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人の心を動かす文章の書き方

「人の心を動かす文章の条件とは?」
「結局人の心を動かす文章とは」
と言ったことを考察していきたいと思います。

これは個人的な見解なので、
異論は認めるどころか大歓迎です。

いきなり結論から申し上げますが、
「人の心を動かす文章の書き方」なんてない。

それが結論です。

ムカつくな!と思った方、
心からお詫びします。
申し訳ございません。

しかし、
そう主張するには理由があるんです。

後悔はさせないので、
よかったら読み進めてみてください。

人の心を動かす文章の条件とは?


自分自身、この違いについて日々考えてきました。

「文章が上手いってなんだろう?」
「難しい言葉を使うこと?」
「難しい表現を使うこと?」

しかし不思議に思いました。

難しい言葉を使わなくとも、
心が動く文章がある。

文章が読みにくても文法が間違っていても
心から感動する文章がある。

これはなぜだろうと。

最近答えがわかりました。


まず大前提として
言葉は記号であり、手段ということ。

「嬉しい」という感情の中にも色々違いはあるが、
それを全部ひっくるめて「嬉しい」と表現する。

「嬉しい」の中でもグラデーションがあり、
いろんな種類の「嬉しい」があるが、
それをひとまとまりにして言葉にする。

そうすると当然、
本当の意味で表現する事はできないということになります。

その証拠に、教育を受けてこなかった少年院の1人は
全てのマイナスな感情を「ムカつく」としか表現しないそうです。

イライラしても「ムカつく」
悲しくても「ムカつく」
悔しくても「ムカつく」

僕らも同じように
言葉によって感情を矮小化してしまっているのかもしれません。

そう考えると、言葉で表せる範囲はとても狭い。

だから音楽があり芸術がある。
そう思うのです。

つまり、言葉というのは記号であり手段なので
記号が素晴らしくても伝えたい事や大元ののものが
陳腐なものであったら
人の心に響くことはないということ。

ライター講座や、
上手い文章を書く方法を検索し、
いくらスクールに通ったとしても
語彙力が向上し、文法が整うかもしれないが
人の心を動かす文章を書くことは一生できない。

そう思います。


結局人の心を動かす文章とは

言葉を学んで、文法を整えて
語彙力を増やすと人に伝わりやすくはなり、
自分の伝えたいことを伝えられる可能性が上がりますが、

それで人の心に届けることができるようになるかというと
そうではありません。

結局その人の人間性や考え、
ユニークな経験が陳腐だと
人に伝わらないということだと思います。

僕も今日で合計30以上の記事を執筆しましたが、
中身のない文章や頭で考えて書いた文章は
閲覧数が少なく、スキも少ないです。

逆に、適当に書いても文字数が少なくても
魂を込めて書いた文章や
ありのままを表現した文章は閲覧数が高く、
スキやコメントが多かったです。


もしあなたが人の心を動かす文章を書きたいと
思われているのであれば、
ライター講座や、文章の書き方を学ぶだけでなく、

自分の思想や考えを深めたり、
人間を日々磨いたり、
いろんな経験を積む方が有意義かもしれません。


僕もまだまだ未熟で、経験も乏しいので、
着実に自己研鑽を続けていこうと思います。


フジ子・ヘミングさんみたいな表現者になりたい


フジ子・ヘミングさんのピアノの音色を
聞いた事がある方はいますか?

僕はフジ子・ヘミングさんのファンで
ソロコンサートにも何度も出向いています。

彼女はとてつもない苦労人で
遅咲きのピアニストです。

88歳なので、ミスタッチも多く
技巧派のような派手な演奏はされません。

しかし彼女の奏でる音色は
心を優しく包み込み、
優しく浸透してきます。


技巧派ピアニストの方も素晴らしく、
さすがはプロという感じですが、
僕はフジ子・ヘミングさんのような演奏の方が好きです。

これは好みの問題なので、
人に押し付けることはしません。


ただ、一回聞いてみてほしいというのは
正直なところです。


難しい言葉を使わなくとも、
上手い表現や比喩を使わなくとも
人の心を動かす文章を書きたい。

そのためには自分を磨き続け、
人に与えることができる人間になりたい。

いろんな経験を積みたい。

そんな欲求が、心の土壌から春の若草のように
メキメキと湧き上がってきます。


どうかあなたも
「文章が下手だから」とか
「読みにくい文章だから」といった理由で

文章を書くことを辞めないでください。

きっと誰かの心に届きます。

スキやコメントがなくとも、
誰かが読んでいて、影響は受けています。

100人中99人に届かなくとも
たった1人に届けばいい。

その人を救うのならば、
元気を与えられるのならば。


僕は、フジ子・ヘミングさんのような表現者になりたい。


吉田カオル

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