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海外の日本刀情報交流掲示板

海外の日本刀情報交流掲示板

海外にも日本刀の情報交流板があります。
それが「NIHONTO MESSAGE BOARD」

ここでは日本刀にまつわる様々な情報が日々やりとりされています。
話題は様々で例えば、
・刀に刻まれた銘を訳してほしい
・最近手に入れた刀や刀装具がどのような物か教えて欲しい
・偽物について
・その他開催中の展示会の写真を撮ってきてほしい
・コレクション売ります
などなどの投稿がされています。

確かに日

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日本刀の魅力を広めるアプローチ

日本刀の魅力を広めるアプローチ

日本刀の魅力を沢山の人に伝える方法について考えた事をまとめてみる。
日本刀は美しさ、高い技術、歴史背景など沢山の魅力を持っている。
その魅力を多くの人に伝えるためには、結論から書けば以下が重要なのではないだろうか。

①歴史と文化の理解を深めること
②視覚的な魅力を伝えること
③実際に触れる機会を提供すること
④伝統技術の継承と普及
⑤国内外への情報発信
⑥学校教育や地域連携
⑦コラボレーションを

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信用できるかは第3者の意見が参考に

信用できるかは第3者の意見が参考に

第三者の意見、評判というのは時折とても大切に感じる。
こと職人へ依頼する際は特に。
以前作品を見てとても良さそうに感じた刀職さんがおり、いつか依頼したいなぁと思っていた方がいたのですが、どうも周りの刀仲間や別ジャンルの職人の方(研師なら鞘師というような)からの評判が良くなく、結局やめました。

1つの刀を仕上げるのに、刀を打つ刀鍛冶、それを研ぐ研師、白鞘を作る鞘師、はばきなどを作る白銀師、拵など作

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日本刀のレジンアート

日本刀のレジンアート

日本刀のレジンアートが日本玄承社さんから発表されました。
2023/3/21まで名古屋栄三越8階にて展示が行われているとのこと。

名古屋刀剣ワールドの山田さんが早速展示の様子をアップされていました。

日本刀は本来、戦の道具であり、献上や下賜などに使われる資産性を持った道具であり、神仏の対象としての神器であった。
そこに終戦後は美術刀剣として美術品として刀を鑑賞するという新しい文化、価値が生まれ

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自身のコレクションを証明するもの

自身のコレクションを証明するもの

刀ではあまり聞かないが、刀装具では自身の落款を刀装具を収める桐箱に貼ったりする事で自身のコレクションである(だった)事を証明する人がいる。

そして最近話を聞いて面白いなと感じたのは、落款以外にも箱の形や色、中に敷く布の色やクッションの色などその物を自分オリジナルに仕立て直している方がいるらしい、ということ。
落款は無くとも箱を見る事で誰の所有物だったか分かる人には分かるのだとか。
何とも面白い世

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実際のところ「刀剣本」を読むことで、何が分かって何が分からないのか

実際のところ「刀剣本」を読むことで、何が分かって何が分からないのか

日本刀についての本は沢山あるものの実物を見るのが最高の教材だ、とはよく言われる。
では実際本を読むことで何が分かって何が分からないのか、について個人的な経験を基にまとめてみる。

①日本刀(刀身)について本を読んで分かる事は刀そのものというよりも、それを取り巻く知識であるように感じる。
源清磨という刀工がどのような生涯を送ったのかは分かるが、清磨の作風を本を読むだけで理解する事は出来ない。
例えば

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関西版 大刀剣市「刀座2023」

関西版 大刀剣市「刀座2023」

2023/4/1~4/2にかけて大阪城ホール城見ホールにて西日本最大の刀剣市「刀座」が開催されるようです。
私はまだ一度も行った事が無いのですが、執筆時点で36店舗の出展予定と大刀剣市に次ぐ大規模な刀剣展示即売会という事が伺えます。

・出展者一覧(執筆時点)出展者一覧を見てみると、36店のうち、関東からも11店が出店されるようです。
そして何より大刀剣市に出展されていない刀剣店も多々あり、関東住

