メタル君の「今日の精神医学豆知識!」(176)-(180)
皆様、こんにちは。鹿冶梟介(かやほうすけ)です😆
メタル君が毎朝Twitterで呟いている豆知識の総集編です!
侍JAPAN優勝しましたね!㊗️⚾️🇯🇵
手に汗握る展開で、こんなに野球が面白いと感じたのは久しぶりです!
決勝は仕事で見れませんでしたが、外来ロビーで患者さんたちの湧き上がる声が聞こえ、
「(やった!優勝だ!)」
と診察しながら喜んでいました。
そんな様子を察してか、診察を受けていた患者さんも、
「やりましたね」
とニンマリ…。二人でロビーに行って、優勝を喜ぶ侍ジャパンの様子を確認しました(笑)。
(<=真面目に仕事しろ、とか言わないでね…😅)
さて、今回は第176回から180回までの朝ツイートのネタをまとめています。
note民の皆様も、ご興味があれば是非小生のTwitterを覗いてみてください☺️
Twitter民の皆様も、Twitterでは語りきれなかった【メタルのおまけ】がございますので、ご興味があれば是非お読みください!
【今日の精神医学豆知識集!(その36)】
【メタルのおまけ】
赤玉、白玉ことベゲタミンA、Bは広島静養院にいた松岡龍三郎によって考案され、日本だけでしか販売されていなかったよ。適応疾患は統合失調症、老年精神病、躁病、鬱病またはうつ状態、神経症における鎮静催眠だけど、覚醒剤精神病の患者さんはこの薬をよく欲しがっていたイメージがあるな…。
↓ベゲタミンは英語で書くとVegetamin。何だかベジータっぽいですよね?
【メタルのおまけ】
アバンやカランの他に、エレン(塩酸インデロキサジン)、セレポート(塩酸ビフェメラン)、ヘキストール(プロペントフィリン)、トレンタール(ペントキシフィリン)、ドラガノン(アニラセタム・サープル)、ブレンディール(マレイン酸シネパシド)、なども同じ理由で承認が取り消されたよ…。
一方生き残ったのは、サアミオン(ニセルゴリン)ぐらいで、現在の適応は「脳梗塞後遺症に伴う慢性脳循環障害による意欲低下の改善」だよ。
↓小生の弟は雨傘で「アバンストラッシュ」をよくやっていました。男の子はみんな剣(傘)を持つと勇者になるのです!
【メタルのおまけ】
アバンは武田薬品から販売されていたメイドインジャパン薬だよ。販売中止になったとは言え、日本製の薬剤が再び日の目を見るといいな…。
↓武田薬品といえばタケキャブ、タケプロンを思い出します。
【メタルのおまけ】
この他にも、睡眠薬や抗不安薬依存の患者さんにプラセボ薬の「乳糖」を処方したり、全く効果のないビタミン系の薬や胃腸薬を出すこともあったよ。プラセボ効果は患者さんと医師の信頼関係のバロメーターと言えるけど、今ではいくら患者さんのためとは言え説明と同意なしではできない治療法だよ…。
↓前にも紹介しましたが、プラセボ薬って販売されているんですよ!(買う人いるのかな?)
【メタルのおまけ】
恐ろしいのは一昔前には大人だけでなく、受験で悩む学生や夜泣きする子供にもトランキライザーが処方されていたことだね…。しかも発売当初は医師の処方箋なしで薬局に気軽に購入できたんだ。恐ろしい話だよね…。
↓こんな処方箋なら欲しいですね!小生も治療としてグルメとワインを出すクリニックを…、なんて妄想をしてしまいます!
【メタル君の考察】
今回は精神科の”ひと昔前"のお薬に関するツイートが中心だったね。
反響が大きかったのは、1999年代に流行った脳循環改善薬が今では承認取り消しとなったことかな。
ツイートでも説明したけど、当時の脳循環改善薬の市場規模は活況で中でもアバンとカランはブロックバスターと言えるぐらいの売り上げだったよ。
当時は十分な臨床試験をしないまま販売され、開発メーカーは批判を受けたけど、アバンのように別の疾患で再注目されることもあるよ。
これからもマニアックな精神科ネタをバシバシ紹介していくね😉
↓この帽子をかぶってジョギング行こうかな…🤔
【Twitter】
Twitterもやっています!宜しけば、絡んでくださいな☺️