noteで印象的な文章を書くコツ4選
面白い文章とは、具沢山のピザのようなものです。プレーンなピザは全体的にのっぺりとした印象だけが残り、面白味が感じられません。
対して具沢山のピザは、文章におけるツボをきちんと押さえてあるため、飽きがこず、スラスラと読み進められます。
今回はそんな「具沢山のピザ」を作るために必要なテクニックを4つピックアップして紹介していきます。
冒頭で先制パンチを浴びせる
以前、文章におけるサビの重要性について解説しました。
実はサビの他にも、売れる音楽にがある共通点があります。
それはずばり……「イントロ」です!!!
松任谷由実さんの「春よ、来い」、スピッツの「ロビンソン」、最近の曲ですと髭男の「Pretender」、瑛人の「香水」などなど、印象的なイントロは聞いてる人を瞬く間に別次元の世界へ連れていってくれます。
文章も同様、冒頭の1行目で読者の心をわしづかみできれば離脱される確率がグッと減ります。
冒頭で読者を惹きつけるコツは、パワーワードです。
よく先に詳しい説明をしてから、強い言葉を入れる人を見かけますが、順番は逆にしたほうが効果的です。
一行目のは相撲でいうところの猫だましです。まず相手を驚かせる。「どいうこと?」と思わせてから、丁寧に解説していけばいいのです。
確かにパワーワードは文字通り、強力なブキですが、だからといって安易に多用していいものではありません。
上の例文では「麻薬」という強い言葉をつかっています。たとえば文中に麻薬と並ぶような強い言葉「殺しす」や「犯罪」などのパワーワードを使っても読者はただ不快に感じるだけです。
強い言葉は「唐辛子」です。入れすぎると辛くて食べられません。あくまで読者をわっと驚かすための技術なので、ピンポイントで利用しましょう。
強いコトバのあとに、きちんと納得できるような説明ができれば、バランスが取れて効果的です。
「読み手のメリット」をいち早く示す
この文章を読んで得られるメリットをいちはやく示すと、離脱されにくくなります。
「先制パンチ」でも解説しましたが「最後まで読むとわかる」系の文章は今の時代、なかなか通用しません。
現代人のコンテンツ消費の速さは異常です。パッとみて脂っこい雰囲気があると、読者ははすぐ次の美味しいそうな食べ物へ行ってしまいます。
この2つの文章は冒頭からメリットを感じさせています。「お金も持ちになれる人の方法が書いてあるのかな?」「仕事ができる人について書かれてるのかな?」といった具合にです。
「自分の利益になるものが書いてある!」と分かれば、たとえ書き手が無名であっても、読者は話を聞いてくれます。
身体感覚を伴う表現をする
身体感覚を使った表現を書くと、読み手の身体にダイレクトで反応するため、感情移入しやすなります。小説やエッセイなどにも応用できそうなテクニックですね。
以下の文章は安倍公房さんの「砂の女」の一節です。
主人公が昆虫採集に出かけ、砂丘についたときの描写です。注目すべきは後半の「男は水筒の水を〜」の部分。砂が混じった気持ち悪い空気感がダイレクトに伝わってきます。
この描写が読者を辺り一面砂だらけの、不気味な世界へと誘います。
読むと体のどこかが反応するような身体表現が見つかると、面白い一節が書けるようなります。
「」を効果的に使う
「」には2つの役割があります。ひとつはひとりごとや会話。もうひとつは分割、強調です。
ひとつめの「たしかに!」はひとりごとです。「」を使ってひとりごとや会話を入れると、読者が共感しやすくなります。また、会話があると単調さが少なくなり、文章のテンポがよくなる効果があります。
ふたつめの「どこに向かっているかわからなくなったとき」の「」は強調です。「」をつけることで、ここがポイントですよ!と読者に分かりやすくアピールできます。
このように「」は強力なブキとして使うことができますが、使いすぎには注意しましょう。「」ばかりの文章になるとゴチャゴチャして読みにくい文章になってしまいます。ご利用は計画的に🔥
まとめ
✅冒頭(イントロ)でパワーワードを使い、読者に興味を持ってもらう。
✅読者にメリットがあることを冒頭からアピールすると、離脱率は減る。
✅身体感覚が伴う表現を使うと読者の体が反応するため感情移入しやすい。
✅「」は独り言、会話、強調したい言葉を囲むなど、使う幅が広い。
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