藤枝一也

環境・CSRの世界で日々疑問に思っていることについて書きます。企業のCSR担当者や学生…

藤枝一也

環境・CSRの世界で日々疑問に思っていることについて書きます。企業のCSR担当者や学生の皆さまの参考になれば幸いです。 横浜国立大学→法政大学大学院環境経営修士。 記事は個人の見解です。

記事一覧

固定された記事

発売になりました!『「脱炭素」が世界を救うの大嘘』

4月10日(月)発売になりました! 私にとっては3冊目の本になります。 最初の本。 『SDGsの不都合な真実』 2冊目。 『メガソーラーが日本を救うの大嘘』 どれも刺激的な…

藤枝一也
1年前
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スコープ3が義務化された世界を想像してみます

IEEI(国際環境経済研究所)に寄稿しました。 金融庁、ESGコンサルらが進めるスコープ3義務化が実現した世界の馬鹿馬鹿しさについて。 毎度毎度彼らが金科玉条のように持…

藤枝一也
1日前
8

東京都、東電HDに株主提案 電気代抑制や再エネ拡大

電気代抑制と再エネ拡大は二律背反。 電気代を抑えたいなら再エネをやめて原発再稼働。 再エネを拡大するなら電気代高騰を受け入れないと。 新築住宅への太陽光パネル設…

藤枝一也
3日前
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スコットランド、30年排出削減目標を撤回

スコットランド、30年排出削減目標を撤回、新たな政策パッケージを発表(JETRO) 素晴らしい。スコットランド自治政府が勇気を持って真っ当な判断を下しました。 これから…

藤枝一也
3日前
11

やっぱりね…早くもポストSDGsの議論がスタート

https://agora-web.jp/archives/240423210812.html アゴラに寄稿しました。 無理につくったブームは衰退も早い。 また手を変え品を変え企業を煽る準備が始まりました。 …

藤枝一也
2週間前
12

政府「排出量取引制度」運営など担う新機構の設立を認可(NHK)

また新たな利権ができるそうです。 政府「排出量取引制度」運営など担う新機構の設立を認可(NHK) 2024年4月19日 12時49分 突き詰めれば、排出量取引は企業が余分なコス…

藤枝一也
2週間前
12

先日の動画がFacebookから虚偽情報と指摘されました

先日のnote記事。 これと同じ内容をFacebookにも投稿しました。公開範囲は友人限定です。 すると、Facebookから虚偽の情報を投稿するなというお知らせが届きました。過去…

藤枝一也
1か月前
12

米ウェストバージニア州、反ESG推進 金融4社と取引停止も

ESG投資機関=州のブラックリストに載る時代になりました。

藤枝一也
1か月前
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「気候変動は科学ではない」と著名な科学者たちが訴える映画

CLINTEL(Climate Intelligence)が制作した企業人必読の映画です。1時間19分で、日本語字幕もついています。 いつYoutubeからバンされるかわからないので、ごくごく一部で…

藤枝一也
1か月前
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産廃クレジットやNOxクレジットはないのに炭素だけクレジット

アゴラに寄稿しました。 炭素クレジットや排出量取引が事業者や世界のCO2削減に寄与するという誤解が広まっています。 産廃やNOxや水銀のクレジット・排出権を売買すると…

藤枝一也
1か月前
15

やはり炭素クレジット利用はグリーンウォッシュだ

アゴラに寄稿しました。 今週、J-クレジットの登録簿等で軽微な誤りが発生したと政府から公表されました。 広く読まれるアゴラ記事では武士の情けで触れませんでしたが、…

藤枝一也
1か月前
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スコープ3義務化という愚

IEEI(国際環境経済研究所)に寄稿しました。 スコープ3算定ルールの国際基準とされているISSBの中身と日本国内の算定ガイドについて概観し、出てくるCO2排出量の数値がど…

藤枝一也
2か月前
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【転載・改変自由】カーボンニュートラル宣言撤回リリース雛形

アゴラに寄稿しました。 どの企業でも自由に転載・改変してお使いになれるカーボンニュートラル宣言撤回リリースの雛型をつくってみました。 ESGも脱炭素も曲がり角を迎え…

藤枝一也
2か月前
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米大統領選、「もしトラ」ではなく「ぜひトラ」で!

