自分軸と経験則が交差するとき
世の中には、トンデモナイ数の職業があります。
就職とは、文字通り「職に就く」ことですが、最近になって確信したことがあります。
それは、天職など存在しないということ。
職業に拘っているうちは、おそらく自分の軸が定まっていない状態なのかもしれません。
過去記事でも書いたことなのですが、あなたに適した職業はあるでしょうが、あなたしか出来ない仕事は創り出さなければ存在しません。
ですから、今世の中にある職業は、あなたの適職ではあっても天職ではないのです。
…このようなことを書いていますが、私も天職を求め彷徨った経験があります。
「自分にしか出来ない仕事、自分らしく在れる仕事がきっとある‼」
…少なくとも私にはありませんでした。
ですから、創ろうと思います。
ということで、今回はキャリア形成について考えてみようと思います。
最後までお付き合いいただけると幸いです。
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そもそも論ですが、「天職など求める必要はない」というのが個人的な見解です。
今はFIRE(経済的自立と早期リタイア)を目指す方が多いように、自分の心身を用いて職に就く期間というのは、短くなっていくのかもしれません。
貨幣経済が正常に機能しているうちは「お金に働いてもらう」という概念が、もっと浸透していくことでしょう。
人口減少に伴う人手不足により、高齢者や外国人、障害者の雇用が進む一方で、人工知能やFA化によって雇用から排出される人も一定数現れることでしょう。
私たちは、健常であるがゆえに働く責務を負っていますが、現在の障害者法定雇用率制度のように、今後は健常者以外の雇用が進む一方で、健常者でありながら生産性の低い方と、先に述べたFIREを体現された方が、雇用から外れていくことでしょう。
これが最終的に格差社会の両端になるのかもしれませんね。
そのような混沌とした社会において、天職という概念そのものが、個人的には意味を成さない代物になると考えています。
では、これからの職業はどうなっていくのか?
私は「個業」と「協業」の融合型が進行するのではないかと感じています。
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例えば、あなたの家の近くにコンビニが2店舗あったとします。
どちらもおおよそ同距離にあり、ドミナント戦略の功罪か、同じ系列の店舗です。
【ドミナント戦略】
ドミナント戦略とは、チェーンストアが地域を絞って集中的に出店する経営戦略。ある地域内における市場占有率を向上させて独占状況を目指す経営手法。
(Wikipediaより)
同じ系列ということは、陳列されている商品は一緒のモノです。
さて、どちらか一方にしか行ってはいけないとなったとき、あなたは何を基準に選びますか?
私なら二つの点で判断します。
それは「客層」と「店員」です。
「客層」とは、単純に店舗の治安を示すバロメーターです。
片方のコンビニが朝から晩まで混雑していたら、違うコンビニを選ぶこともあるでしょうし、学校などの近くで学生の溜まり場となっていたら、私は避けます(笑)。
そして、重要なのが「店員」です。
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人間は、無意識に五感を駆使して生活しています。
「虫の知らせ」や「第六感」と呼ばれるものです。
心理学の研究では、人間は第一印象のイメージをなかなか払拭できないことが知られています。
家族や友人なら、交流頻度が高いので、接していく過程で是正されるのでしょうが、コンビニ店員との交流頻度では減点はあれども加点されることはないでしょうから、自分に合わない店員のいないコンビニを選ぶのではないかと私は考えていますし、私はそのように選んでいます。
「自分に合わない店員のいないコンビニ」というのは、少し分かりにくい言い回しかもしれませんが、「好感を持てる店員」が全国的に多いのか疑問だったので、このように表現しましたm(__)m。
…少なくとも私の場合は「店員が基準」であるという話で進めていきますね。
「コンビニ店員」はアルバイトを含めると個人的な概算になりますが、約80万人ほどが勤める「職業」であり、一つのコンビニを運営する一翼を担っていることから「協業者」でもあります。
どんな職業でも、さまざまな評価基準があり、それが人事考査であれば給与などの待遇に影響します。
しかし、接客業や一部の企業において「人柄」を評価の対象にする動きが少しずつ増えてきているように感じます。
どんな商品を購入するか?
この問いに「誰から購入するか?」という項目が追加されつつあり、それが「個の時代」の特徴の一つとなりつつあるとも感じています。
つまり、同じ商品であっても、誰が売るかで変化するので、そこには「個業」と呼べる個人の特性に左右される状況が現実に存在するということになります。
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「あそこの店員さんは、いつも笑顔でテキパキと働いているよね。」
…こうなると、単なる「コンビニ店員」ではなく「コンビニ店員の○○さん」という認識に変化していくと思います。
「個業」と「協業」の掛け合わせと言うのは、例え企業に属していても、企業のブランド力よりも、社員など、そこに存在する人間としての魅力が勝るビジネスパーソンのことを指すと、私は考えています。
私のようにコンサルタントという職業に就いている方は大勢いると思いますが、一社会人として業務等の改善のための提案やアドバイスをする立場にある人をコンサルタントと呼ぶこともあります。
つまり、「職業名」なのか「生き方」なのかということです。
職業に縛られると、人は知識や技術に引きずられ、本来その職業が社会にどのように作用しているのかを見失うことがあります。
例えば、キャリアコンサルタントとは「職業」という人生に大きく影響を及ぼすモノについて、クライアントがどのように捉え、どのように自分らしく在るかを支えるための良きパートナーとして生まれた職業のはずです。
人生行路を灯す光として、常に人として磨かれなければならない存在です。
しかし、知識や技術に縛られた結果、就転職市場や職業観で悩む方々をビジネススキームに取り込み、自身のキャッシュポイントを探すような状態に成り下がっている状況も事実あるようです。
心の土壌を耕し、種をまき、芽吹くのを支えるための存在が、その芽を刈り取るような行為をしていると言えなくもない状況もあるでしょう。
「自分の将来について相談したいのに、履歴書の書き方を教わっただけだった…」などは、職業としてのキャリアコンサルタントであって、人としてキャリアコンサルタントを生業としてはならないのかもしれません。
履歴書添削を売りにするなら、「履歴書添削アドバイザー」という職業を創ってしまえばいいと思うのです。
「キャリアコンサルタント」と名乗るからおかしくなるのであって、それを必要としている方も、きっと大勢いるはずなのですから。
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私は会社から与えられたり、資格保有者として名乗れる職業や肩書はありますが、それらが私という人間を表現できているか?と問われれば、「NO」と答えます。
この歳になってようやく、視えてきている気はする、掴めそうな気はする…。
それでも自分が何者であるかを適切に表現できる術をまだ知りません。
私自身が、これまで生きてきた道のりで培ってきた自分の軸と、多くの方に与えられてきた経験則が交差するとき、きっと自分にしか出来ない仕事、自分らしく在れる仕事になるのでしょう。
研鑽と創造を繰り返す旅は、まだ続きます。
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ということで、最後までお読みいただきありがとうございました。
今回の投稿は以上です。
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