見出し画像

やりたいことを追求する!目標に向かって夢中になれる3つのingとは?〜マネプロ#29

こんにちは!
DeNAでHRビジネスパートナーをしている坪井(@tsubot0905)です。

マネジメントの進化を探求するnote
『マネプロ』は今回が第29回目です。

このマネプロnoteのシリーズでは、5分で分かりやすく学べるシンプルな構成と、相手とのコミュニケーションで使えるようなシンクロしやすい問いを意識した内容を心がけています。

さて、今回のテーマは「目標の設定」です。

前回のマネプロのテーマ「目標の構造」の中で書いた【want to】の目標について探求します。自分が心から望んでやりたいことであるwant toを目標設定できるように3つの視点を書きました。

目次はこちら!

<目標はどのくらい実践される?>

ダイエットや学習などの目標を決めて、実践を1年間継続できる人はどのくらいいると思いますか?

あるアメリカの大学の調査によると
答えはわずか7%…でした。

つまり、
自分で立てた目標の93%が失敗している。

しかも、4人に1人は1週間以内で諦めていたと…
(日本ではこれを三日坊主と表現するだろうな)

目標を実践に変えていくのは、
言うは易く行うは難し…ですよね。

その調査では、「なぜその目標を達成したいのか?」という目的や意味を決める重要なプロセスが抜けている。だから普段の生活から変化できない、という考え方が展開されていました。

<目的や意味のある「ゴール」を決める>

目的や意味がはっきりしていないと、
目標というものは形骸化してしまうものです。

目標は、あくまで目的としている所にどれだけ近づいているかを確かめる指標みたいなものです。目的なしに目標だけ掲げても仕方がありません。

しかし、「目標」という言葉には、どこか“やらされ感“を感じさせる力があるため、うっかりしていると目的を見失ってしまうのかもしれませんね。

私がコーチングを行う際にも、「目標」という言葉は使わず、相手にとって目的や意味をもつ「ゴール」を決めるプロセスを必ず取り入れています。

ゴールについてもう少し詳しく見てみましょう。

<ゴールはムービングターゲット>

ゴールには、初めから目的や意味が込められたものもあれば、対話を通じて目的や意味が育っていくものもあります。時には状況の変化でガラッと変わってしまうことさえある。

ゴールとは、ムービングターゲットです。

一度定めたら固定化されるものではなく、常に変化します。一度決めたゴールが通過点となり、さらに先のゴールが生まれることもあります。

目標(ゴール)をつくるのは創造的な行為です。

絵を描くことや、工作すること、新しい遊びを考えること。自分の中で楽しかった創作活動を思い出してください。ゴールは、その気持ちでつくるものなのです。

やりたい気持ちが変わったり、行動をする衝動が起きないゴールなら、ゴールは変えてしまっても全然構わない。自分がワクワクしてやりたくなるゴールに進化させて、自分を変化させましょう。

<ゴールづくりに大切なことは?>

ゴールをつくるのに大切なこと。

それは「心の底から望んでいることは何か?」を突きつめることです。本当の自分が、好奇心・執着心を持てるもの。これに向き合うことです。

前回のマネプロでは、目標の種類を【have to】【want to】【hope to】に分けて説明しました。

心の底から望んでいるwant toは、
have toのような役割や義務感ではなく、
hope toのような憧れや妄想とも異なります。

このwant toを意識することが
ゴールづくりにはとっても大事なこと
です。

want toの発掘には、情熱の源となる震源地にアクセスする必要があります。want toから創られるゴールが、あなたの日々の活動への没入感や夢中を生み出します。

次の章からは、want toに向き合う視点を紹介し、具体例として私のwant toをお披露目します。(少し恥ずかしさもありますが・・・)

<want toを追求する3つの視点>

want toに向き合うための3つの視点。
それは「being / having / doing」です。

一つひとつ内容を見ていきましょう!

<being>

beingの意味は「状態・あり方」。あなたにとって、どんな価値観で日々を過ごし、どんな出来事を大切にして生きるのが理想ですか?これがwant toを考える時のセンターピンになる問いですね。

・私はどうありたい人なのか?
・want toの実現に必要なことは「理想」
・やることは理想にむけて“準備”をすること

<having>

havingの視点では、何をしている時に自分の強みや持ち味が出せているか?を考えてみましょう。自分らしさが活きて好奇心を持てるテーマを見つけることが大切です。“好きこそものの上手なれ”。ドラッカーの言葉を借りるなら"強みの上に己を築け"。己の強みが成長する好奇心を見つけるべし!

・私は何を強みにしたい人なのか?
・want toの実現に必要なことは「成長」
・やることは成長につながる“装備”をすること

<doing>

doingの視点では、日々どんなことを意識してどんな行動をしている人でいたいか?を考えてみましょう。want toのように「遠く・先の・大きいもの」でなくても構いません。doingで扱うのは「近く・今の・小さいもの」。すなわち、日々の習慣です。

・私はどんな日々を過ごしたい人なのか?
・want toの実現に必要なことは「習慣」
・やることは習慣として“常備”をすること



<want toとゴールの事例紹介>

さて、ここからは、もっと具体的にイメージを持ってもらえるように私自身の事例となります。イメージの参考になれば幸いです。

<私のbeing>
■want to / 理想
「豊かさ・らしさ・面白さ」のSTORYを創る

■ゴール / 準備
STORYのある夢を100個叶えること

あなたは一度きりの人生をどう歩みたいか?

