SDGsバッジサラリーマンを見る機会は着実に減ってきた

ちょうど1年前の記事だけどめちゃくちゃ面白いです。

SDGsの推進は「北朝鮮の金王朝の支持」と同じ意味…「独裁国家ほどSDGsに大賛成」という不都合な真実
SDGsのバッジを胸に付ける恥ずかしさ
PRESIDENT Online
2023/06/06 9:00
渡瀬 裕哉
早稲田大学公共政策研究所 招聘研究員

ハナから権威主義を盲信し、日本の子どもたちに国連の計画に従った価値観を学ばせる場を「自治体」と呼ぶのはナンセンスだろう。

まして、地域の大人が、自分たちの住む場所の課題を、自分たちの日常生活から発見できず、遠く離れた地球の裏側のNYで作られた計画に頼る姿を子どもに見せるなど、教育上望ましいことではない。

SDGsは議論の過程で、目標が8個から17個に、ターゲットが18個から169個まで肥大化したという。

これは国際NGOなどが、自分が取り組んでいる分野を目標やターゲットに含めるよう必死にねじ込んだ結果であろう。

SDGsの中に自らの活動領域が組み込まれていないと、国際機関や各国の予算配分で不利益を受けることは、火を見るよりも明らかだ。

SDGs策定当時に国際開発系NGOらのタックスイーターたちが必死の形相で自らの利権を盛り込んだ姿が目に浮かぶようだ。

SDGsが採択された際の国連総会で、ジンバブエ史上最悪の独裁者であるムガベ大統領などもSDGsを歓迎していた。

ムガベ大統領にさえ許容されるのだから、国民への過酷な迫害を続けている他の国々の指導者も、SDGsの積極的な賛同者として名前を連ねたのは言うまでもない。

なぜなら、SDGsを推進することで、西側先進国からのさらなる援助として、これらの独裁者の体制を支えるマネーが注ぎ込まれることになるからだ。

イデオロギーではなく、実態を見る人々の視点は軽視されている。

その結果として、SDGsのバッジを胸に付けて、国際機関の権威に盲目的に従う、恥ずかしい大人が量産されている。

さすがにこの一年でSDGsバッジを付けている恥ずかしい大人を見る機会は激減しました。ようやくみんな気が付き始めたのでしょう。

しかし、早くもポストSDGsの検討が始まっています。またぞろ踊らされる企業が増えないことを願います。

これから議論されるポストSDGsでも誰も否定できない美辞麗句が並べられ、「これがビジネスチャンスです」「取り組まないとサプライチェーンから排除されます」と言われて企業が取り組みを強要されます。しかし、コンサルや監査法人が儲かるだけで取り組む企業にとって付加価値はありません。

ビジネスチャンスとは本来、気がついた人が誰にも言わず秘かに取り組むことで利益を得るものです。したがって、国連や政府が作成し全世界に公開される文書がビジネスチャンスになるはずがありません。

仮にビジネスチャンスであれば、早く知った企業が独占したいはずだし、SDGsに価値を見出した企業が自由参加で取り組む方がビジネスチャンスを掴みやすいはずです。全企業に普及させようとするのは普及が自己目的化しているからにほかなりません。

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