神坂

医学生  学んだことの備忘録や教科書、参考書の要約(CBTレベルくらいまで)  趣味(…

神坂

医学生  学んだことの備忘録や教科書、参考書の要約(CBTレベルくらいまで)  趣味(ゲームだったりプラモだったり武術だったり) を主に書いていく予定

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  • 臨床医学 自作まとめ

    学んだ臨床医学について、主にCBTレベルでざっくりとまとめた記事

  • 放射線医学まとめ

    放射線治療に関する医学(やはりがん関係が多い)

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    診察、検査、鑑別など実臨床で用いる診療の医学

最近の記事

コロナワクチン接種・副反応に際して何が必要? 現役医大生が身をもって学んだ話

ものすごく久しぶりの執筆です。 ざっくり自己紹介しますと、僕は去年から約4か月医学系記事を毎日連続投稿していた医学生です。 試験や実習で忙しくなり、長らく書いていませんでしたがようやく記事を書く余裕ができてきました。 さて、今回は実際に接種を受けた体験談も合わせて新型コロナウイルスワクチンの接種について書こうと思います。 接種する前や接種した後にしておくとよい準備についても書いたので、打ちに行く前に読まれると役立ちます! 原則として厚生労働省などから公表されているデータを

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    • 講義も全て終わり、実習や試験も始まってきたので毎日noteは今日か明日までになると思います 132日もの間、欠かさず学習し続けられたのは閲覧、スキ、サポートなどして頂いた読者の皆様のおかげです ありがとうございました また不定期には書くと思うのでよろしくお願いします

      • 放射線医学 IVR

        IVRとは、放射線診断技術を治療に応用する技術の総称 低侵襲性 セルジンガー法 局所麻酔→血管穿刺→血管内にガイドワイヤー挿入→ガイドワイヤーにかぶせるように血管内にカテーテル進める IVR適応①塞栓術(TAE) 経カテーテル的に塞栓物質で血管を詰める コイル、スポンジなどを用いる 微小癌、出血時、肺動静脈奇形、静脈瘤などに適応 参考)BRTO 胃腎シャントを介して胃静脈瘤に硬化療法を行う ②血管形成術、ステント挿入 内膜損傷に注意 ③非血管系 膿瘍ドレナージ、P

        • 放射線医学 骨・関節画像診断

          変形性膝関節症50代以上女性好発 原因 一次性:加齢、肥満 二次性:外傷、関節炎 病態 関節軟骨減少→骨の増殖性変化、炎症→関節変形 画像所見 関節裂隙狭小化 骨棘形成 骨硬化像 内反変形 関節リウマチ30~50代女性好発 症状 左右対称の手指、足趾、肘、膝関節腫脹 滑膜炎→パンヌス形成→関節変形、拘縮 画像所見 骨浸食、関節裂隙狭小、骨粗鬆症 腫瘍性病変骨幹 ユーイング肉腫:虫食い状骨破壊 悪性リンパ腫 類骨骨腫:夜間痛が特徴 円形・楕円形透亮像 骨幹端 骨

        コロナワクチン接種・副反応に際して何が必要? 現役医大…

        • 講義も全て終わり、実習や試験も始まってきたので毎日noteは今日か明日までになると思います 132日もの間、欠かさず学習し続けられたのは閲覧、スキ、サポートなどして頂いた読者の皆様のおかげです ありがとうございました また不定期には書くと思うのでよろしくお願いします

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        記事

          法医学 法医中毒学

          中毒とは、化学物質による生体機能障害 薬物と毒物薬物 生体の恒常性の維持機構の障害を直す化学物質 または生体にとって異物である細菌やウイルスなどにダメージを与える化学物質 毒物 生体に摂取されると化学的作用により健康を害すまたは死に至る化学物質 特に小動物に対する経口LD50<30mg/kgを毒物              <300mg/kgを劇物 と呼ぶ 中毒の臨床症状神経症状:昏睡、麻痺、振戦 消化器症状:嘔吐、下痢、腹痛 呼吸器症状:呼吸困難、呼吸抑制、咳 眼症

