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2023年11月の記事一覧

人を信じる事がなかなか出来ない

人を信じる事がなかなか出来ない

基本私は人を信じる事が苦手です。
数分しか合っていない人を当然信じるなどできず、ましてやまして顔も見た事のないSNS上の人を信じるなど10000%出来ません。
何度も何度も会って話してようやくこの人は大丈夫そうかなと思うのですが、仮に裏切られても深くダメージを負わないように信じ切るという事はしていません。
なので裏切られたら裏切られたらで仕方ない、というスタンスで人と付き合っている気がします。

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刀や刀装具の相場観の不思議

刀や刀装具の相場観の不思議

刀は出来や状態、伝来などによっても値段が変わるが平均的に一番高い刀工の作とは何だろうか?
清磨や虎徹は候補に挙がってくるだろうが、五条国永や光忠、安綱、古備前友成、粟田口久国や吉光などなど古名刀も候補に挙がるだろう。
寧ろ在銘で状態が良ければ古名刀の方が高いのではないか、そんな気もする。当然ながら数も少なく入手も困難。
無銘であれば正宗や郷、貞宗がトップクラスだろうか。

しかし古いから良いという

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全国大会の祝賀式典&懇親会に参加してみて

全国大会の祝賀式典&懇親会に参加してみて

全国大会2日間が今日で終わりました。
私は今日は家の都合で参加出来なかったのですが、2日間連続で鑑賞を楽しまれた方も多かったようで、行かれた方お疲れ様でした。

さて全国大会には今回2つの参加プランがありました。
プランAは鑑賞会に加え、一本入札&祝賀式典&懇親会に参加出来ますが、プランBだとそれらに参加が出来ません。
つまりプランBは鑑賞会のみの参加となります。
個人的には祝賀式典&懇親会は無く

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刀や刀装具を買う時の複雑な感情

刀や刀装具を買う時の複雑な感情

今回の大刀剣市でも感じた事だが、良いなと思って後回しにして悩んだ挙句購入しようと思った時に「売約済」という文字を見た時、「くぅ~!逃した…あの時買っておけば良かった」という後悔する感情と、「売れていて安心した…(買わなくて済んだ)」というなぜか安堵感のようなものが同時に訪れる時があり、自分でも不思議だなと感じる時がある。

こうした物は結果として買わなくて良かったのだろうか?
それとも買っておいた

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鐔箱についての豆知識

鐔箱についての豆知識

鐔は桐の箱に入っている事が大体ですが、茎孔がピッタリと合っていない事も多々あります。
これは箱を流用している為です。

参考までに左側が茎孔の合っていない物で、右側が茎孔に合わせてぴったりと作られた専用の物です。

右側の状態であれば箱の中でズレることもなく、鐔も傷みづらいので勿論望ましいのですが、専用で作るという事は時間もお金もかかる事なので、安い鐔は適当に箱だけ合わせられた物も非常に多いです。

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大刀剣市2023 初日を終えて

大刀剣市2023 初日を終えて

今日は待ちに待った大刀剣市初日。
設営準備も兼ねて9時頃会場に着いたのですが、既に4名程お客さんが並んでいました。

会場の10:20頃でもまだ列が外にまで伸びていたそうです。
エレベーターが少ないのでなかなか列が解消されないのかもしれません。

さて霜剣堂さんに出展させて頂いている刀展示ケースにはなんと「特別重要刀剣の元重」が展示されました!
それ以外にも郷や清磨、古備前などの名刀がずらり…圧巻

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刀油が付いていると刀は見えない

刀油が付いていると刀は見えない

刀を鑑賞する際は刀油を打ち粉などで綺麗に落としてから鑑賞するのが基本です。これは油を落とさないと本来の刃文や地鉄が見え難い為、というのが理由です。

まず以下が油を完全に落とした状態で見える刃文や地鉄です。

これが刀身に油が付いていると以下の様に見えます。
ピンボケしているように見えますね。
油により地肌や匂い口が見え難くなります。

故に油を打ち粉などで取ってから鑑賞するのです。

因みになぜ

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刀剣界には色々な団体があるけれど…

刀剣界には色々な団体があるけれど…

私も今になってようやく少しづつ分かってきたのですが、刀剣界には実に多くの団体があります。
団体というのは日刀保の○○支部とか同団体の一部を指すのではなく、日刀保ではない別団体、という意。
全国刀剣商業協同組合とか、全日本刀匠会とか、そうした類の団体を指しているわけですが、ここには全て書きませんが3つ4つとかそんなレベルではなくとにかく多いです。
先の2つのようにそれぞれの役割が明確に分かれているの

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掘り出し物根性

掘り出し物根性

ヤフオクなどを見ていると「重要候補」という文字をよく目にするが、実際ヤフオク出品物が重要指定を受けたのはどの位あるのだろうか。
数点はあるかもしれないがほぼ無いのではないだろうか。
もしあったとしてもそれは特重にはなる出来の物だろうか。

見ているとそうゆう文言の物に入札が集まるようにも思うが、もしや…という欲にまみれた人が多いという事だろうか。
それともその商品そのものが重要と言わないまでもそこ

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デパートで重文や国宝の刀が展示されなくなった事件って本当の話?(閲覧注意)

デパートで重文や国宝の刀が展示されなくなった事件って本当の話?(閲覧注意)

現在国宝や重要文化財に指定された日本刀が百貨店で展示されているのを見る事はなくなりましたが、昔は壮大に国宝や重文を並べた名刀展などが開かれていたようです。

上記の展示会か分かりませんが、国宝や重文を手に取る事の出来た展示会もあったと聞きます。
なんとあの国宝の大包平なども手に取って見れた時代があったようです。
実に羨ましいですね。

しかし冒頭に書いたように現在は百貨店では重文や国宝の刀剣が展示

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刀の登録証で見る忘れやすい旧漢数字

刀の登録証で見る忘れやすい旧漢数字

刀の登録証を見た時に地味に読み方を忘れてしまいがちな漢字があります。
それが以下の2つ。

これは「昭和37年9月26日」と書いてあります。
つまり、

因みに、「四十」もあるそうです。
登録証で見かけるか分かりませんが。

「十、廿、卅、卌」こう並べて見ると、十という字をベースに「縦線」の数を数えればわかりますね。

以上、時々忘れてしまう旧漢数字のちょっとした覚え方でした。
因みに昭和26年3

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祖父刀⑦ 祖父の刀が綺麗になりました

祖父刀⑦ 祖父の刀が綺麗になりました

祖父の形見の日本刀。
祖父はもう30年近くも前に亡くなったわけであるが、その間刀に興味のない叔父が義務感のみで30年の間、1年に1度油を塗り替えていたらしく、その結果薄錆は所々あったものの、大きな錆が無かったのはまさに叔父のお陰である。
引き継いでからというもの暫くは打ち粉と刀油で手入れをし概ね薄錆は除去でき、綺麗な地刃が出てきたように思う。

しかし以下の物打ちにある錆はどうしても取る事が出来ず

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店によっては意外に置いてあったりする

店によっては意外に置いてあったりする

刀や刀装具は1つとして同じものは無いのは周知の事実であるが、同じ製法で作られた似たような見た目の物はある。
例えば刀は銘があるので同作者と分かる物は多く、かつ似たような刃文と姿、つまり同じような見た目をしているものも多い。
出来については差があるだろうが、ひとまず「同じ製法で作られた似たような見た目の物」と言っても差し支えないかと思う。

刀装具でも時代や流派により、特徴が似た物は多く、例えば後藤

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