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お金について考えが変わった話
二十代後半までの私は、お金を好きなように使っていた。
舞台鑑賞や好きな作品のグッズを買ったり、ほどほどに残額を気にしつつオタクとしてエンジョイしていた。
買いたい時に買っていたので、ボーナスが出たから買おうという感じではなかった。
好きな作品が舞台化される
→よし、見に行こう
好きなキャラクターのグッズが出る
→よし、買おう
といった感じに、ほしい時に買っていた。
幸い、残額が200万はあっ
オリジナル小説『道に落ちていたマッチ』ショートショートnote杯
マッチが一本落ちていた。
そばには手紙があり『これはマッチ売りの少女のマッチです。火をつけると願いが叶います』と書かれていた。
「願いだってさ。何かある?」
「俺は南の島でバカンスしたいなぁ」
「私もしたいけど、仕事が気になってゆっくりできなそう。そもそも、ライター持ってないし」
タバコを吸わない人間にとって、火をつける道具は馴染みがない。無視して去ろうとすると、背後から火がつく音が聞こえた。
オリジナル小説「違法の告白」ショートショートnote杯
「君が好きなんだ。付き合ってください!」
西暦2xxx年。少子化の影響で同姓の恋愛は禁じられ、処罰の対象となった。
けれど、好きになったのは同じ部活の格好良い男子だった。
「罰則知ってるだろ。わかってて何で告白してきたわけ?」
「気持ちを伝えないまま君が誰かの物になったら、死んでも死にきれないから」
同性愛が違法なのはわかっている。けれど、この気持ちを押し殺すことはできなかった。
彼はしばら
オリジナル小説『株式会社リストラ』 ショートショートnote杯
お初目にかかります。
私、株式会社リストラの栗鼠虎男と申します。
リストラされる人を救うのが私の仕事でして、あなたが明日リストラされるのを知って参ったのです。
え、何で知ってるか?
それは企業秘密でして…。
とにかく、あなたは明日リストラされます。お心当たりはありますか?
ふむふむ、明日は会社の人員削減の人事が出ると。そこに名前が載ってしまうのではないと。
もしかしたら、そうかもしれませんね。
調剤薬局の節約術③~余っている薬は調整してもらおう~
今回は、飲み忘れなどでお薬が余っているかた向けの節約術です。
長くお薬を飲んでいると、気づいたら一ヶ月分くらい余剰があるなどよく聞くお話。
それなら、お薬の数を調整して会計を安くするのが良いと思います。
幾つか方法があるのでご紹介していきます。
①先生に話して調整してもらおう何日分余ってると話す、又は現物を持っていって確認してもらう。
これが一番手っ取り早い方法です。
余ってる数を確認して処
オリジナル小説『しゃべるピアノ』 ショートショートnote杯
そのピアノは楽器の癖によく喋るピアノだった。上手ければ褒め称え、下手ならば容赦なく貶す。
不気味と揶揄されたが、演奏に対する評価は本物だった。
「君はどうしてそんなに酷いことを言うの?」
「あなたの演奏が酷いからよ」
少年は天才と呼ばれたが、喋るピアノは少年を誉めたことは一度もなかった。
「みんな僕を誉めてくれるよ」
「そんなの今だけよ。大人になったら誰もあなたを誉めたりしないわ」
冷たい言葉に涙