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小説

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短編/中編小説をまとめました。。長くないのでサッと読めます。
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2020年12月の記事一覧

指先から月までの距離

指先から月までの距離

 小学校の頃、卒業文集にあった「自らの夢」という欄を空白にした負い目。そんなものが、今のあたしにどう影響するかなど、あの幼い心では考え付きもしなかった。
将来は教師になりたい。いや、看護師になる。私は大金を得て母に親孝行がしたい。─大概の場合、そこに父の名は登場しない─ 好きな物を好きなだけ食べたい......。

一括りに夢と言えども、その希望が向けられた方向や趣旨、大きさにいたるまでは千差万別

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Merry Christmas

Merry Christmas

 あの果てしなく続く階段を駆け降りて、君に自らの想いを......この胸に隠し持っていた2つとしてない気持ちを伝えてからから、はやくも5年の月日が経ったという訳だ。
今日も吉祥寺駅では変わらぬ人混みが列を作り来たる聖夜に向けて準備をしているのだろう。互いの表情を見合わせながら、プレゼントの袋を手に下げるカップルのなんと多い事か!

あの時の僕は、まるで気の利いた台詞の1つも言えず、緊張と乱れた呼吸

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