刀箱師の日本刀ブログ 中村圭佑

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刀とくらす。マニアックで奥の深いライフスタイルを紹介します。 部屋に飾れる刀の展示ケースを製作中。 刀が三度の飯より好き。 HP https://www.katana-case-shi.com/ ツイッタ https://twitter.com/katana_case_shi

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定期購読マガジン「刀箱師の日本刀note」スタートします!

このnoteも気が付けば630日以上毎日更新している日本刀ブログとなりました。実は1週間ほど前から「刀箱師の日本刀note」という定期購読マガジンをスタートしています。 今回はこのマガジンを定期購読するとどういった記事が読めるのか?について書こうと思います。 ①定期購読すると読めるものについてこちらでは過去に書いた記事を全て無料で見れる他(単体購入記事以外)、定期購読者の方限定で読める公にはあまり書きづらいような事など含めてまずは月に2〜4記事を目標に触れていく予定です。

    • 沖田総司の菊一文字は則宗ではなく、丹後守兼道あたりではないか

      沖田総司が所有した刀は3つと伝えられています。 加州清光、大和守安定、菊一文字則宗。 加州清光は池田屋騒動の折に修復不可となり破棄されたと見られ、他の2振りもいまだ発見には至っていません。 今回は沖田総司の菊一文字則宗について個人的な見解を書いてみます。 因みに以下は「新選組血風録(1998)」より沖田総司が菊一文字則宗を拝領するシーン。 今見ると明らかな模造刀感に加え、本来の菊一文字則宗とは似ても似つかないですね^^; 本物の刀を鑑賞するようになってからというものの、昔

      • 重要刀剣指定展は前売情報的なものになりえるか

        2024/2/23~4/14まで両国の刀剣博物館にて「第69回重要刀剣等新指定展」が行われています。 出品目録は以下の通り。 個人的に気になるのは、元亨二年六月日の新藤五国光の短刀と、76.6㎝の助包(一文字)、75.6cmの長船住重真が生ぶ姿をしていそうで楽しみです。 行光は在銘の表記で刀で在銘?!と気になっていましたが、どうやら見に行かれた方の情報によると無銘だったとのことで表記ミスのようです。 刀装では室町時代の黒漆塗紋散蒔絵鞘糸巻太刀拵と、黒田家伝来の短刀拵、刀

        • 埋忠七左衛門橘重義

          江戸初期に活躍した埋忠七左衛門橘重義という金工がいる。 埋忠明寿は詫び寂の感じる作が多い中、橘重義は高彫も用いていて明らかに技巧的で華やかで、例えるなら江戸後期から明治頃の金工が好みそうな作風をしているように見受けられる。 特に以下は個人的に橘重義の傑作だと感じる作。 手元にも1枚あるので少しじっくり見てみるが、象嵌などにブレがなく非常に丁寧な造り込みをしている。 以下は現代鐔の明寿の写しで、象嵌が上手いと感じている作であるが、拡大すると象嵌にブレが見られる。 また覆

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          刀箱の壁掛け施工にあたって

          新築やリフォームなどで「刀箱」ありきで部屋をデザインして下さる方がとても多いです。 それに際してどのように設置するのが良いかという問い合わせを多く頂きますので、こちらに取付方法や、設置後に配線を見えなくする為のコンセントの設置位置などについてまとめようと思います。 ・刀箱の壁かけ施工にあたって刀箱の壁掛けに必要な治具は以下の「エースオブパーツテレビ壁掛金具 PLB-104LB」になります。 amazonで売っていますので別途ご用意頂き、テレビ掛けの業者などに取り付けて頂いて

          刀箱の壁掛け施工にあたって

          マーク・ザッカーバーグ氏来日。刀のXデーは近いのかもしれない。

          なんとMeta社の社長であるマーク・ザッカーバーグ氏が日本を訪れているそうでしかも川崎晶平刀匠の元で鍛錬されている動画がXに投稿されていました。 本人のインスタアカウントもこの件について投稿しており、川崎さんの刀も鑑賞された様子。 日本に来日しての日本刀鍛錬。 海外では日本以上に日本の文化がリスペクトされている光景を度々目にしますが、中でも日本刀は人気のジャンルの1つな気がします。 海外で刀を調達してただやって見たいから試し斬りするわけではなく、直接刀を製作している刀匠の

          マーク・ザッカーバーグ氏来日。刀のXデーは近いのかもしれない。

          刀展示ケースの箔漆土台 (製作例紹介)

          制作している刀展示ケースには箔漆の土台を付ける事が出来ますが、現状柄は15種類ほどから選ぶ事ができ、注文時に別途相談にて決めて頂いています。 とはいっても小さなサンプル板から展示イメージを想像するのはかなり難しく、私も今まで何パターンか製作してみてようやくイメージが沸く事も多かったです。 こうした完成写真はSNSに随時投稿はしていたものの、今までどこかにまとめて掲載しておらず問い合わせも多かったのでこちらに随時更新していく事にしました。 制作を検討中の方は是非参考にして頂けれ

          刀展示ケースの箔漆土台 (製作例紹介)

          刀屋さんに対してギャップを感じた部分

          結構私自身刀屋さんに対してギャップを感じた部分というのがありまして。 中でも一番のギャップが「色々と親切に教えてくれる」という点かなと。 どうも刀を初めて持つような時、刀屋さんをまだ一度も訪れた事が無いような超初心者の時というのは刀屋さんに対して敷居が高そうなイメージは勿論、店主の方に終始無視されて終わりそうとか、騙されたらどうしようだとか、ネガティブな事も色々考えたりもしたのですが…。 現在日常的に都内の刀屋さんに行くようになって実際どうなのかと言えば、敷居の高さを除い

