレナを射殺。これはあまりにも報われなさすぎる。私の中でのサイファーへのヘイトはこの時点でカンストを迎えたと言えよう。


そして前作の悪役である、ジェイソン・ステイサム演じるデッカード・ショウが仲間として参戦(「ハンを殺した男が仲間になってええんか!?」と思うのも無理はないかもしれないが……)。

貴方こんな顔もできるのね。笑

前作では冷徹な殺し屋としてファミリーを脅威に陥れていたが、今作では母親の尻に敷かれたりドムの息子をあやしながら救出するなど、中々お茶目な一面も見られる。

そして何よりも強い。ハンドガンと持ち前の武術で無双する姿は『ジョン・ウィック』の如し……ともかく今作でステイサムに惚れる人が続出したに違いない。かくいう私もその1人だ。


シリーズごとに派手さが増していく『ワイスピ』のアクションだが、今作もまた今までにない豪快さを見せていた。印象的だったのはサイファーら敵組織が街中の車をハイジャックし、自動操縦型に切り替えた車たちが一斉に押し寄せるシーン。

ハチャメチャ展開の極致とも呼ぶべきシーン。

猪突猛進という言葉すら釣り合わないほどの凄まじい勢いで突進し、果てには雨の如く上からも降ってくる車たち、その姿はまさしく「ゾンビ映画と車の融合」と言える。『ワイスピ』と『ウォーキング・デッド』のコラボなど誰が予想しただろうか。笑


またタイトルにもある通り、今作では氷の上でのアクションも展開されている。それもただのカーチェイスだけでなく、氷の下からは巨大な潜水艇も迫って来るという始末。

「いやもうこれアウトだろ」と思わずツッコみたくなるのは山々だが、ドミニクが味方に寝返ったという展開も含め激アツなシーンに仕上がっている(いつ観てもワイスピは「いい意味で」B級映画的な展開が豊富だなと思う)。

作中、ドムが「5分間の間で」秘密裏に行っていた裏工作の種明かしがここで行われるのだが、懐かしのキャストたちの再登場、デッカード・ショウと前々作『EURO MISSION』の悪役オーウェン・ショウ、すなわちショウ兄弟によるドムの息子の救出など、序盤〜中盤のモヤモヤとした雰囲気を払拭するが如き超展開に興奮すること間違いなし。


最近では最新作『ワイルド・スピード/ファイヤー・ブースト』の予告編が公開されましたねぇ。今年5月に公開だそうな。『アクアマン』で主演を務めたジェイソン・モモアが悪役を演じるそうで非常に楽しみ。

それではまた、次の映画にて。


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