          法医学 法医中毒学

          脳神経外科学 不随意運動

          ニューロモデュレーション紀元前から行われている神経電気刺激治療 かつてはシビレエイなどを用いていたともいわれる 現代でも疼痛治療、てんかん発作抑制、認知症治療など幅広い分野で試みられているが確実な実績があるものは少ない 全身性ジストニアジストニア 不随意で持続的な筋収縮 感覚刺激に対する過剰反応であり、定型運動が必要ないときに勝手に呼び覚まされる疾患 小児発症→全身性 成人発症→局所性 小児ジストニア 捻転ジストニアとも呼ばれる 運動発達・知能発達は問題なく、器質的変

          脳神経外科学 不随意運動

          臨床診断学 診察 神経編

          脳神経診察視野→片目を手で覆った状態で一点を見てもらい、その状態で視界の端の指がみえるかを確認する 眼球運動、眼振→眼前50cm程度に示指を立てて眼で追ってもらう 眼裂観察→眼瞼下垂、左右差など 遠くを見てもらいながら行う 瞳孔観察→縮瞳、散瞳、瞳孔不同の有無 瞳孔・対光反射→ペンライトで瞳孔に光をあてる 眼底→眼底鏡を用いる 右目は右目、左目は左目で観察する 顔面感覚→三枝領域を区別して領域ごとに左右差と領域差を確認する 顔面筋→額にしわ寄せしてもらい観察する 両目を強く

          臨床診断学 診察 神経編

          臨床診断学 診察 救急編

          周囲の安全確認 感染対策に手袋装着(今だとマスクも必要か) 反応の確認→揺さぶったりはしない 周囲に協力者を呼び、医師、AEDなどの手配を依頼する 気道確保、呼吸・脈拍確認→10秒以内 下顎骨挙上する時軟部組織を圧迫しない 胸骨圧迫、人工呼吸→30:2 2人以上いれば分担可 AEDがきたら交代してもらう→胸骨圧迫が途絶えないように AED操作 ①電源入れる ②パッドを装着 ③解析、放電時は離れる ④すぐに圧迫再開 医師到着時は簡潔に状況を伝える 死線期呼吸 終末期・心

          臨床診断学 診察 救急編

          臨床診断学 診察 腹部編

          ベルトなどは緩めてもらい、タオルをかけて準備する 視診仰臥位、膝を伸ばして行う 形状、腫瘤の有無 皮疹、着色斑、瘢痕、静脈怒張、皮膚線条の確認→痛みの部位は事前に聞いておく 聴診腸蠕動音の確認→聴診器は軽く温めておく 腹部血管確認→腹部大動脈、腎動脈、総腸骨動脈の順に確認 (振水音確認→イレウス時は聴取される) 打診中指の中節骨部をもう一方の手の中指でスナップを効かせて叩く 全体確認→手は温めておく  9領域に分けて打診する  痛みのある場所は最後にまわす 肝臓打

          臨床診断学 診察 腹部編

          臨床診断学 嘔吐、胸焼け、吐血

          嘔気、嘔吐嘔気:胃の内容物を吐き出したいという切迫した不快感 嘔吐:腹圧上昇により胃内容物を食道、口腔通して排出すること ※必ずしも嘔気先行するとは限らない 主な原因疾患 絞扼性イレウス、急性虫垂炎、急性胆管炎 急性冠症候群、大動脈解離 髄膜炎、クモ膜下出血、脳出血、小脳梗塞 糖尿病ケトアシドーシス、急性副腎不全 妊娠、腎盂腎炎 ジギタリス、急性緑内障 病態 主に四つの経路で嘔吐中枢が刺激されることで生じる 嘔吐中枢:延髄背側、第四脳室底付近の神経核ネットワーク ①

          臨床診断学 嘔吐、胸焼け、吐血

          感染症学 易感染性

          生体の感染防御皮膚、粘膜 好中球、リンパ球、マクロファージ 抗体、補体 これらの機能低下や減少により易感染状態になる 原発性免疫不全疑い徴候体重増加不良、発育不良 気管支拡張症 二回以上の深部感染症 抗菌薬不服用しても二か月以上感染症治癒しない BCGによる重症副作用既往 EBウイルスによる重症血球貪食症候群既往 HIV/AIDS細胞性免疫障害 抗ウイルス薬著効→ART CD4リンパ球減少に伴い日和見感染を起こす 200/mm³を境界に カンジダ→ニューモシスチス肺炎

