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Today's Mr. Eyob: コーヒーの起源はエチオピアにあり

LAでいろんなコーヒーを試してみて、自分の好みは、酸味のあまりない深い味わいのエチオピアのコーヒーだと気づく。そして辿り着いたのが、LAのリトル・エチオピア(エチオピア街)にあるレストラン、「ブナ・エチオピアン・レストラン&マーケット」のコーヒーであり、もう長らくわたしにとっての「ザ・コーヒー」となっている。

今日もいつものようにコーヒー豆を買いに行くと、ご機嫌な店主のイヨブさんが、自慢のTシャツの話しをしてくれた。「これは重要なキングのふたりだ。この店のコーヒーは『キング・コーヒー』だから、3人合わせて『スリー・キングス』だな!」

聞けば、このTシャツの右側の方は、Negus Mikael of Wollo(ニーガス(またはネガス)・ミカエル・オブ・ウォロ)というエチオピア帝国の貴族であり、レゲエ好きの方には有名なラスタファライ運動の神の化身と言われる、ハイレ・セラシエ1世の奥さんのお父さんだそう。

ミカエルさんの頭に付いた「ニーガス(Negus)」は、「キング」を意味するのだと。まさにこの言葉は、ケンドリック・ラマーの2作目『To Pimp A Butterfly』に出て来た「i 」の会話の中で、エチオピアから来た「王族、黒人皇帝、国王」を意味する言葉だと彼が紹介した言葉だ。南アフリカでのツアーからコンプトンに戻ったケンドリックは、「自分たちは『Nワード』ではなく、『ニーガス』なのだ」と力説する。(イヨブさんはケンドリックのことをあまり知らない様子)


次に書き出してくれたTシャツの左側の方は、ニーガスであるミカエルさんの息子である、「リジ・イヤス(Lij Iyasu)」さんだと言うのだ。「え、イヤス? 日本語では「癒す(Healing)」って意味だよー!」とわたしが伝えると、目をキラキラさせて、「聖書の中では『イヤス』は『メディスン(Medicine:薬)』を意味する言葉だよ!」と言うのだ。なんという繋がり! エチオピアとアメリカと日本が、図らずも繋がった瞬間だ。とても偶然とは思えない。

ほんの5分ほどの会話の中に、聞き覚えのある言葉や濃い情報がイヨブさんの口から流れ出る。ああ、こういうのがインスピレーションがもたらすコネクションなのだと、どうしても残しておきたくて、こうしてPCに向かっている。

どうやら、エチオピアの歴史をちゃんと学ぶときがきたようだ。

ブナ・エチオピアン・レストラン&マーケットのオーナー、イヨブさん。ある意味、この絵面は「フォー・キングス」じゃないか。

今度、エチオピア料理のレシピ本を出版するのだそうだ。ぜひ、日本語に訳したいなぁ。ここのエチオピア料理は本当に美味しいから、とっても楽しみ!

今はとんでもない円安で厳しいと思うけれど、落ちついたらぜひここで、これを読んでくださっている日本の方々に、イヨブさんと奥さんの美味しいエチオピア料理を楽しんでいただけたら、と楽しく想像している。

Buna Ethiopian Restaurant & Market


レストランを訪れた時に流れていた曲。ああ、だいすきだ、MULATU ASTATKEさん。


Give Thanks for sharing your knowledge and inspiration, Mr. Eyob! 
Oh and Thanks always for your delicious King of Coffee!
From a big fan of your coffee and restaurant :)

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