とてもまともなエネルギー政策。トランプさんが大統領に返り咲けば世界の脱炭素は終わる。

藤枝一也
3か月前
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はじけたESGバブル

アゴラに寄稿しました。 ESGバブル崩壊。 ESGには付加価値があって自社にとって必要だ、と考える企業が自主的に取り組めば良いだけ。企業価値向上、差別化戦略につながり…

藤枝一也
3か月前
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「聞け、上海電力」石本崇(岩国市議)と国民の声を聞いてくれん会が語る岩国のメガソーラー問題【1月25日20時公開ライブ配信

本当にひどい。これのどこが環境保全、ESG、SDGsなのか。 石本崇岩国市議と山口雅之全国再エネ問題連絡会共同代表のお話は全国民が聞くべきだと思います。 皆さん話し方が…

藤枝一也
3か月前
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発売になりました!『「脱炭素」が世界を救うの大嘘』

発売になりました!『「脱炭素」が世界を救うの大嘘』

4月10日(月)発売になりました!
私にとっては3冊目の本になります。

最初の本。
『SDGsの不都合な真実』

2冊目。
『メガソーラーが日本を救うの大嘘』

どれも刺激的なタイトルです。ただの会社員が実名でこのような本を書いてもなんのメリットもありません。むしろマイナスばかりです。それでも、今のおかしな世の中を少しでも変えたいと思って書きました。

今回は一昨年に出た『SDGsの不都合な真実

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スコープ3が義務化された世界を想像してみます

IEEI(国際環境経済研究所)に寄稿しました。
金融庁、ESGコンサルらが進めるスコープ3義務化が実現した世界の馬鹿馬鹿しさについて。

毎度毎度彼らが金科玉条のように持ち出す「国際標準」というものは存在しません。スコープ3が義務化されたら日本が世界初になります。LGBT理解増進法の時と全く同じ構図です。

この30年「日本企業は世界から遅れている!」と煽られ、すぐにISO14001も環境会計もC

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東京都、東電HDに株主提案 電気代抑制や再エネ拡大

電気代抑制と再エネ拡大は二律背反。

電気代を抑えたいなら再エネをやめて原発再稼働。

再エネを拡大するなら電気代高騰を受け入れないと。

新築住宅への太陽光パネル設置義務化は、都内で一戸建て住宅を買える富裕層に補助金を出してさらに発電した分の電気代も抑制する金持ち優遇措置。
ちゃんと都民に説明してください。

スコットランド、30年排出削減目標を撤回

スコットランド、30年排出削減目標を撤回、新たな政策パッケージを発表(JETRO)

素晴らしい。スコットランド自治政府が勇気を持って真っ当な判断を下しました。
これからも続く国がどんどん出てくるはずです。

ちなみに、2023年12月時点でスイス、スウェーデン、英国も事実上気候変動目標が達成できない状態にあることをアゴラ記事で指摘しました。

そして、国レベルに続いて企業単位でも脱炭素目標を撤回

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やっぱりね…早くもポストSDGsの議論がスタート

https://agora-web.jp/archives/240423210812.html

アゴラに寄稿しました。

無理につくったブームは衰退も早い。
また手を変え品を変え企業を煽る準備が始まりました。

SDGsがビジネスチャンスであり企業価値向上に資するのなら、何も変えずにそのまま据え置いて「どうぞご自由にお使いください」でいいはずなのに。

2分で読めますのでご笑覧ください!

ht

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政府「排出量取引制度」運営など担う新機構の設立を認可(NHK)

また新たな利権ができるそうです。

政府「排出量取引制度」運営など担う新機構の設立を認可(NHK)
2024年4月19日 12時49分

突き詰めれば、排出量取引は企業が余分なコストを支払ってCO2排出の免罪符を買うことにしかならず、大気中のCO2は減りません。

0.1%や0.2%の削減を競う地味で地道な省エネ活動よりも、統合報告書やウェブサイト上のCO2排出量グラフを見かけ上だけ5%も10%も

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先日の動画がFacebookから虚偽情報と指摘されました