          感染症学 易感染性

          脳神経外科学 脳外科領域リハビリ

          外傷性脳損傷①脳挫傷:外力による脳実質損傷 ②びまん性軸索損傷:脳幹上部や脳梁に剪断力働き軸索断裂 ③外傷性クモ膜下出血 ④硬膜下血腫 参考 クモ膜下出血は脳動脈瘤性が最多 部位により症状も変わる 前大脳動脈、前交通動脈瘤→前頭葉機能 障害の特徴高次脳機能障害 失語・失認・失行のほか記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害など ①記憶障害 物の置き場所を忘れる、新しいことを覚えられない、話を作る(作話) (作話はKorsakoff症候群に特徴的) 評価法 全般

          脳神経外科学 脳外科領域リハビリ

          生活習慣病学 糖尿病

          日本においては4人に1人以上に何らかの糖代謝異常がある 原因①インスリン分泌不足 ②インスリン感受性低下 分類1型 若年に多い急激進行 インスリン分泌ほぼなし 肥満に関係しない 2型 中年以上に多い緩徐進行 家族歴との関係強い 遺伝子異常による糖尿病 妊娠糖尿病 合併症網膜症 腎症 神経障害 が代表的 他に 急性→ケトアシドーシス、乳酸アシドーシス、低血糖 慢性→血管障害 その他→潰瘍・壊疽、感染症、認知症など 診断基準①空腹時血糖126mg/dl以上または糖

          生活習慣病学 糖尿病

          放射線医学 腎疾患

          腎細胞癌成人充実性腎腫瘍の85%は腎細胞癌 大半が多血性 CT所見 単純→正常腎より低~等濃度 造影→動脈優位相で濃染    実質~静脈相で低濃度 膨張性発育 超音波所見 等エコーが多い 大腫瘍→不均一エコー 繊維間質成分豊富・管腔形成→高エコー 管腔形成乏しい→低エコー ※経皮針生検禁忌 腎盂腫瘍内腔突出型、壁肥厚型、腎実質浸潤型に分かれる 大半が移行上皮 CT所見 腎盂壁肥厚、欠損 浸潤性発育→水腎症、無機能腎 動脈優位相→腫瘍染まらない 超音波所見 中心部エ

          放射線医学 腎疾患

          脳神経外科学 脳脊髄液・髄液循環

          脳脊髄液外的衝撃から脳や脊髄を保護し、脳の形状を保つ無色透明な液体 循環量約150ml 脊髄圧60~180mmH2O 組成 pH:7.32 細胞数:通常5以下/3視野 タンパク:10~40mg/dl 糖:50~75mg/dl Na:141mEq/l Cl:124mEq/l 産生 脈絡叢(側脳室、第三脳室、第四脳室) 500ml/日 吸収 くも膜下腔のくも膜顆粒 毛細血管、リンパ管 500ml/日 水頭症髄液の頭蓋内腔での過剰貯留→頭蓋内圧亢進 発生機序 ①髄液産生亢

          脳神経外科学 脳脊髄液・髄液循環

          臨床診断学 診察 頭頚部編

          頭皮観察→髪をかき分け全体を見る 頭蓋触診→痛みの有無を確認 眼瞼結膜・眼球結膜観察→上下を向いてもらう 眼球突出の観察→患者の左右から確認する 後方からでも可能 外耳道・鼓膜観察→耳介を後上方に引っ張り、耳鏡が揺れないように固定して行う(小指、人差し指などで) 上顎洞・前頭洞圧痛、叩打痛確認→眼球直下周辺・眉毛の付け根周辺を確認 口唇の観察→ライトをしっかりあてる 歯・歯肉・頬粘膜の観察→舌圧子用いる 舌の確認→舌を動かしてもらう 口腔底、舌下面の確認 硬口蓋の観察

          臨床診断学 診察 頭頚部編