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経営戦略論、組織論、人材開発などに関する書籍が多めです
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2020年8月の記事一覧

仕事に20%の愛を

“Take me to Church”  by Sergei Polunin .

    2,800万回以上も再生されているこの動画で叙情的なダンスを踊っているのはセルゲイ・ポルーニン。19歳にして、英国ロイヤルバレエ団のプリンシパルを務めた人物です。

    生まれ故郷のウクライナで体操選手として活躍しているところをスカウトされ、その類稀な才能で伝統あるロイヤルバレエの技巧を習得し史上最年少

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マクドナルドで買えるものは・・・

マクドナルドで買えるものは・・・

ITmediaビジネスオンラインから、『サラダマックが大失敗した訳』。

 2006年に発売された「サラダマック」は、当時の健康ブームに乗ったタイムリーな企画で、尚且つ綿密なマーケティング調査に基いて開発・発売したものであるにも関わらずほとんど売れることなく”廃盤”になりました。

 記事は、「(健康的でないものよりは)健康的なものがいい」という一般的な感覚や、マクドナルド社のアンケートに対する「

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戦略の創造学②

戦略の創造学②

前回に続き、山脇秀樹氏著「戦略の創造学」の要約(第4章〜6章)です。

※前回(第1〜3章)はコチラ(↓)をご覧ください

Chapter-4 : 顧客にとって新しい「意味」を創る
   本章では「成功するイノベーターは左脳と右脳を使う」というドラッカーの言をキーテーマに、顧客の購買理由は決して技術(機能や装備、品質)ではなくその製品が呼び起こす感動や共感といった心理的・文化的充足度であるとし、そ

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戦略の創造学①

戦略の創造学①

 米欧を基点に研究を行うミクロ経済学者であり、デザイン思考とドラッカー(マネジメント)の融合によって新たなビジネスを産み出すためのプログラム「ISD」を米国で立ち上げた山脇秀樹氏の著書。

  多くの文献や事例を踏まえて深い洞察が行われており、繰り返し熟読して噛み締めたい一冊ですので、少し長めに要約してご紹介します。

Chapter-1 :なぜ新しいモデルが必要なのか
  日本には身近な問題を様

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決断=判断+跳躍、判断=発想+検証

決断=判断+跳躍、判断=発想+検証

  伊丹敬之氏の新著「直感で発想、論理で検証、哲学で跳躍」(東洋経済新報社)。

  経営者が行なう『決断』を発想→検証→跳躍のプロセスに分解し、それぞれのプロセスに必要な要素や能力について、本田宗一郎(スーパーカブ)、安藤百福(チキンラーメン)、小倉昌男(宅急便)といった偉大な経営者たちが行なった大きな『決断』を例に挙げて示しています。

  経営者の仕事を究極に突き詰めれば、それは『決断』であ

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リモートは万能にあらず

リモートは万能にあらず

  日経ビジネスオンラインの最新記事から『リモートは万能にあらず。譲れない価値観がある』。コロナ禍に伴う「新たな生活様式」、なかでもリモートワークへの拙速なシフトに待ったをかけています。

  筆者は、感染が拡大する局面での緊急措置として広まったリモートワークが、病気を抱えていたり、子育てをしていたりする社員が仕事にフル参加する上では有効な手段である一方、全ての業務を代替できるほど万能なものではな

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70歳まで第一線で働き続ける最強のキャリア術

70歳まで第一線で働き続ける最強のキャリア術

  田中研之輔氏著『プロティアン 〜70歳まで第一線で働き続ける最強のキャリア術』(日経BP)

  法政大学キャリアデザイン学部の教授である筆者が、1976年にダグラス・ホール氏(ボストン大学)によって提唱された「プロティアン・キャリア」の概念を基に著した新著です。

  「人生100年時代」と言われ、政府は70歳までの就業機会確保の義務化を法制化しました。一方、昨年末から年初にかけて、トヨタ自

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高校野球の新たな形を生み出したリーダーシップ

高校野球の新たな形を生み出したリーダーシップ

 新型コロナウイルス感染拡大に伴い中止を余儀なくされた今年の高校野球甲子園大会。現在、夏季予選に代わる代替大会が開催中ですが、昨今、そのあり方に対しては様々な問題が提起されています。

 投手の球数制限や延長タイブレーク制の導入など選手の安全管理に関することのほか、組織の体育会的気質によって起こる諸問題など、国民的スポーツだけあっていずれの議論、報道も盛り上がります。

 また多くの部員を抱える強

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