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メタル君の「今日の精神医学豆知識!」(16)-(20)

皆様、こんにちは。鹿冶梟介(かやほうすけ)です。

Twitterで相棒のメタル君(メタルスライム)が、毎朝呟いている「精神医学豆知識」もだいぶ増えてきました。

そして今回は第11回から15回までのネタをまとめております!

note民の皆様も、ご興味があれば是非私のTwitterを覗いてみてください☺️

またTwitter民の皆様も、Twitterでは説明しきれなかった(おまけ)を加えておりますので、ご興味があれば是非お読みください!


【今日の精神医学豆知識集!(その4)】

16.チョコレート癖(仏語: chocolatomanie)という言葉があるよ。これはカカオ含有50%以上のブラックチョコレートを毎日100g以上食べないと気が済まない状態だってさ。ハードなスポーツやギャンブル好きに多いって。

(おまけ) ちなみにブラックチョコレートだけでなく、普通のチョコにも依存性があるよ。ミシガン大学で行われたモルモットを使った実験で、チョコを食べたラットの脳内麻薬「エンケファリン」のレベルが上昇したそうだよ(下がその文献です)。


17.ワイン癖(oenomania)という言葉があるよ。ワインを飲むことへの抵抗し難い欲望のことだよ。類語で渇酒癖(dipsomania)という用語もあるよ。鹿冶さんもこの病気じゃないのかな?

(おまけ)渇酒癖は、衝動的に数日間暴飲することで、躁鬱病やてんかんを背景に起こることがあるそうだよ。ちなみに鹿冶さんが暴飲しないように、僕はいつも監視してるよ!

↓メタル君…、こうはならないでね… (Kinlde unlimitedでは¥0)。


18.抗うつ剤は飲んでもすぐには効かないよ。飲み始めて10日から2週間して、ようやく効果が現れ始めるよ。だから早期に中断すると、抗うつ薬の効果を十分評価できないんだ。

(おまけ)でも副作用の方は直ぐ現れるから、そのせいで内服を止める患者さんも多いよ。主な副作用は眠気、吐き気、頭痛、口渇、下痢があるよ(抗うつ剤の種類にもよるよ)。最初の数日で副作用は軽減するけど、もし副作用が激しくて我慢できないようなら、遠慮なく主治医の先生に相談してみよう!

↓古い本ですが、精神科治療薬の副作用について、よくまとまっています(精神科専門医におすすめ)。


19.”プラセボ"の語源は、ラテン語で「私は喜ばせるだろう」という意味だって。転じて「患者を喜ばせる(満足させる)」となって、今の”プラセボ"の意味になったそうだよ。

(おまけ)プラセボの研究では、1955年に発表されたハーバード大学のBeecher教授の論文「The powerful placebo」という論文が有名で、この中で教授は「プラセボだけで患者の35%に改善を認めた(痛み、不安など)」と結論づけたよ。でも、研究方法に問題があったようで、プラセボ効果の再検証がされた近年の研究によると、「プラセボの効果はBeecher教授が言うほどはない」という結果が出ているよ!(下はBeecher教授の研究に懐疑的な論文です)


20.恐怖症の中に”長い単語恐怖症”というのがあるよ!英語では、hippopotomonstrosesquipedaliophobiaと言うんだってさ。英単語、長っ!っていうか、どう発音するの!?

(おまけ)hippopotomonstrosesquipedaliophobiaは、カタカナで表記すると「ヒポポトモンストロセスキッペダリオフォビア」だって。なんだか、ドラクエの復活の呪文みたいだね...!

↓ふっかつのじゅもん風、トートバッグだそうです。


【メタル君の考察】

今回もマニアックな精神医学トリビアを紹介したよ。

もう少し掘り下げたいのは、”プラセボ効果”に関する研究かな?

きっと鹿冶先生が、そのうち詳しく紹介するかもね。

また朝の呟きをまとめて紹介するから、来週もよろしくね!


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