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旅する雑記帳

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2019年12月の記事一覧

静かな電車

静かな電車

久しぶりに旅をしている。東京から九州までを青春18きっぷで行く予定だ。

置いてきてしまったものを取り戻すように。
置き去りにしてしまったものが帰ってくるのを待つように。

各駅停車の電車に揺られていると、ふと大学時代に乗ったロンドンの地下鉄を思い出した。



広告の類が一切ない静かな車内に様々な国の人が座っている。初めての海外旅で少なくない不安を抱えながら座っていた。

当時の自分は大学生で

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誰にも見られないとても個人的な空間としてのnote

誰にも見られないとても個人的な空間としてのnote

真夜中、自分の奥底にある湖の前に佇む。そのには一つの音も存在しない。だれもいない。



noteを書くという行為は、本質的にはとても孤独で自己中心的な行為だと思う。

書きたいから書く
書かずにはいられないから書く
届けたいから書く

その想いを誤魔化してはいけない。

誰かのために
誰かに届けたいから
読んでくれる人がいるから

そんな言葉で取り繕ってはいけない。表面的な言葉の奥にはとても大

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自由と期待、選択と意思。

自由と期待、選択と意思。

自由であることは、選択の連続です。

言いたいことを言う
すきなことをする
やりたいようにやる

耳障りはいいのですが、とても難しいことだと思います。それは自分の意思を表明することだから。

誰かの期待に応えたり空気の流れを読んだりすることは、自分というものを奥の方にしまうことでわかりやすい傷つきを避けられるかもしれません。

これをすれば相手は喜んでくれる

そういったものがわかる人ほど、本当に

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言葉を紡ぐときに零れ落ちるものを見たいから、言葉を紡ぐという矛盾

言葉を紡ぐときに零れ落ちるものを見たいから、言葉を紡ぐという矛盾

喉まで出かかったことを、しまう。
文章を書いた紙を、くしゃくしゃにする。



言葉で表現できることはとても限定的だ。

日本語で書く以上、日本的な表現から抜け出ることができない。他の言語でも同じことが起こるだろう。

他人のnoteを読むときに意識することがある。

どんな想いで文字を綴っているのか。
その人の生き方がどんなものか。
一連のnoteの流れはどんなものか。

文章と文章の間、no

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一番明るい人が、一番深い闇を知っている

一番明るい人が、一番深い闇を知っている

輝いて見える人がいる。成功の中心にいるように見える人が稀にいる。そんな人を見ると、いつも思うことがある。

自分には見れないような景色が広がっていると思いながら、できる範囲で相手の見ている景色を想像してみる。

相手の目線を想像すると、どんな人にも光と闇の二面性があるように思う。

仕事や家族、趣味など、人はタイミングごとに異なる一面を見せる。自分から見えるその人は、その人の一面に過ぎない。自分か

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【前編】プライベートでのお金の使い道を考え直す

【前編】プライベートでのお金の使い道を考え直す

最近、cotreeの会社で使っている費用を確認する機会がありました。

「これはクライアントさんとカウンセラーさんたちからもらっている大切なお金なんだよな。もっともっと大事に使おう。」

そう思った時、その考え方は自分のプライベートでも同じことが言えることに気づきました。

お金の役割お金という存在の機能は、資本主義において、色々なものに交換可能な通貨としてのものですが、意味づけはさまざまです。

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君の手を掴むことができなかった頃の話 #呑みながら書きました

君の手を掴むことができなかった頃の話 #呑みながら書きました

隣に座っているのに、遠かった。
自分の視界は、ぼんやりと滲んでいた。

なぜそんなに想ってくれるのか。
こんな大した価値のない自分をどうして。

そう、ずっと、思っていた時期がある。



いままでに伸ばしてくれた手を掴むことができなかった人が、二人いる。どちらの人も、自分以上に自分のことと自分との未来のことを考えてくれていた。

夜一人になったとき、ふとどうしてその手を掴むことができなかったの

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何者でもない時、自分らしくなる

何者でもない時、自分らしくなる

最近、「話を聞くのが上手いですよね」と言われることが何度かあった。

得意かどうかはわからないけれど、人の話を聞くのはすきだ。自分が知らない価値観や世界を知ることが、とてもすきだ。

無意識に何者かになろうとする時話を聞く中でたまに感じているのは、その人の「何者かになろうとしている感」である。大抵の場合、その願いはぼんやりしていて、自分以外の人や環境からの要請に動かされている。

会社から求められ

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