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And The Marathon Continues... ブラック・サミーが語る、ニプシーの人生、ステープルセンターでお葬式が行われた理由
数日前に公開された、LAのレジェンドでラジオ司会者、ビッグ・ボーイがニプシーのお兄ちゃん、ブラック・サミーに、ニプシーの人生について訊いたインタビュー。
5年前に行われたニプシーのお葬式について、今まで明かされていなかった衝撃の裏事情。
なぜ、地元の教会がニプシーの葬式を拒んだのか。
ニプシーもサミーも刑務所に入った過去があるし、ニプシーが地元のクリップスに従事していた時もあった。しかし地元に
The Revolutionary: 『ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償』
今更ながら、『Judas and the Black Messiah(ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償)』をやっと観れた。頭をカチ割られたような衝撃に、呆然としながら帰路についた。
社会の必要に迫られて生まれたブラックパンサー党、そしてシカゴ支部のチェアマン・フレッド・ハンプトンを生かしておかなかったアメリカを呪い、その国に生きる自分に疑問を投げかける。
そして結局のところ、この国にはめら
Sorry Not Sorry: タイラー・ザ・クリエイターの軌跡
2021年の『Call Me If You Get Lost』に、未発表などの8曲を入れて突然リリースされた、タイラー・ザ・クリエイターの『Call Me If You Get Lost: The Estate Sale』。
「Estate Sales」というのは、財産の処分、販売、という意味。正式版入りしなかった曲の処分、という意味では残り物なのかもしれないけれど、ヴィンス・ステイプルズやA$
It is what it is : 白人地域に中国の食料品店がない理由
Tiktokのビデオなんですが、どうしてもうまく埋め込みできず…
「なぜ白人地域には中華料理屋や中国人の食料品店がないの?」という質問に対する、エイミー・チェンというアジア系アメリカ人女性の返答。ハッシュタグから見ると、彼女は人種差別に反対し、人種間の結束を目指しているようだ。
彼女の説明を聞くと、ロサンゼルス暴動や、映画『Boyz N The Hood』、ラターシャ・ハーリンズの事件などを思
"good vibes only" @ Hilltop Coffee + Kitchen in Inglewood: イッサ・レイが開きたかったコーヒーショップ
「自分の地元に黒人、有色人種が経営するコーヒーショップがないことに、いつもがっかりしていた」という理由から、2019年、LA近郊で彼女の地元であるイングルウッドにコーヒーショップ「Hilltop Coffee + Kitchen(ヒルトップ・コーヒー+キッチン)」を共同経営でオープンした、イッサ・レイ。その後ニプシーの地元のスローソン、またイーグルロック(ストーンズスロウの本拠地)にもオープンし、
もっとみるRevolutionary: トンゴ・アイゼン=マーティン@ノーネーム・ブック・クラブ
最近、以前から興味のあったノーネーム・ブック・クラブに加入した。パンデミック中はあらゆる対人のイベントが休止されていたので加入に躊躇していたのだけれど、最近全米各地でイベントが行われているため、加入を決意した。わたしが加入した後にLAで初めて行われたイベント、ベイエリアの詩人、トンゴ・アイゼン=マーティンをゲストに招いて行われた詩の朗読会+座談会に出掛けて来た。
会場はノーネーム・ブック・クラブ
Miles Davis: 闇のプリンスの父親像
「世間では、父は闇のプリンスで、観客を無視して背を向ける不機嫌なパフォーマーだと思われています。それは実際の父とは全然違うんです。でも、伝説的なバンドの一員として一緒にステージに立つまでは、そのことに気づきませんでした。父は観客に背を向けていたのではなく、バンドの方を向いていたんです。それは、彼の演奏を聴くためにそこにいる人たちに対する無礼な態度ではなく、演奏するためにそこにいる人たちに対する敬意
もっとみるSidewalk Rebel:ギャングスタ・ガーデナー、ロン・フィンリー、独立記念日に物申す
今日、インスピレーションを感じたロン・フィンリーさんのポエトリーを、忘備録に、意訳しておこうと思い立った。
まずは、以前インタビューした会話を元に、ロン・フィンリーさんの紹介から。
LA在住でファッション・デザイナーをしているロン・フィンリーは、彼が住むサウスセントラル(現在の名前はサウス・LA。LA暴動の後、イメージチェンジの為に市が改名)には、新鮮な果物や野菜が買える食糧品店が近所にない、