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ラストイニングの不覚
前半戦を34勝27敗5分、首位阪神と1.5ゲーム差の2位で終えたドラゴンズ。悲願の優勝を射程圏内に捉えた好成績に見えるが、必ずしも前向きになれない理由がある。昨年も貯金「8」で折り返しながら8月に7勝15敗と大きく負け越し、それが原因で首位戦線から脱落した苦い経験があるからだ。
ただし事情の違いは考慮しなければならない。投打共にガッチリ噛み合った昨年の前半戦とは違い、今年の中日は開幕後のスタ
ツキに見放された星野仙一
プロ野球 “夢の球宴” を彩るスター達の顔ぶれが決まった。今月20日から後楽園、西富、広島の3球場で計3試合が行われるオールスター戦。その出場選手の陣容が16日に発表された。
注目すべきは中間発表で投手部門のトップを走っていた星野仙一だが、蓋を開けてみれば7位という残念な結果に。堀内、江夏といった巨・神勢は仕方ないにせよ、浅野、平松にまで追い抜かれたのは少々やるせない。その他の中日勢も松本が
マサカリかついで1千本
オールスターまで2週間弱。与那嶺監督はヤクルト、大洋、巨人とつづく残り9試合を「うまくいけんけれども、2勝1敗のペースでいけたら言うことない」とソロバンを弾いた。その通りにいけばちょうど貯金「10」。後半戦に向けて弾みを付けるのにキリのいい数字である。
この日から対戦のヤクルトは、対巨人5年ぶりの3連勝と勢いづいて名古屋に乗り込んでくる。最下位に甘んじているとはいえ、侮れない相手だ。とりわけ
ヒーローになり損ねた男
「もらったチャンスだもんね。一発出てりゃ楽勝だったからね」。試合後、大洋宮崎監督が振り返ったのは8回裏の自軍の攻撃のことだ。
大洋が2点リードで迎えたこのイニング、ここまで11安打4失点と調子の悪い松本幸行は投球だけではなくフィールディングでも精彩を欠いた。7回にバントの処理ミスがきっかけで失点したのに続き、ここでもバントを一塁へ高投。さらにワイルドピッチ、四球で無死満塁のピンチを招くと、さす