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ちゅーるのCMソングを作ったのはだれ?

アメリカの偉大なる作曲家、
ジョン・ウィリアムズをご存知だろうか。

彼がアカデミー賞(作曲賞)にノミネートされた回数は通算52回。このノミネート回数は、あのウォルト・ディズニーに次いで歴代2位。

彼は映画音楽を主戦場にしており、誰もが一度は聴いたことのある楽曲を大量生成している。いわば、アメリカのミュージックじいさんである。


彼の代表的な楽曲作品は以下だ。

・スターウォーズ
・ハリーポッター
・パイレーツオブカリビアン
・ジュラシックパーク
・インディジョーンズ
・ホームアローン
・スーパーマン
・E.T.などなど

もうええて


これほど耳に残る映画音楽たちが、ミュージックじいさん1人の脳内からひねり出されたものだと知ったとき、私はちゃんと引いた。


「マジかよ、もう、全部じゃん」である。


このおじいさんのお話は、
あとで右フックのように炸裂するはず。

いけるかな?




次に、視点をこの記事のタイトルに向けてみる。

ちゅーるだ。


「ちゅ〜るちゅ〜るCIAOちゃおちゅ〜る」


私は犬派だ。猫派ではない。
タカ派でもない。生粋の犬派だ。

それは私のnoteのアイコンや、マガジンに設定している画像をご覧いただければすぐにわかる。

あ、イトーダーキは犬派なんだな。アホだな。

こうだよね


かわいい


夜、テレビを見ていると、CMが流れる。
CMではキャッチーな音楽が流れることが多い。

頭に残る音楽もあれば、残らない音楽もある。

CMでは音楽だけでなく、企業名やサービス名に音階がついて、それもまた私たちの頭に企業イメージをこびりつかせるのにひと役買っている。

いわゆる「サウンドロゴ」というやつだ。


たとえば、

「お、ねだん以上、ニトリ♪」はニトリだし、

「ニッセイ♪」と流れれば日本生命だし、

「スモスモ♪ スモスモ♪ スモスモス~モ♪」
と流れればリクルートのSUUMOだし、

「ビオレママになろう 弱酸性ビオレ♪」
は花王のビオレだし、

「取っ手の取れる~ティファール♪」
はティファールだ。

なんとまぁキャッチーで、頭に残る音階だろう。



ここ最近、というわけでもないが、
私の頭にこびりついて離れない曲はこれ。


「ちゅ〜る ちゅ〜る ciaoチャオちゅ〜る♪ イナバチャオチュール♪」



もう、このCMが流れるだけで、自然と目がテレビに向き、私はこの曲をCMと一緒に口ずさむ。妻からは「また歌ってる」とツッコまれるが気にしない。



全部は説明しない。

イナバCIAOチャオちゅ~る。
猫のおやつ(?)のCMだ。


なんてかわいい曲だろう。

私は音楽の専門家ではないから、この曲をコード的に解説することはできない。が、感覚的に説明することはできそうだ。

この曲の歌詞は、

ちゅ~る ちゅ~る CIAOちゅ~る♪
ちゅ~る ちゅ~る CIAOちゅ~る♪
イナバ CIAOちゅ~る♪

実はつづきがあるよ



説明の便宜上、数字を振ってみる。

ちゅ~る[1]   ちゅ~る CIAO[2]  ちゅ~る♪

ちゅ~る[3]   ちゅ~る CIAO[4]  ちゅ~る♪

イナバ[5]   CIAOちゅ~る♪[6]    

できてる?



こうだ。コードの詳しいことは分からないが、
おそらくこの曲は、いま振った[1]~[6]の6つの箇所でコードが変化してるっぽい。

ぜひ、口ずさみながらこの記事を読んでほしい。

ガチで


さて、この楽曲、

[2]の箇所の音で少し不安な印象を受けないだろうか。少し暗い印象だ。腕をギュッと体に近づけて、小さくまとまって我慢している感覚。

ちゅ~る[1]   ちゅ~る CIAO[2]  ちゅ~る♪

口ずさんでみ!

からの[4]の箇所。
歌詞は同じだけど、受ける印象が異なる。

ギュッと縮んだ体が、ブワッと伸びていく感覚。
先程は暗くて不安な印象だったが、一気に明るい印象になる。

ちゅ~る[3]   ちゅ~る CIAO[4]  ちゅ~る♪

口ずさんで!


どんな製作物にも、作者の意図が宿っていると信じているから、ちょっと推測してみる。

この音使いにはどんな意図があるのだろう。


…♪



こうじゃなかろうか。

ちゅ~る[1]   ちゅ~る CIAO[2]  ちゅ~る♪

ちゅ~る[3]   ちゅ~る CIAO[4]  ちゅ~る♪

イナバ[5]   CIAOちゅ~る♪[6]    

[2]不安な音階からの[4]伸びるような音階

 ↓

[2]ちゅ~るを我慢している猫からの[4]ちゅ~るをもらった猫

この変化を表現していそうな気がしてくる不思議(絶対ちがう)。


私はこの感覚を妻に伝えるため、何度も歌いながら説明した。妻は「う~ん、言われてみるとそんな気も……」と言う。珍しく合意がとれた。うれしい。


これが合っているかどうかは、どこかに置いて。


と、なると。

次に気になるのはこう。


作曲者は、どなたか?



調べてみた。

すると……


曲名:『ちゅ~るしよ!』(いなばペットフード「CIAOちゅ~る」CMソング)

歌 :辻香織氏
作詞:神林一馬氏
作曲:牧野泰海

出典:「chordwiki」より


ふむふむ。
おそらく公人ではなさそうなので、
お名前を出すのはこれだけにとどめる。

大変失礼ながらお名前で検索してみた。



すると……


「株式会社青空」という会社にたどり着いた。

先ほどの作曲者さんはこちらの所属らしい……。
事業内容を見てみると「コマーシャル音楽の企画および制作」とある。


なるほど、青空社が作っているのか。たしかにそういったCM音楽を作る制作会社があって当然だよね。

HPを見ていると、気づいた。

あ、制作実績があるじゃないか。

見てみよう。



ほうほう……。

……。

ん……?

むむむ……?

えっ……?

……はっ!?

<青空社 制作実績>

・「お、ねだん以上、ニトリ」
(ニトリ)

・「ニッセイ」
(日本生命)

・「スモスモ♪ スモスモ♪ スモスモス~モ♪」
(リクルート)

・「ビオレママになろう 弱酸性ビオレ」
(花王)

・「取っ手の取れる~ティファール」
(ティファール)

・「たらこ・たらこ・たらこ」
(キューピー)

・「世界で一番頑張ってる君に」
(スズキ・アルト)

・「Nクールはひんやり」
(ニトリ)

・「見つかるEテレ」
(NHK Eテレ)

・ ほか

※同社がプロデュースで関わったものも含む


こ、こ、こ、これは!!!!!

や、や、やばすぎる!!!

も、も、、もう!

……ぜんぶじゃん!!!!




ジョン・ウィリアムズがアメリカのミュージックじいさんなら、この会社は日本のミュージックカンパニーじゃん。

すごすぎてもう、
ちゅ~るとかどうでもよくなってきた。


ワイは犬派やし。

<あとがき>
業界での知名度がえげつない会社さんがたしかに存在します。同社もその中に入るのでしょう。もっと知られてもいいのになぁ、と思いながら、縁の下の力持ち的にこの社会に貢献してるんだなぁと感じます。 ん? 縁の下の力持ち? それってお味噌汁じゃん! 最後までありがとうございました。

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