私はそこから自分自身の在り方を考えました。

人生を映画のストーリーと見立てた時、さまざまなシーンでどんな感情を味わいたいかをwant toに書いています。

大テーマとして「豊かさ」「らしさ」「面白さ」があって、3つとも終わりが“さ”だったので、自分の中では「3つの“さ”」を合言葉に思い起こしています。

「3つの“さ”」につながるやりたいこと(夢)を100個叶えることが私の巨大なゴールです。社会人1年目からこの夢100プロジェクトという壮大なテーマに挑んでいます。

私は元々大きな夢がなかったので、夢を追いかけている人ってどこか眩しく羨ましい存在だったんです。

ところが、社会人になって「夢はいくつあっても良い」という考え方に出会い、私も夢追い人へ変わりました。

はじめに夢を絞り出してみたところ、小さな夢を60-70個書くのがやっとでした。ですが、いまでは150個を超える夢リストに成長しています。叶わなかった夢はいくつもありますが、夢を描き始めてから15年間で77個の夢は叶いました。

振り返るとなかなかのハイペース。これは夢リストを増やし、夢を叶える“準備”を心掛けてきた成果です。1つ1つの夢が私にとって目的や意味のあるゴールになっています。

<私のhaving>
■want to / 成長
「HRBP・マネジメント・コーチング」を磨く

■ゴール / 装備
①HRBPという仕事について年間24回の情報を発信する
②マネジメントのnote /マネプロを4年間で100話連載する
③40歳までにプロフェッショナルコーチの資格を取得する

あなたは何を強みにしたい人なのか?

私は「HRBP」「マネジメント」「コーチング」がキーワードです。タグづけのように今後増えそうですが、今は3つにフォーカスしています。

「HRBP」という仕事のあり方やスタンダードを発信したいという情熱から、HRBPの取材記事・イベント登壇、400名を超えるコミュニティの運営を行ってきました。

過去1年間を通じて、オンラインで21回・約5.2万PV、オフラインでイベント4回・応募約480名、となる情報発信ができました。これは夢リストにも記載していてゴールを達成できた実例です。

現在は「マネジメント」と「コーチング」の強みとなる“装備”をできるようにゴールを作りました。マネプロ100話とプロコーチ資格取得のためのコーチング500時間に向けて日々鍛錬中です。

これらも夢100に加えているゴールです。今までの経験上、ゴールを達成したらさらにその先のゴールが生まれます。havingの強みが磨かれた先にある、未知なるゴールが生まれるのも楽しみの1つです。

<私のdoing>
■want to / 習慣
「遊学働」の実践

■ゴール / 常備
「心技体」が整っていること

あなたはどんな日々を過ごしたい人なのか?

私は新卒で入社した会社に影響を受けました。

「遊学働」すなわち「富豪のように良く遊び、子どものように良く学び、社長のように良く働く」を実践している社会人はカッコいい。

私は決して富豪でも・子どもでも・社長でもありません。てすが、富豪のように豊かな時間を過ごし、子どものように多くの学びから刺激をうけ、社長のように視座を高く働けていたなら「人生はもっと面白くなるだろうな」「そうありたいな」ということです。

これが私のwant toである
「遊学働」に込めた意味合いです。

doingのwant toは習慣と関連します。日常でwant toを満たせるように、常に備えている状態を創って保つ“常備”がポイントになります。

例えば、子育てが大変な今だからこそ、たくさん旅行にいって「遊」び、家族での「心」のリフレッシュを大切にしたい。

そして、子どもが小さい時に一緒に過ごした思い出をたくさんつくれたら人生の「豊かさ」を感じられるだろう。

だから、今年の1年間は2ヶ月に一度は旅行することを習慣にする。
doingはそんなゴールの作り方ですね。



<ゴールは次なるゴールを生む>

私のwant to とゴールの事例を書いてみました。
イメージの理解に役立ちましたでしょうか?

社会人になってから15年間向き合ってきているので、まだまだ書けることはありますが、恥ずかしさもあるので今日はここまで(笑)

ということで、
人生を通じてやりたいwant to を発掘して
たくさんのゴールを量産してみてください。

いくつかのゴールを達成するたびに、
また新たなゴールや行動が生まれるはずです。

<今回のQuestions>

以上が29回目のマネプロでお届けしたかったコンテンツでした!
いかがでしたでしょうか?

ということでマネプロ恒例、最後の問いです。

今回のテーマを通じて、リーダーやマネージャーの方々に問いかけたい4つの質問を選びました。忙しい皆さんの思考の整理と、新たな行動の後押しになれますように!


<次回にむけて>

3つの視点からwant toを探求して
ゴールを設定する方法について書いてきました。

want toの起点となる情熱の源にアクセスするためには、過去の原体験に注目することも重要です。

というわけで、次回は「目標の起点」がテーマ

やらされ感のある目標にならないよう、have toのゴールを生み出してしまう原因についても書きたいと思います。

次回は2週間後の水曜日。お楽しみに!
良かったらnoteのスキ/フォローをお願いします。

最後まで読んでもらえて嬉しいです。
ありがとうございました!

Twitterのフォロリツ大歓迎です!
DMでの感想も是非!(
@tsubot0905

2022年から「変化をリードするコーチ」として社外のリーダーへのコーチ業も取り組んでいます。HR経験者限定のコーチコミュニティも運営中です。ご興味ある方がいたら連絡くださいね!

この記事が参加している募集

スキしてみて

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?