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映画#99『マトリックス リローデッド』
『マトリックス リローデッド』
("The Matrix Reloaded")
監督・脚本:ウォシャウスキー兄弟
出演:キアヌ・リーブス、キャリー=アン・モス、ローレンス・フィッシュバーン、モニカ・ベルッチ、ランベール・ウィルソン、ジェイダ・ピンケット=スミス、ヒューゴ・ウィーヴィング、グロリア・フォスター、ランドール・ダク・キム、ノーナ・ゲイ、ハロルド・ペリノー・ジュニア、ハリー・レニックス、アンソニー・ザーブ、コリン・チョウ、他
配給:ワーナー・ブラザーズ
公開:2003年5月16日(米国)6月7日(日本)
上映時間:138分
製作国:アメリカ合衆国
【あらすじ】
救世主として覚醒したネオは、コンピュータの支配から人類を解放するため戦いを続けていた。しかし、人間たちが暮らす最後の都市ザイオンに、ロボット兵セインチネルが25万もの大軍で押し寄せていることがわかり、ザイオンの滅亡は目の前に迫っていた。ザイオンを救うには、ネオがマトリックスの「ソース」に到達しなければならず、そこへ通じる道を開くことができるのは、「キー・メーカー」という人物だけだと知る。ネオやモーフィアス、トリニティーは、キー・メーカーに会うためマトリックスへと侵入するが……。
決戦の時が迫る中、救世主が歩む道、その先にあるものとは。
久々に続編を鑑賞。前作のラストにて、遂に救世主として覚醒したネオ。ガンアクションが多めだった前作に比べ、今作は軽やかなスタイリッシュ・アクションが際立っている。
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これを是と捉えるかどうかは人それぞれだが、私としてはもう少し重みが欲しかったといった感じ。だがしかし、救世主としての力を持て余すことなく発揮し無双しまくるネオのキレッキレなアクションは必見。
そして今作から、マトリックスから逃れた人類の生き残りたちが集う「ザイオン」が登場。世界観はまさしく「THEサイバーパンク」な『マトリックス』シリーズだが、私はこのザイオンから今までは見られなかった「人間の野生味」を感じ取った。
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特にモーフィアスが人類に激励を送り、それに伴って宴が始まる様子は、まさしく「人間は一種の獣である」ということを視覚的に表したシーンなのだと感じざるを得ない(よくよく考えてみたら、作中の「現実」の世界において、人間以外の動物は存在していない)。
そして極め付けは、ネオとトリニティーが性行為するシーン。これもまた人間の野生的本能を彷彿とさせるのに加えて、2人の間に強く結ばれた、あるいはあまりにも強く結ばれすぎた愛を再認識させられる。
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基本的にはSFアクションと銘打たれている『マトリックス』シリーズだが、その根幹には誰にも覆せない、どこまでも一途な「愛」が秘めているのだ。
物語終盤にて、ようやく邂逅を果たしたネオとアーキテクト。そこで「救世主の存在は、既に仕組まれていたものだった」という衝撃の事実が発覚する。モーフィアスや、ザイオンの人々が信じてきたものは虚構の産物に過ぎなかったのだ。
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しかしそれでも尚、ネオは人類の救済を、そしてトリニティーとの愛を信じた。決戦の時は徐々に近づいてくる。彼らの運命や如何に……。
今思えば、『マトリックス』シリーズにおける「ラブストーリー」的要素はここから始まったんだなぁと。最新作の『マトリックス レザレクションズ』を観てから尚更そう思った。早く記事にせねば。
それではまた、次の映画にて。
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