          刀屋さんに対してギャップを感じた部分

          茶器の「へにょん」には意味があるのかもしれない

          使う前は「へにょん」と曲がった形と色味にただ心打たれたのであるが、いざ使ってみるとその形に意味があるのではないかと思うようになった。 まず、この茶碗を90度づつ4つの方向からみると以下のような感じで形が色々変わって見える。 変化があって楽しめるのだが、まず抹茶を立てて飲もうとすると飲みやすい箇所が2箇所に限られる事が分かった。 それが以下の窪んだ位置(赤線部2箇所)である。 水色の角度が内側に曲がり込んで急になっている部分ではかなり茶碗を傾けないと茶が飲めない。そして側

          茶器の「へにょん」には意味があるのかもしれない

          特別重要刀装具は重要文化財クラス

          特別重要刀装具は売り物は勿論のこと、拝見出来る機会すら稀な逸品。 特重指定の刀よりも遥に指定数が少なく、作品を見れるような機会に恵まれた時の感動を分かりやすく例えるなら、ドラクエで初めて はぐれメタル に遭遇し会心の一撃を出せた時の感動に近い。 例えが軽くなったが、指定品は個人的には重要文化財クラスに達している品が多いように感じる。 写真でもオーラが伝わる位の名品というのは実物で見ると暫くその場を動けないような、とんでもない力を持っていたりする。 そういった特重の拵が売り

          特別重要刀装具は重要文化財クラス

          虎徹の不出来説について思うこと

          虎徹といえば刀に興味が無い人でも名前くらいは聞いた事のある有名な刀工。最上大業物でもあり、とにかく「切れる」イメージが強い人もいるかもしれない。 そのネームバリューは海外にも通じ、確か1年ほど前のクリスティーズだったか?に出品された虎徹のミュージアムピースともなると特保でも3500万円ほどの値が付いたのは記憶に新しい。 4年前位の大刀剣市では確か4振しかない特重指定の虎徹が6000万円ほどで売りに出ていた記憶があるが、今は円安もあり恐らくもっと高くなっていそうな気も。 人気

          虎徹の不出来説について思うこと

          欲しい刀や刀装具がちらほらと出てくる季節

          いや、そんな季節はなく年中ちらほら出て来るのですが…。 昨年学んだこと。 ①「勢いで買わない」 ②「まぁ買っとくか、くらいの気持ちで買わない」 ①については、何日も考えすぎる位でも物足りない位という事を最近今まで以上に実感する。 1ヶ月悩んで欲しい気持ちが薄れるものもあれば、3か月くらいして欲しい気持ちが薄れてくるものもある。 なので1ヶ月程度悩んだくらいで長期的に満足の得られる物が買えるかどうかは博打感がある。 しかし初見で勢いで買って満足感の高い物もある。 …が、稀

          欲しい刀や刀装具がちらほらと出てくる季節

          東京都支部鑑賞会② 刀装具(奈良三作)

          昨日は2/17に行われた東京都支部鑑賞会での入札鑑定と鑑賞刀の振り返りをしたので、今回は刀装具の振り返り(気になった作、安親の作を中心に)をします。 展示品は安親、杉浦乗意、奈良利寿の奈良三作の名品並び、偽物も参考として並べられました。 本物と偽物を並べる事で如何に本物が良く出来ているかという事が伝われば、との事。 具体的には彫口であったり、人物の絵が描かれている場合は目の位置や帽子、着物の柄、手など要所要所に本物との違いが見られるとのことであるが、加えて安親の凄い所は拡大

          東京都支部鑑賞会② 刀装具(奈良三作)

          東京都支部鑑賞会①入札鑑定、鑑賞刀振り返り

          昨日は日刀保東京都支部の鑑賞会でした。 鑑賞刀のテーマは平安期の三条から慶長新刀の埋忠明寿までの山城物、刀装具は奈良三作(安親、杉浦乗意、奈良利寿)で刀、刀装具共に名品が並びました。 会場はいつも以上に混んでいた気がしますが、案の定刀装具は人も少なくじっくり見れました。 ありがたやありがたや…。 刀装具は明日振り返るとして、今日は入札鑑定の振り返りをします。 ・鑑定刀1号刀 助真(太刀) 刃長2尺3寸8分、反り6分。一見慶長新刀のように見える姿。 人の後ろから見ている時

          東京都支部鑑賞会①入札鑑定、鑑賞刀振り返り

          日本刀の展示即売会情報(2024年2月~3月)

          2024年2月~3月に開催される展示即売会の情報をまとめました。 お近くの方、刀や刀装具を探されている方、是非行かれてみてはいかがでしょうか。 尚、個人的にネット等で調べたものですので漏れもあるかと思います。 ご容赦下さい。 また、急な中止、変更の可能性もありますので事前にお店のHPなどをよくご覧になってから行かれるようにしてください。 ・2/9~2/18 平成名刀展(平成名刀会) ・2/15~2/19 巨匠堀川國廣、越前守助廣、井上真改一門展(明倫産業) ・2/17

          日本刀の展示即売会情報(2024年2月~3月)

          「googleレンズ」で海外の刀剣本が読みやすい

          世の中日々技術が進歩しているようでして。 私が時代遅れなだけだったのですが、実は数年前から「googleレンズ」を使うと外国語の本にスマホのカメラをかざすだけで自動翻訳されるようになっていたらしく。 しかもAR技術を応用しているようで、1回1回撮影して時間をかけて翻訳されるなどのストレスもなく、リアルタイムで翻訳してくれる優れもの。 これにより誰でも世界中の本がサクサク読める可能性があります。 早速最近まで「正宗十哲展」もあったことなので、Dmitry Pechalov氏に

          「googleレンズ」で海外の刀剣本が読みやすい