先日の動画がFacebookから虚偽情報と指摘されました

先日のnote記事。

これと同じ内容をFacebookにも投稿しました。公開範囲は友人限定です。

すると、Facebookから虚偽の情報を投稿するなというお知らせが届きました。過去にも何度か受けており、私の投稿はニュースフィードで表示される頻度がさらに減るそうです。

動画の中でも触れられていた通り、気候変動の世界では科学も言論の自由もないようです。

気持ち悪い世の中です。

CLINTEL

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「気候変動は科学ではない」と著名な科学者たちが訴える映画

「気候変動は科学ではない」と著名な科学者たちが訴える映画

CLINTEL(Climate Intelligence)が制作した企業人必読の映画です。1時間19分で、日本語字幕もついています。
いつYoutubeからバンされるかわからないので、ごくごく一部ですが画面をキャプチャしてテキストも残しておきます。消されないうちにぜひ全編をご覧ください!
適応一番、緩和は二番、惨事の回避が優先だ〜。

個人的には、写真でしか見たことがなかったクーニン教授やリンゼン

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産廃クレジットやNOxクレジットはないのに炭素だけクレジット

アゴラに寄稿しました。

炭素クレジットや排出量取引が事業者や世界のCO2削減に寄与するという誤解が広まっています。

産廃やNOxや水銀のクレジット・排出権を売買すると考えたら、いかに欺瞞に満ちたスキームなのかは一目瞭然です。

3分で読めますのでぜひご笑覧ください。

https://agora-web.jp/archives/240326033826.html

やはり炭素クレジット利用はグリーンウォッシュだ

アゴラに寄稿しました。
今週、J-クレジットの登録簿等で軽微な誤りが発生したと政府から公表されました。

広く読まれるアゴラ記事では武士の情けで触れませんでしたが、こちらのブログではもう少し突っ込んだことをメモしておきます。

委託事業者のサイトにお詫びのリリースがありました。

リンク先のようなすごい企業に入社できる優秀な社員の皆さんが複数人で作業・チェックしていて、登録簿から転記する際に人為的

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スコープ3義務化という愚

IEEI(国際環境経済研究所)に寄稿しました。

スコープ3算定ルールの国際基準とされているISSBの中身と日本国内の算定ガイドについて概観し、出てくるCO2排出量の数値がどんなものであるかについて説明しました。

計算の仕方によって何十倍も変わるような推計値の開示を義務化したところで、CO2削減にも企業間比較にも投資判断にも使えるはずがないのです。

私なんぞができるのですから、公開情報を読めば

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【転載・改変自由】カーボンニュートラル宣言撤回リリース雛形

アゴラに寄稿しました。
どの企業でも自由に転載・改変してお使いになれるカーボンニュートラル宣言撤回リリースの雛型をつくってみました。

ESGも脱炭素も曲がり角を迎え、大胆な戦略転換が必要な時期になっています。多くの企業でご利用いただけることを願っています。

5分ほどお時間をいただきますがご笑覧ください。

https://agora-web.jp/archives/240305215819.h

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はじけたESGバブル

アゴラに寄稿しました。

ESGバブル崩壊。

ESGには付加価値があって自社にとって必要だ、と考える企業が自主的に取り組めば良いだけ。企業価値向上、差別化戦略につながり、資金調達が有利に働くのでしょうから。ドンドンやりましょう。

一方で、外部要請への対応として渋々ESGをやっている企業はスッパリやめて本業に注力した方がいい。今後はその外部要請がなくなるのですから、取り組む理由もなくなります。

「聞け、上海電力」石本崇(岩国市議)と国民の声を聞いてくれん会が語る岩国のメガソーラー問題【1月25日20時公開ライブ配信

本当にひどい。これのどこが環境保全、ESG、SDGsなのか。
石本崇岩国市議と山口雅之全国再エネ問題連絡会共同代表のお話は全国民が聞くべきだと思います。
皆さん話し方が穏やかなので、1.5倍速でもよく聴きとれます。

毎週木曜日配信なので、本日20時からライブ配信があるのだと思います。今夜は加藤康子さんがゲストだそうです。聴きます!

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