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刀おじさんの一生態

刀おじさんの一生態

刀の展示即売会などに行くと刀を前にして刀談義に華を咲かす人は多い。
その中で周りにも聞こえるほど一際大きな声で話す人がいる。
なぜかそのようなタイプの人にこの傾向があるような気がするが、間違った知識をさも正しいようにひけらかし、大した物でない物をさも凄い物かのように自慢する事が多いような気がする。
そして得てしてそれをその道のプロに話している事がある。
なぜなのか。
以下は私が実際に聞いた会話。

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結構面白い発見をした気がする

結構面白い発見をした気がする

最近青山不動さんがアップされた以下の古美濃の鐔が古雅さに溢れ、また先人の美意識が感じられて個人的にかなりツボに入っています。

また欲しい物が一つ増えてしまった…という感じなのですが、この4つに枠が分かれている鐔をどこかで見た事があるな、と思い探していたところ
「金工美濃彫 著:小窪健一」内にて見つけました。
尚以下の鐔は重要刀装具の指定も受けています。

青山不動さんの鐔とこの鐔を並べてみると実

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刀や刀装具の寸法測定で活躍するデジタルノギス

刀や刀装具の寸法測定で活躍するデジタルノギス

刀身の身幅や重ねを測ったり、鐔や目貫など刀装具の要所の寸法を測ったりするのにデジタルノギスがとても使える。
デジタルノギスと言っても金属性のものは刀装具を傷付けてしまうので、プラスチック製の物が望ましい。
そして、やはりコンマ単位まで測れるデジタルノギスが良い。

とはいえ、ノギスを使った事が無い人にとってこの変な形の工具をどう使えば良いか分からない人もいると思うので、今回は鐔の要所を測る際のノギ

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人の本質と刀はリンクしている気がする

人の本質と刀はリンクしている気がする

SNSには顕著であるが、他人に毒を吐く人、自分の考えを一方的に押し付けて説教を始める人、被害妄想から攻撃に転じる人、自己の欲を満たす為に何となく攻撃する人、などなど悪絡みする人が一定数いる。
リアルの場ではなかなかこのような場面に出くわす事は無いから、SNSとはある意味人間の本質が可視化されやすい場にも思う。

そして以前から何となく感じていたが、この悪絡みをする人が所持している刀(といってもSN

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刀を見て値段が高い時に感じること

刀を見て値段が高い時に感じること

刀剣店のHPを見ていると値段が高く驚く事がある。
「!!!この刀こんなにするの?!」というような他店と比較しても2倍近くの割高感に驚く感覚であり、1000万円を超えているから高いというような数字の大きさでない事は一応書いておきたい。

勿論価格については出来や状態、希少性なども関係しているので一概に高いかどうかは写真だけでは分からず、結局それで売れたらそれが正しい相場という事になるのであるが。

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後藤家と埋忠家では使用できる材料や製法に決まりがあったのだろうか

後藤家と埋忠家では使用できる材料や製法に決まりがあったのだろうか

埋忠明寿(1558~1631年)は作刀(長物は相馬家伝来の太刀一口のみで、短刀が主)や刀の摺上作業、それに伴う金象嵌による銘入れ、押形作成、それにとどまる事なく、刀装具製作まで幅広く行った言わば多彩なアーティストであるように思うが、よくよく考えてみれば刀装具製作と言っても鐔以外の作が残っていない。
これは不思議な事に思う。

江戸時代になれば横谷宗珉や安親、大月光興などといった町彫金工の多くは鐔か

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古い刀箪笥を買いました

古い刀箪笥を買いました

刀展示ケースに納まらない分の刀を収める為、古い刀箪笥を買いました。
時代は200年程前の物でしょうか。(根拠はなくただの勘です)

疵だらけの木、赤錆が所々に目立つ金具。
それもまた時代を経た物ならではの良き趣となっています。

下段は刀と太刀用、上段は脇差用、上段両脇は二段箱になっています。

横幅120㎝、高さ35㎝、奥行30㎝程と小柄なので圧迫感無く刀を収納できる感じがします。
という事で最

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