マガジンのカバー画像

小説

17
運営しているクリエイター

#小説

『闇の奥』 (岩波文庫 赤 248-1) ジョセフ・コンラッド著 中野好夫訳。別の小説にコンラッドが登場人物として出てきてしまったで、急いで読んでみた。

『闇の奥』 (岩波文庫 赤 248-1) ジョセフ・コンラッド著 中野好夫訳。別の小説にコンラッドが登場人物として出てきてしまったで、急いで読んでみた。

『闇の奥』 (岩波文庫 赤 248-1) 文庫 – 1958/1/25
J.(ジョセフ) コンラッド (著), 中野 好夫 (翻訳)

Amazon内容紹介まず、読んだ岩波文庫の紹介

いまひとつ分かりにくい。ので新訳で最近出た新潮文庫のほうのAmazon紹介

もひとつ、光文社古典新訳文庫の

ここから僕の感想 この小説は、コッポラの名作映画「地獄の黙示録」の原作として有名なんだけれど、今回読ん

もっとみる
同志少女よ敵を打て(逢坂冬馬乗/講談社/直木賞候補受賞作品)

同志少女よ敵を打て(逢坂冬馬乗/講談社/直木賞候補受賞作品)

<著者について>

逢坂冬馬さん

埼玉県 所沢市 生まれ、 横浜市 育ち。 明治学院大学 国際学部 国際学科 卒 。 2021年、『同志少女よ、敵を撃て』で第11回 アガサ・クリスティー賞 大賞を、史上初の全選考委員が5点満点をつけて受賞し、デビュー 。

<直木賞とは?>

正式には「直木三十五賞」。単行本、各新聞・雑誌として出版された大衆小説の中で最も優秀な作品に贈る賞として、1935年に芥

もっとみる
52ヘルツのクジラたち(町田そのこ/中央公論社/本屋大賞ノミネート受賞作品)

52ヘルツのクジラたち(町田そのこ/中央公論社/本屋大賞ノミネート受賞作品)

久々のアップです。引き続きよろしくお願いします。

<著者について>
町田そのこさん

福岡県生まれ。子供の頃に、氷室冴子さんの『クララ白書』を読んで、将来は作家になりたいと考えるようになったとのこと。学生時代から小説や学生演劇の台本を執筆を始め、2016年「カメルーンの青い魚」で新潮社が主催する第15回女による女のためのR-18文学賞の大賞を受賞。2021年、「52ヘルツのクジラたち」で本屋大賞

もっとみる
高瀬庄左衛門御留書(砂原浩太朗/講談社/直木賞候補作品)

高瀬庄左衛門御留書(砂原浩太朗/講談社/直木賞候補作品)

<著者について>

砂原浩太朗さん

早稲田大学第一文学部卒業後、出版社勤務を経て、フリーのライター・校正者となる。2016年、第2回「決戦!小説大賞」を受賞し、『いのちがけ 加賀百万石の礎』でデビュー。本作品が2作目。

<直木賞とは?>

正式には「直木三十五賞」。単行本、各新聞・雑誌として出版された大衆小説の中で最も優秀な作品に贈る賞として、1935年に芥川賞とともに創設されました。

直木

もっとみる
【読了雑感】一人称単数/村上春樹

【読了雑感】一人称単数/村上春樹

僕には人間関係において思い出すと胸が疼く過去が、いくつかあります。
大きなものから、小さなものまで。

決定的な何かがあったわけでもなく、なんとなく居心地の悪さを抱えたまま、なんとなく時間だけが過ぎ去って、なんとなくそのまま疎遠になってしまう。謝らなければと思いながらも、タイミングを掴めなかったり、いまさら・・・という気持ちでそのまま流してしまったり。

もう何年も、あるいは何十年も会ってない間

もっとみる
少年と犬(馳星周/文藝春秋/直木賞ノミネート候補作品→受賞)

少年と犬(馳星周/文藝春秋/直木賞ノミネート候補作品→受賞)

<著者について>

馳星周さん

1965年、北海道生れ。 ペンネームの馳星周は本人がファンである映画監督・俳優の周星馳の名前を逆にしたもの。1996年、日本ミステリ界に衝撃を与えた『不夜城』でデビュー。金城武さんが主演で映画化もされましたね。

吉川英治文学新人賞、日本冒険小説協会大賞を受賞する。 1998年、『鎮魂歌―不夜城II―』で日本推理作家協会賞を受賞。そしてこのたび直木賞を受賞されまし

もっとみる
銀花の蔵(遠田潤子/新潮社/直木賞ノミネート候補作品)

銀花の蔵(遠田潤子/新潮社/直木賞ノミネート候補作品)

<著者について>

遠田潤子さん

大学を卒業後、専業主婦を続ける傍ら執筆した『月桃夜』で第21回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。『オブリヴィオン』が「本の雑誌が選ぶ2017年度ベスト10」第1位に輝く。苛烈なまでに人間の業を描きながらも、生の力強さ、美しさを感じさせる独自の世界観で読者を魅了。他の著書に『雪の鉄樹』『冬雷』『ドライブインまほろば』『廃墟の白墨』などがあります。

<直

もっとみる